転生先はエーテリアス   作:YEX

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アトリウムへ駆け抜けろ!

タンザナイトが準備してる中――ヤヌス区治安局屋上のヘリポートでは....

 

「みんな早く行くわよ。こんな時に何かあってみなさいマスコミにある事ないこと書かれちゃうんだから!」

 

「分かってるぜ、ニコの親分!」

 

先程判明したが、如何やら裁判の書類に邪兎屋全員で出廷すると書いてたらしくビリー達も来るようになったらしい。

 

「おっと、出てきました!視聴者の皆様!本件の被告人――チャールズ・パールマン氏が当局の監視の下、ヘリポートに到着しました」

 

すると治安官に監視されている拘束されたパールマンが歩いてくる。

.....どこか落ち着いた表情で――

 

「ふん、バカタレどもめ....お前らが驚くのは、これからだ.....」

 

そう言うパールマンはあの時のことを思い出す.....

 

『お願いを聞いてあげるわ。具体的な指示は搭乗日、スーツケースに入れておくから。読むのは離陸した二時間後。指示通り動けば、うちの人間が新エリー都から逃がしてあげる』

 

「おい。私が法廷で着るスーツだが.....()()()()()()は届いてるか?」

 

「ここにある」

 

「よしよし、それをよこせ」

 

そう言いスーツケースを受け取る。

 

「だるまのオッサン、あんたはもうすぐ完全に終わるのよ。この期に及んで、どうしてまだ威張ってられるワケ?」

 

「終わる?くくく.....若者よ。お前はまだこの都市の恐ろしさをまだ知らないようだな

 

っと不気味な笑みを浮かべるパールマンだった。

 

「フン、首洗って待ってなさい!何を企んでるのか知らないけど、法廷じゃ容赦はしないんだから!行くわよ、みんな!」

 

「や、やっべぇ!」

 

っと突然ビリーが慌てふためく。

 

「どうしたのビリー?」

 

「こないだ呼吸モジュール新調した時、『無酸素モード』を追加したんだけど.....吸気モードに戻らねぇぞ!?」

 

「だーから、()()()()()()()B()()()には手を出さないほうがいいって言ったんだぞ!」

 

「茶番はそこまでよ。そもそも、機械人に呼吸って要るワケ...?専用機の中は狭いんだし、どうせ二酸化炭素まみれになるわよ。」

 

「......」

 

っとアンビーは何やらスマホを見て、心配そうな顔をする。

 

「?.....どうしたのよ、アンビー。何か心配事でもあるの?」

 

「『パエトーン』から連絡があって今ヴィクトリア家政って言うところと一緒に行動してるらしい。タンザナイトが言うには、かなり腕の立つ集団だって」

 

「聞いたけど、タンザナイトの知り合いがいるんでしょ?バレエツインズだって、ご主人様とやらの所有物って話だし.....大丈夫よきっと」

 

っとニコは言うが....どうやら違うらしい。

 

「そうじゃなくて――プロキシ先生とタンザナイトが私達と一流チームの差を痛感しちゃったら、二度と依頼をしてくれなくなるかも

 

「アンビーったら、なーに弱気な事言っちゃってるのかしら!あたしたち邪兎屋だってね、超のつく一流なのよ!それに、ぽっと出のやつらに二人を奪えるほどあたしたちの絆はやわじゃないんだから!!

 

っとニコは言うが....ケータイでタンザナイトに『これが終わったら、借金返すね』っと返信した。

 

~~~~

 

一方その頃....

 

『.....なんだ急に?こんなメールを送ってくるなんて?』

 

「どうしたの、タンザナイト?早くいくよ!」

 

「んぁ?....今行く」

 

突然メールが来たので確認したタンザナイトはイアスと共にバレエツインズへ向かう。

 

バレエツインズホロウ内.....

 

「プロキシ様、タンザナイト様、ご友人がB棟の屋上に留まっていた可能性があるなら、まずそこを目指すのはいかがでしょう?」

 

「このまま行っちゃっていいの?そっちのお仕事は大丈夫?」

 

『まぁ確かに、今の俺達、土足で私有地に入ってる状況だからな.....』

 

そう言う二人にライカンは返した。

 

「お気遣い、痛み入ります。ですがあなた様達は、私共がもてなすべきお客様でございます。何よりも優先するのは当然のことかと」

「ご友人が安全である確証がないのですから、尚更ことは急を要します。捜索の途上、私共もメンテナンスを行うことができれば、それが効率としてはベストでしょう」

 

『うわーすげー....プロだよやっぱ、できるオーラがすげぇよ....』

 

っと感心するタンザナイトだった。

 

「ふふっ....ガイド様、騎士様、バレエツインズの見取り図をご確認くださいまし」

 

っとリナから見取図をもらう。

....ビルの大まかな構造とB棟屋上までルートが分かりやすく描かれている。

 

「ご覧の通り、お客様達と私たちの現在位置は、A棟の入り口ですわ。こちらの『キャロット』を見る限りは、B棟まで、アトリウムの長~い渡り廊下をゆく必要がありますわね」

 

『肯定。エージェントが指示した情報は確かなものです。そこを目標地点とすることをお勧めします』

 

「もっと頑張って『Fairy』!確かにホロウデータは足りてないけど、それでもヴィクトリア家政に『プロ』なとこ見せないとなんだから!」

 

[助手2号、私の実力を信頼してください。伝説のプロキシの名に恥じぬ働きを約束します。]

 

こうしてタンザナイト達はヴィクトリア家政と共に渡り廊下へ向かった。

 

~~~~

 

途中、様々な仕掛けがあったが何とか対処し、先にすすむ。

 

『っと...今ので最後か...』

 

『リン、タンザナイト、お疲れ様。僕が進路を測定するから、君たちはしばらく休んでいてくれ』

 

道中のエーテリアスを倒していると、周囲の照明が激しく点滅した――

 

『.....明かりがまた点滅したな』

 

「ここに来るまでも、何度か同じことがあったよね?」

 

「ふぇっ?そ、そうでしたか......?あ、あはは....」

 

っとなんともバレバレな態度で対応するカリン、するとエレンが何か思い出したかように言う。

 

「確かに何度もあったね。やっぱ()()()、ホントだったり」

 

「へ?噂って、どんな?」

 

「なんだ、聞いたことないの?」

 

「コホン!エ、エレンさんっ!」

 

あ、これ言っちゃダメだった?ボスがブリーフィングでよこしたやつ長すぎて読んでないから。でもリナがいるんだし、よくない?もしプロキシたちが知りすぎちゃってもさ、パパっと片してくれるって」

 

『えーっと....それどっちの意味だ?』

 

「ふふっ、エレン?カリンちゃん?お客さまに、ヴィクトリア家政のお仕事を誤解させてしまうでしょう?ガイド様、騎士様、私から改めて説明させていただけくださいまし――このバレエツインズで最近、心霊現象が起こるという噂はご存知でしょうか?」

 

っとリナが冷静に質問してきた.....それに対しタンザナイト達は――

 

「ううん、聞いたことないかも」

 

『ある程度なら....』

 

っとあまり詳しくは知らなかった。

 

「実は....バレエツインズがホロウに呑まれた時、有名な舞踏家の姉妹がこの場所で命を落としてしまわれたのです。以来、姉妹の怨念はバレエツインズの主となり、不届き者が足を踏み入れれば灯りを点滅させて警告するのだそうですわ....」

 

「それで....無視するとどうなるの?」

 

「それでも出ていこうとしない者には....停電を起こして闇をつくりだし、その魂を刈り取るため、暗がりから姿を現すのだと....」

「そのような噂もあったのも。かつてのこと....だったのですわ。最近になって、ここで噂と同じ境遇に襲われたという方が現れるまでは」

 

『......』

 

「ご主人様は、バレエツインズが事故物件という名の()()()()となることを危惧されしたわ。そこで表向きには設備のメンテナンスとしつつ、真相の究明を私たちに命じられたのです

 

その説明にリンは納得した。

 

「そんな事情が....まぁ、確かに初対面で言えることじゃないかもね」

 

「プロキシ様、当初は私共としてもこの噂を与太話の類だと思っておりました....ですが、先ほどの状況を鑑みるに、停電に関しては本当なのかもしれません」

 

「停電するとどうなるの?」

 

「ちょうど我々が向かっているB棟へと通じるアトリウムの入口には、()()()()()()()が設けられており停電によって自動で閉じる仕組みになっているのです。ご友人を捜索するうえで、経路が遮断される事態は()()()()()()ところ.....一刻の猶予もございません。先を急ぎましょう」

 

そう言いタンザナイト達は急いで向かった。

 

点滅が激しくなってる中、エーテリアス達が行く手を阻む。

 

『どけぇやぁっ!!』ズガガガガガっ!!

 

タンザナイトが『剣足』で移動しながら『羅戦 グングニル』で突っ込み、エーテリアス達を吹き飛ばす。

 

「うわっ....一気に道が出来た....」

 

「急ぎましょう!」

 

「ガイド様、お守りしますわ」

 

残りのメンバーもタンザナイトの後を追う。

 

「ふっ!」ドカッ!

 

ライカンが前方のエーテリアスを薙ぎ払い、道を作る。

 

「こちらへ」

 

「はぁはぁ....」トテトテ

 

[オラオラぁ!]ドコッ!

 

[ねぇな!]バキッ!

 

ドリシラとアナステラでエーテリアスを吹き飛ばす。

 

「んぉ?」

 

「階段はお任せを」スィー

 

そう言い、リナはイアスを持ち、移動する。

 

「カリン....頑張ります!」ギュィィィィンっ!

 

自慢のチェンソーでエーテリアスを退治するカリン。

 

『Gyaaaaa!』

 

「うわっ!?」

 

ハティと言われる犬のようなエーテリアスがリンを襲うが.....

 

『『月花一閃』っ!』

 

「はぁっ!」

 

ズバァァァンッ!!

 

タンザナイトとエレンがX字になるようハティをぶった切る。

 

『ナイス、エレン』

 

「別に.....」

 

「ガイド様、お怪我は?」

 

数々のエーテリアスを倒し、アトリウムがすぐそこまで来た。

 

「あっ停電....」

 

目の前にはもうシャッターが閉まる動作が始まった。

 

「....しまった!」キュイイインッ

 

『っ!』キキッ!....キュイイインッ

 

ライカンは足に装着された機械でパワーを溜める。

同じくタンザナイトは『剣足』を戻して、脹脛にエンジンのマフラーをはやし、エーテルエネルギーを溜め始める。

 

「っ!」ダッ!

 

ライカンはパワーを開放し、一気にシャッターまで駆ける.....が――

 

シャキィンッ!!

 

「っ!」

 

不意打ちでエーテリアスが現れ、襲い掛かろうとしたが.....

 

ドンッ!

 

「なっ...うおっ!?」ガッ

 

『っ!』

 

『おぉぉぉぉぉっ!!』

 

ライカンが行動に移す前に、タンザナイトが莫大なエーテルエネルギーで加速し、ライカン共々シャッターの奥へ駆け抜ける。

 

 

ブゥゥゥゥンッ.....ドンッ!

 

 

通り抜けたタンザナイトとライカンはその後シャッターが閉じる。

 

「てやっ!」ズバッ

 

「タンザナイト!ライカンさん!」

 

さっき襲ってきたエーテリアスを倒し、奥へ行ったタンザナイトとライカンを呼ぶ。

 

『ぐぅぅぅぅ.....』ギャギャギャ......

 

タンザナイトはシャッターから駆け抜けると、急ブレーキを駆ける。

 

キキィ.....『――ふぅ、ギリセーフ』

 

「....感謝します、タンザナイト様――ところで、いくら人気のないとはいえこれは少々、恥ずかしいのですが....」

 

『あっごめん』

 

今の体勢はタンザナイトがライカンを()()()()()()している状況だった。

 

こうして、シャッターが閉じられてタンザナイト達は人数を分断されることとなった。




ねじれポイント
ライカンとタンザナイトがシャッターの奥に言ったのでちょっと色々早まった
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