転生先はエーテリアス   作:YEX

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特務捜査班inエーテリアスで銀魂のあの話をパロッた奴です。作者のお気にの話です。


特務捜査班 『●太郎殺人事件』

とある治安局の会議室....他の警察や特務捜査班が特別講習を受けていた。

 

「はー...ダルいわ」

 

軍用と思わしき鼠色のヘソ出し上着に赤と黒のネクタイ、黒いインナーにタイトなショートパンツや破れたタイツと言うかなり官能的な出で立ちの女、『ジェーン・ドゥ』が長い話に飽き飽きしたかため息をつく。

 

「おいジェーン先輩....今は人が話してるだろ?もっとシャキッとしろ」

 

白髪でオオヤマネコのシリオンで、猫の耳にもふもふの長い尻尾が特徴の男、『セス・ローウェル』がジェーンに注意する。

 

「ハイハイ...全く、講習何か受けてなくとも毎日現場を這いずり回ってるわ...それに大半は家柄とかコネとかで昇った使えない人ばっかりでしょ」

 

「おいジェーン先輩!声が大きいぞ!」

 

「聞こえるように言ったのよ.....あぁ、そうえば貴方もコネで入団したそうだったわね.....『ブルート・パーズ』さん?」

 

ジェーンの隣に座っていたのは、最近特務捜査班に入った青いエーテリアス、『ブルート・パーズ』だった。

 

『.....まぁ否定はしませんがね、貴方の言った一部の言う通り講習を受けなくとも私たちは毎日現場へと駆けつけていますからね』

 

「あら?意外と冷静的なエーテリアスさんね?...もっと怒るのかと思ってたわ?」

 

「んんっ!....ジェーンさん、今は教官が話をしています....集中してください」

 

っと朱鳶がジェーンにブルートの絡みを止める。

 

「ハイハイ....全く」

 

『にしても今回の講習.....確か最後に何かあるんですよね?青衣先輩』

 

「ふむ...確か『しみゅれーしょん』....じゃったか?それの体験だったな」コポポ

 

お茶を注ぎながら、答える青衣であった。

 

「『シミュレーション』....一体どんな内容なんだ?」

 

『多分だがその時になったら言うんでしょう、セス先輩』

 

すると、教官の話が終わり、次へ進む。

 

「えー今から代表で『現場のシミュレーション』を行ってもらう...お前らの捜査の力を確かめるってことで.....『特務捜査班』の5名を代表がそのシミュレーションで捜査してもらう、その過程でお前達も考えてほしい」

 

「現場のシミュレーション、ですか?」

 

「曹操とか早いうちに倒すと、テンション下がって中華統一とかどうでもよくなる.....」ピコピコ

 

『では曹操がラスボス、先に魏を倒した方が勝ちで』ピコピコ

 

「いや確かに『シミュレーション』ですけど!?」

 

ジェーンとブルートは三国志のゲームを起動してる中、セスがツッコム。

 

「簡単に言えば、機械によって架空のバーチャル映像で再現される....その状況で事件を分析して犯人を突き止める....ということだ」

 

「ふむ....その『ばーちゃる』とやらで再現できるのか?」

 

「ものは試しだ」ピカー

 

「うわっ!?まぶしっ!」

 

長官が何かスイッチを押すと、光に包まれる.....

 

「......ん?」

 

目を開けると、そこは川原らしき場所に変っていた。

 

「これはっ!」

 

『おぉ....凄いですね』

 

「過去のあらゆる事件のデータが記録されている....その莫大なデータを元に作られているから本物と何ら変わりないのだ.....」

 

「流石、治安局って感じね....」

 

「事件のあらましはこうだ、この川原で死体が発見された....第一発見者は近所に住む老婆だ。川に洗濯しに来ていた所、川上からこいつが流れてきたと証言している....」

 

そう言って、長官は死体を被せた布を取ると.....そこには桃が真っ二つ割れたのと縦一直線に切られた痕のある着物を着た男性が倒れていた

 

「いやどんな事件だぁぁぁぁ!?」

 

「ちょっと!?この事件データ、明らかに日本昔話が混ざってるだろ!!」

 

「過去にも似たような事件もあったらしいぞ」

 

「あるわけないでしょ!?これ桃太郎だろ!?」

 

っと盛大にツッコむセス。

 

「セス君、まだこの人が桃太郎と決まったわけじゃないでしょ」

 

「いやどう見たって桃太郎ですよね、桃に入っていますし!」

 

「捜査において余計な先入観は致命的なミスを招きます」

 

「いやだっておばあさん、川へ洗濯に行っていましたよね!」

 

冷静にこの事件を対処する朱鳶に明らかにおかしい対面なのをツッコムセスであった。

 

「長官、この桃はおばあさんが発見した時から割れていたんですか?」

 

「この状態で川上から流れてきたのをおばあさんが引き上げたと証言している」

 

「妙ですね...この状態で川に流れていたのなら桃太郎の体は濡れているはず.....」

 

「今桃太郎って言いましたよね班長?桃太郎って認めましたよね?」

 

「それに大の大人が入った桃をおばあさんが一人でここまで引きずってこれますか?明らかに不自然です

 

「いや、大の大人が桃に入っている時点で不自然なんですけど!!」

 

ツッコミを入れながらも朱鳶の推理は続く。

 

「恐らくですが、第一発見者はおばあさんだけではありません....そして発見した時はまだ桃はわれていなかったはずです.....長官、おじいさんのアリバイは?」

 

「山へ柴刈りだ」

 

「それアリバイ何ですか!?そんな恐い感じなものなんですか!?」

 

「長官、おじいさんの柴刈りの鎌と桃太郎の血....DNA鑑定を頼みます」

 

「何恐ろしい事考えているんですか!?」

 

朱鳶の推理ではこうなっている。

 

「この桃太郎の致命傷と桃の割れ方は一致しています。恐らく同じ刃物によるものです....つまり桃太郎は桃を割る際同時に斬られました.....すなわち桃太郎を殺害したのは桃を割ったおじいさんとおばあさんです

 

「ちょっとこれなんつー昔話だぁぁぁ!?」

 

何とも恐ろしい展開にセスはツッコム。

 

「故意ではありません....恐らく桃に人が入っているとは思わずに起こった事故.....それ故二人は柴刈りに洗濯というアリバイ工作を.....」

 

「異議ありじゃ」

 

「っ!!先輩?」

 

ここで青衣が待ったをかける。

 

「如何やら主は、桃太郎という呪縛に縛られているようだ....それ故に主は重大な証拠を見落としているのじゃ」

 

「何ですって!?」

 

「主は『桃に入った男』『おばあさんの洗濯』『おじいさんの柴刈り』この三つの事件だけであたかもこの事件が桃太郎の冒頭でおこった悲劇と思い込んでしまったようじゃ.....じゃがそれは間違いじゃ、何故なら.......桃から誕生したばかりの桃太郎が何故あんなにもデカいのか!!

 

「いや今更そこツッコムんですか!?桃から生まれたのを無視してそこはツッコムんですか!?」

 

「っ!?」

 

「なんで衝撃受けてるんですか!?」

 

まだまだ青衣の推理は続く。

 

「この桃太郎は完全に成人じゃな....主はすでに別の老夫婦に拾われて育てられた.....この汚れた身なり、一つとして残っていないきび団子から彼は既に鬼退治を終えたことがうかがえる...」

 

「というか先輩も思いっきり桃太郎に縛られてるじゃないですか!!」

 

「そう....この事件は桃太郎冒頭に起こったものではなくすべてが終わった後に起こった事件なのじゃ」

 

「では何故この方は再び桃の中に....」

 

「この傷は確かにあの老夫婦がつけられたものじゃ....じゃがよく見るとほとんど出血の跡が見られない....これは主がこの傷を受けた時既に死んでいたことを証明しているのじゃ」

「つまり何者かが彼を殺害しあたかも桃太郎冒頭の時のようにもう一度桃に入れて川に流したのじゃ....全ての罪をあの老夫婦になすりつけるためにな」

 

「何ややこしい事になってるんですかぁ!?」

 

「全ては事件の時系列を誤認させ、捜査を攪乱させるための偽装工作.....真犯人は相当狡猾な人間じゃ....」

 

「しかし、おかげで犯人を絞り込むことができたのじゃ.....鬼退治をおえた桃太郎のおかれていた状況を考えると、真犯人は......主のお供をしていた犬、猿、キジ.....この中の誰かしか考えられないな

 

「絞り込むもクソも登場人物それしかいませんけどぉぉぉぉ!?」

 

っとごもっともな発言をするセスだった。

 

「主ら桃太郎一味は鬼ヶ島から財宝を持ち帰ったときく....しかし平和のため戦ってきたとはいえしょせんは畜生と桃から生まれた化け物......財宝を前にしてそれを独占しようと争いをくり広げたのであろう....」

 

「桃太郎どこまで汚せば気が済むんですか!?」

 

「とりわけこれだけ狡猾な罠を張れるのは猿しかおらん.....」

 

『それは違うよ』

 

「なぬぅ?」

 

そこにブルートが待ったをかける。

 

『確かに桃太郎一味の中では猿が一番利口でずる賢い.....だが青衣先輩、桃太郎の呪縛に縛られて肝心の事を見落としています.....猿は、ディニーが使えません

 

「どや顔で普通の事言ったぁぁぁ!!だんだん推理がバカになってきましたよ!!」

 

「っ!?」

 

「だからなんで衝撃受けてるんですか!?あなたたち普通の事言い合ってるだけですよねぇ!?」

 

『そう言う事です....つまり真犯人は猿以外犬かキジのどちらかです』

 

「犬もキジもディニー使えませんけどぉ!!」

 

「それは違うわ」

 

ここでジェーンが待ったをかけた。

 

「その中に犯人はいないわ....あんたたちは桃太郎の呪縛に縛られるあまり何も見えなくなっているわ」

 

『なんですって....何故犯人はいないと言い切れるんですか?』

 

「めんど臭いから」

 

「『「っ!?」』」

 

「最終的にめんど臭いですましたぁぁぁぁぁ!?今まで散々並べてたゴタクは何だったんだ!?そりゃ衝撃も受けるよ!そんな顔になるよ!」

 

「犯人が誰にせよいずれも動物、事情聴取もできません....別の線から犯人を特定しなければなりません。長官、桃太郎の検死結果が見たいです」

 

別の角度から犯人をたどる朱鳶は検死結果を見るよう頼む。

 

「この切り傷が死んだ後につけられたとすると本当の致命傷が何処かにあります。傷の形状によってはそこから犬、猿、キジ誰かの犯行が導きだせるかもしれません」

 

すると長官は残念そうに言う。

 

「朱鳶、残念ながらこの切り傷以外に目立った外傷はない....ただレントゲンで気管に妙なものが映っていた」

 

桃太郎の喉らへんの所に何か妙なものがあった。

 

「団子状の何かだな」

 

「いやこれ完全にきび団子喉につまらせて死んでるじゃないですかぁぁぁ!!」

 

「何を言う....それはきび団子ではなくきび団子を食べた猿の●じゃ、猿は●を投げるじゃろやっぱり猿が犯人じゃ。我は正しかった、知能機械人は正しかった、知能機械人万歳」

 

「いや知能機械人の発想じゃないですよ!!」

 

「何を言ってるんですか先輩、きび団子を桃太郎に食わせるのは普通に考えておじいさんとおばあさんです。あの人たちは桃太郎の持ち帰った財宝に目がくらみきび団子で桃太郎を窒息死させたんです。やっぱり犯人はおじいさんとおばあさんです、私は正しかった、班長万歳」

 

「班長が言ってたの違うおじいさんとおばあさんでですよね!さり気に乗り換えましたよね!!」

 

「猿じゃ」

 

「おじいさんとおばあさんです」

 

「猿じゃ」

 

「おじいさんとおばあさんです」

 

「猿のおじいさんとおばあさんじゃ」

 

「おじいさんとおばあさんの猿です」

 

「今一回猿になったようじゃな」

 

するとブルートはなかなかつかない答えに提案した。

 

『分かりました。じゃあ二人の間をとってオカマの猿にしましょう』

 

「ちょっと!?どこ間取ってんだ!おじいさんとおばあさんはどこいった!?」

 

「じゃあ『猿・D・ルフィ』のジーさんバーさんでいいわよ」

 

「いやモンキーどこいったんですか」

 

なんか的外れの会話していると青衣は言う。

 

「こうなったら白黒ハッキリつけようではないか.....長官、この際畜生でも構わん.....桃太郎

一味の事情聴取をさせてくれぬか?」

 

「あぁ、彼らなら......」

 

レントゲンで見ると、桃太郎の胃の中に三匹の動物が映った。

 

「ここだ」

 

「容疑者全員食われてるじゃないですかぁぁぁ!!」

 

「どれだけお腹が空いてたんですか!きび団子喉につまらせる騒ぎじゃないですよ!!」

 

「ちょっと待って、まさか.....桃太郎は被害者どころか加害者じゃったと!?.....そうか、そういうことじゃったのか」

 

すると青衣はある考えを導き出した。

 

「桃太郎一味が奪い合っていたのは財宝ではない....主が桃に入っていたのは犯人の偽装工作などではない。主らは鬼ヶ島の帰り道.....遭難していたのじゃ

「出たくてもあの(ふね)から出ることはできなかったのじゃ....主の体が赤茶けてひどくくたびれていたのはそのため、いや何よりかつての仲間のこの無残な姿が何よりの証拠じゃ」

「主らは財宝ではなく互いのきび団子を互いの身体を食料として奪い合った....そして生き残るためかつての仲間を食らった男はまるでその報いでもうけるかのように最後の一口.....仲間のきび団子を喉につまらせ、こうして桃の中で果てたのじゃ.....」

 

っと青衣はそう推理するのだった。

 

「道理で犯人が容易につかめないはずじゃ、主を殺したのは....誰でもない主自身じゃったのだから」

 

「そ...そんな嘘だろ....あんなふざけた死に方しといて....そんな......そんな悲しい結末がありなんですか?」

 

っとここまでツッコんでいたセスは驚愕してる中、朱鳶は言う。

 

「....これが現場って事です。現場はどんなに厳しい現実もどんなに受け入れがたい真実もありのまま私たちに見せつけます」

「でも、だからといって私たちは真実から、現場から目を背けるわけにはいきません.....私たち治安官はどんな闇の中からも真実を見つけ出す義務があります!!」ズボッ

 

そう言って、朱鳶は桃太郎の口の中に手を突っ込む。

 

「はっ....班長!?なにを.....」

 

「これを見てください.....これはきび団子ではありません......袋です

 

朱鳶が桃太郎の口の中から取り出したのは....きび団子に入れていた袋だった。

 

『袋?』

 

「はい....恐らくですが彼は一つたりともきび団子を食べていません....いやむしろ全部は仲間に食わせたと思います」

「しかし、仲間は次々に倒れていきます.....これを食う男です、最後まで残ってしまったんでしょう....そこからは先輩と同じです、生きるためにそういう道を選んだ......この袋、よほどの覚悟がないと食えません....よほど生きたかったんでしょう、死んでいった仲間の分まで

 

「.....班長」

 

「......」

 

『.......』

 

朱鳶が言い終わると、皆沈黙する......

 

「.....それが、あんたのいう甘っちょろい妄想の真実だと?」

 

「はい、誰が何を言おうがこれが.....この現場で見た私の信じる信じ「 違 う 」

 

「「「「『........えっ?』」」」」

 

朱鳶の言う真実を即答で否定した長官は答えを言う。

 

「残念ながら不正解だ....惜しいところまではいっていたんだが......桃太郎が殺されたのはあってはいる....だがこいつは桃太郎ではなくて.....」

 

長官が桃太郎の鉢巻きを取ると角が生えてきた

 

桃太郎一味を丸飲みした鬼ヶ島のボスだ。桃太郎に化けて人間を食いに上京した所を志半ばで倒れてしまってな....というわけで正解の犯人は.....」

 

「脳腫瘍*1だ」

 

「「「「『..............』」」」」

 

予想外の答えに皆沈黙した。

 

「「「「『........ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁ!!!』」」」」

 

今までのゴタクをぶち壊したことに大声をあげた声は治安局の外まで響き渡る.....

*1
頭痛、嘔吐、視力障害、けいれん発作といった一般的な症状に加えて、脳腫瘍の発生した部位の働きが障害されて、麻痺や言葉の障害、性格変化などさまざまな症状が出現する

本編関係ないサブストーリーはいる?(主に間の)

  • 単体でみたい(ifみたいな感じで)
  • 本編の合間に
  • 本編が気になる
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