転生先はエーテリアス   作:YEX

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おい、デートしろよ

2日後――

 

事情を聞いたバーニスが確認する。

 

「えーと....つまり?モルスくんは盗聴器を、ブレイズウッドで加工する予定の工芸品に、前もって仕込んでたんだよね?だから私たちのことが筒抜けになっちゃった、っていう....」

 

「そうさ。あたしたちから完成した工芸品を受け取ってたら、あとは()()()()()()()()だけってわけだね。考えたもんだ」

 

カーサの言葉にバーニスはふと、疑問に思った。

 

「ふーん?でもじゃあ、覇者はどうして自分からネタバレしちゃったの?私たちのだーれも、盗聴器のことなんて気づいてなかったのに」

 

(誰も....)チラッ

 

『.....何こっち見てんの?』

 

「いやー別に....コホンッ、確かにそうだけど....カーサさんと話して誤解が解けたのなら、次に荷物の方を疑うのは()()()()()だっただろうしね」

 

「そうだね。もしあたしたちが先に盗聴器を見つけちまったら、それこそ覇者のほうは後出しで申し開きするしかなくなるんだから」

 

「んー?どう違うの?」

 

『簡単に言うと、『誠意の裏返し』だ。もし仮に、逆のパターンで起きたとするだろ?.....その場合、あの条件は吞まなかったはずだ』

 

「タンザナイトの言うとおりだぜぇ~....対処をミスったら、走り屋連盟の屋台骨が揺らいじまうからなあ。()()()()()()()()()にだって響くんだぜい」

 

「地域全体の、治安?」

 

と、リンはパイパーの言葉にピンとこなかったが、カーサが説明する。

 

「そうさ。今まであたしらが平和に暮らしてこられたのも、連盟が団結して石油の安全を守ってきたからこそ....石油は郊外の他のエリアにとっても魅力的ってだけじゃなく、都市の大企業なんかにとっては郊外への進出を阻む障害でもあるのさ」

 

『へー....』

 

「石油にもしものことがあったら....走り屋はそりゃ、別のエリアへ行けばいいけど他の連中は()()()()()になるだろうね。特にブレイズウッドの住民は、ほとんどが年寄りと子供だ。エーテル適応体質もない....」

 

すると、ルーシーが話に割って入る。

 

「あら、プロキシさん、タンザナイトさん。ここでしたのね。用事があって探してたんですわ。少々お顔を貸していただけますこと?」

 

ルーシーがそう言うと、タンザナイト達はやや離れた場所へ移動する。

 

『それでルーシー、用って?』

 

「....用というのはシーザーのことですわ。私たちが覇者と会ってからというもの、彼女の様子がどこかおかしい気がしますの。普段の粗忽でエネルギー過多なところが()()()()()、なんだか一人でぼーっとしていることが多いんですわ。おまけに、()()()()()()()()()()()()()()ような....」

 

「なにか、心配事があるとか?」

 

「ライトが珍しく、ツール・ド・インフェルノのためにと手合わせに誘ったら.....なんて言ったと思いまして?『考え事がある』、ですわよ!?()()()()()()()!」

 

『結構深刻そうだな....』

 

と、ルーシーの言葉にタンザナイトは反応する。

 

あの日の出来事と関係がありそうですけれど.....どうせ聞いたところで、はぐらかされるのは目に見えてましてよ。コホン、念のために申し上げておきますわ。あれがどんな奇行に走ろうと、私個人は知ったこっちゃないですけれど.....あんなのでもまだカリュドーンの子の大将ですもの。チームの士気に関わるような振る舞いは看過できかねますわ!」

 

『やっぱツンデレじゃん』

 

 

「でりゃあ!!」ドコッ!

 

 

『あぁぁっ!?アサイアヤカッ!!』

 

 

ルーシーはバットで、タンザナイトの脹脛に攻撃する。

 

「フンッ!....で、プロキシさん、何かいい対処法はございませんこと?」

 

「えーっと....あ、なら、私が遠回しに聞いてみよっか?もともと、明日は新エリー都の家に帰ってオフラインデータをコピーするつもりだったの。ちょうどいいかもね」

 

「ええ、ナイスアイディアですわ。シーザーはあまり新エリー都に行ったことがありませんし、見聞を広げるいい機会かもしれませんわね」

 

「タンザナイトはどうする?」

 

『あっ...ああ、俺もちょうど手が空いてるし手伝うよ....』(仕込みも終わったし)

 

と、タンザナイトはプルプル震えながら立って言う。

 

「シーザーには私のほうから言っておきますわ。明日は彼女のバイクで新エリー都に向かってくださいな。頼みましたわよ」

 

その後、この場で解散し、次の朝になるまで休んだ.....

 

 

 

~~~~

 

次の日―――

 

朝になり、早速タンザナイト達はシーザーの所へ行くのであった。

 

「プロキシ、タンザナイト、来たな!」

 

『よぉ、シーザー』

 

「おはようシーザー」

 

「おうっ!....ルーシーのやつに聞いたんだが、街までデータをコピーしに戻るんだってな?それも、わざわざツール・ド・インフェルノのために!」

 

そう言い、シーザーは鼻をこする。

 

「カリュドーンの子のためにそこまでしてくれるのかよ、なんて礼を言ったらいいのか....つーわけで、今回はオレ様にお前達のボディガード兼助手をやらせてくれ!」

 

「最強のボディガードだね!」

 

「ハハッ!んじゃ、準備ができたらとっとと出発しようぜ!」

 

『ああ....イクゾ!!』デッデッデデデンッ!!

 

 

数時間後――『Random Play』店内

 

 

新エリー都に着いたタンザナイト達は店の奥の部屋でリンが作業していた。

 

「へぇ~....ここが、かの名高いパエトーンの住所ってわけだな。おまけに、マジでビデオ屋を経営してるとは....ハハハ....そういやルーシーのやつ、『推し』とやらが出てる映画のためだけにわざわざ新エリー都までひとっ走りしてたっけな」

 

「シーザーは、あんまり新エリー都には来ないの?」

 

「一応、ここで商売する用に臨時通行許可証は取得したぜ。けどオレ様はあんまり来ねぇかな。生まれも育ちも郊外だし、()()()()()()()()()田舎のほうが性にあってら」

 

シーザーがそう言うと、リンが思い付いた提案を言う。

 

「シーザー、せっかくだし、今日は街をぶらぶらしてみない?私とタンザナイトがガイドしちゃうよ」

 

『データのコピーにはまだ時間がかかるし....いいんじゃないか?』

 

「分かった。ここじゃお前が大将だからな!」

 

『....ところで、行先は決めているのか?』

 

と、タンザナイトがリンに行先のプランを聞く。

 

「うん、とりあえず....ルミナスクエアに行って、映画を見ようか!」

 

そう言い、タンザナイト達は、ルミナスクエアへ向かうこととなった。




これアキラでプレイしてたけど

デートかよ
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