あと柳のエピソード見た?....滅茶重すぎだね
シャッターの手前にはライカンとタンザナイト以外の人が立っていた。
「ライカンさん、タンザナイトさん!ご無事ですか!」
「待ってカリンちゃん、今『Fairy』を通して連絡してるから....」
すると、イアスのところからタンザナイトの声がした。
『あーあー....聞こえてるか、みんな?』
「タンザナイト、無事だったんだ.....良かった」
『何とかね....しかし、これからどうしようか』
「誰かシャッターの開け方、知ってる人....?」
「手動の開閉装置があるかもしれませんわ。辺りを見てきますから、少しだけお待ちくださいまし」
するとエレンが提案してくる。
「リナ、そんなメンドイことはしなくていいって。鉄でできてるから、まあまあ頑丈だけどさ。あたしとカリンちゃんなら穴開けるくらい余裕だから」
『一応俺もできるが....』
「待って、三人の腕はもちろん信じてるけど....今は迂闊に動かない方がいいんじゃない?」
っとリンが言うと、『Fairy』が割って入る。
[肯定。賢明な判断です、助手2号。アトリウムは二棟を繋ぐ唯一の実態ある構造物ですが、ホロウの影響下のため不安定な状態にあります。ひとたび強烈な衝撃を受ければ、局所的な構造変化を生じさせてしまう可能性があります]
『んー.....どうするか』
「....しょうがない、時は一刻も争う――ライカンさんとタンザナイトは先に進んで!後から私たちが追い駆けるから!」
『えっ?....いいの?』
「確かに現状だとここを如何にかできるすべはありません....待つとしてもいつ終わるのか分かりません....なら多少のリスクを背負うこととなりますが、これが最適な行動かと」
『....そうか――分かった、リン。俺らは先に進むからなるべく早く来てね!じゃあまた何かあったら連絡するわ』
そう言い、通信を切る。
「とりあえずは、私たちがここを通る方法を模索しますので、一度離脱して、休息をとりましょう...」
「うん....タンザナイト達のことは心配だけど――今は無事だと祈るしかないよね」
そう言い、リン達は一度離脱するのだった。
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連絡を切ったタンザナイトとライカンは少し休んでから、出発する。
『さてと....行きますかね』
「そのようですね....」
そう言い歩き始めた.....すると、何かを発見する。
「おや?何やら荷物のようなものがありますが.....」
『これは....間違いねえ、これレインのリュックだ――?』
黄色のリュックを探り、手がかりを確認するタンザナイト。
「どうしましたか、タンザナイト様?」
『えっ?いや.....手掛かりないかなーと.....』
そうして探している、どこからか音楽が聞こえる。
....どこか不気味な雰囲気を装うバイオリンの音楽だった。
『っ!音楽が鳴った!?一体どこに...』
「タンザナイト様、あそこに」
ライカンが指したところには、録音したカセットテープらしきものが置いてあった。
『何故あそこに.....っ!』
ガション.....
すると、そのカセットテープの前に誰かが現れる。
.....白色をベースにした体に足がコンパスのように細く鋭い、刃が内蔵されたバレエのドレスのようなものにポニーテールの形に顔が少し透けた布を覆っているエーテリアスが踊りながら現れる。
ヌッ....
『こいつは....』
「ダンスのお誘いとお見受けしました....お相手を務めさせていただきます」
っとタンザナイトは戦闘体勢、ライカンは紳士らしいエスコートの仕草で謎のエーテリアスと対面した。
『fufufu.....』バッ
『おっと!』キィンキィン!!
先手を撃った謎のエーテリアスが足で攻撃に対し、タンザナイトは剣で応戦する。
『オラァ!』キィィンッ!
『っ!』ギギギッ
タンザナイトの剣で謎のエーテリアスは吹き飛ばすが、細い足で火花散りながらも持ちこたえる。
「ハッ!」バッ!
すかさずライカンの足蹴りを食らわせる。
『!』バッ!...キュィィィン!!
ライカンの足蹴りを華麗に避けると、ドレスについた刃が急に回転し始め、突撃してくる。
「っ!」ズザァッ!
ライカンはギリギリで回避する。
『『
タンザナイトは突撃してくる謎のエーテリアスを壁を使って防御する。
『っ....!』フラッ
壁に激突し、隙をついた謎のエーテリアスにライカンはさらに追い討ちをかけた。
「てやぁっ!」ガスッ!!
ドコォォンッ!!
『!?』
ライカンの蹴りが謎のエーテリアスに直撃し、壁とサンドイッチのような状況になり、壁にヒビが入る。
『っ....fufufu....』スクッ
少し体勢が崩れた謎のエーテリアスだったが、すぐに立て直す。
「ふむ...まるで舞踏のような身のこなしですね」
『ライカン、ちょっといいか?』
「何でしょうか?」
『ちょっと離れてくれ...かーなーり、本気出す』
「かしこまりました...どうかお気をつけて」
そう言いライカンはタンザナイトの後ろに下がる。
『?』
『さてと...特訓の成果、ここで見せてやる──『
タンザナイトの周りに、青いエーテル結晶が取り囲み、巨大になる。
「あれは...
『っ!』
『──『
纏った結晶が割れると、四足歩行の両サイドのアームがある重機らしき物が現れる。
『さぁ...踊ろうぜ!』ガションガション
『....っ』スッ
そう言い、二人は戦闘体勢に入る。
『Fufufuっ!』ダッ!
謎のエーテリアスがドレスの刃を回転させ、突っ込む。
『よっと!』ブォン...ズンッ!
『Fufufu !』ギャルルルッ
タンザナイトはその攻撃をジャンプで避け、突っ込む攻撃を避け続けた。
『っと....』
『Fufufu !』ギャルルルッ
ある程度避けると、タンザナイトは止まる。
『さてと....
『っ!』カッ...
ドカァァァァンッ!!
謎のエーテリアスが突っ込んで来ると、着地したところから急に爆発する。
『っ!?』ギャルルルッ...ドシィンッ!
『『
爆発した余波で謎のエーテリアスは回転し、壁に激突する。
『そしてぇー!』ガシッ!
『っ!』
『一旦...失せろ!』ブオンッ!
両サイドのアームで謎のエーテリアスをつかむと、中心の穴に投げ捨てる。
『!?』ズォォッ...
謎のエーテリアスは落ち、ホロウ時空の歪みの中へ消えていった。
『ふぅ、なんとかなった.....ライカン、その音楽消しといて。またあのエーテリアスが来るかもしれない』
「それもそうですね」カチッ
そう言い、ライカンはさっきから鳴ってるカセットテープを止める。
「しかし....今のは
『.....っ!危ねぇ!』バッ
ドドドドドっ!!
すると、どこからか多数のミサイルが接近し、タンザナイトは『
『うおぉぉっ!?』バァンッ!!バァンッ!!
「タンザナイト様!」
『野郎....そっちがその気なら....『
タンザナイトは多数のミサイル攻撃を受けながらも、こっちも結晶で出来たミサイルで応戦する。
「なっ来たぞ!」
「えぇ!?」
ドドドドドっ!!
「「「ぎゃぁぁぁっ!?」」」
すると、着弾したのか兵士らしき人物たちの悲鳴が聞こえる。
「くそっ....撤退を――『ガッ』なっ!?」
ほかの兵士も逃げようとするが、結晶で出来た鎖に全員捕らわれる。
『はーい、動くんじゃねぇぞ....』ググッ....
「あなた達にお聞きしたいことがありますので...どうかご同行願いますか?」
「くっ....くそぉ....」
そこには、先回りした
「ライカンさーん!タンザナイトー!いるぅー!」
「っと如何やらあっちは何とかなったみたいですね」
『そうだな』
するとこっちにエレンが歩いてきた。
「あっいた。ボスに....えっ誰?」
『...まぁそうなるな』
「あっ!タンザナイト....よかった無事なんだね」
「....えっ?これマジにタンザナイトなん?」
『あぁ、正真正銘のタンザナイトだぜ...ただちょっと
「あー....そう言うのなんだ」
っとこれツッコんじゃいけない奴だなと察したエレンの横でリナは拘束された兵士を見る。
「にしても....この方たちは一体?」
「分かりません....が、何らかの情報を持ってるはずです....一度ここから連れ出しましょうか」
そう言いタンザナイト達は拘束された兵士を連れて、ホロウの外へと出たのだった。