ちょくちょく展開が変わるよー
テレビに映るのは、デカいホロウが一個ある場面だった。
「おいケビン?港の共生ホロウと今日のニュースに、一体何の関係があるんだ?」
「あ?いや....多分何もないが」
「....なら、いつまでもボケーっと撮ってるな!さっさとカメラをこっちに向けろ!」
と、キレながら強引にカメラを向けさせる。
「....えー、市民の皆様!我々は現在、ヤヌス区の南端に来ております。ご覧ください!ここからは活気に満ちた新エリー都の一角がまるっと見渡せますよぉ!」
「任期満了に伴う市政選挙を間近に控え、今日の市街はいつもより混雑している模様!治安局は24時間体制でパトロールを実施するとのことです。市民の皆様治安官には協力しましょう!」
「治安官、と言えば....本日わが局の選挙特番で最初にインタビューする方も
そういうとアナウンサーの後ろにはブリンガー長官の絵が飾られて紹介する。
「そう!皆様お馴染み、ヴィジョン・コーポレーションの凶悪犯罪を阻止した英雄....ブリンガー長官です!氏は今回、ヤヌス区総監の座を巡る最有力候補のひとりとして....」
すると、現場の熊のシリオンが現れ、アナウンサーたちに注意する。
「おい...あんたら何者だ?どうやってここに入った?現場は部外者立ち入り禁止だぞ!」
「なんだって?どういうことだケビン、撮影許可とってないのか!?」
「え?ここ、工事現場だったのか?なんか空いてて、眺めがよかったから....」
と、ケビンがそう言う.....適当だな....
「おまえ....!この●●●め!」
「さぁ、機材を持ってお引き取り願おうか」
そう言い、アナウンサーたちは連行される。
「おいコラっ!最後まで言わせろ!市民の皆様、チャンネルはそのままで!ブリンガー長官独占取材のため、我々は....!」
ブツッ.....
その後、ブリンガー長官の静止画に切り替わった――そこに目覚めたパールマンは指し示した。
「こ、こいつだ!ヴィジョンの件の黒幕の一人!サラの協力者で後ろ盾、裏で糸を引いてたのは――治安官のブリンガーなのだ!私はただ、表舞台に立たされた操り人形にすぎん、真の悪人は奴らなのだ!」
パールマンが語られた言葉に、邪兎屋一同は、驚いていた。
「頼む、信じてくれぇ!!」
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しばらくして。『Random Play』裏口にて....
「ふぅ....ようやく着いたわ!どうして市内ってどの車もチンタラ走ってんのかしら!
『お前制限速度って知ってる?』
「まさか....いつも違反しているとか言わないだろうな」
「なんですって!?うっかりしてたわ、このところ郊外との行き来ばっかりだったから....でもま、ナンバープレートは外しといたし罰金の通知がくることはないわね!」
『おいスピード違反よりやべーことしてんじゃねぇか』
「交通課の人間がうちに来るようなことは勘弁してくれよ」
「安心して!後はつけられてないし、目もつけられてない。ここへ来たのは、
『もし、本当だったら....
「そういうことだから、あんたたちを郊外へ連れて行くために
すると、リンが疑問に思ったことを言う。
「そんなの、なおさらパールマンを新エリー都に連れてきた方が良かったんじゃない?わざわざ私たちを迎えにくる必要あった?」
『リン、パールマンは今、
と、リンの疑問にタンザナイトは返す。
「そう。だけど、むこうはまだあたしたちのことはバレていない....経験上、こういうときは『こっそり』やるに限るわね!」
「それはつまり....ホロウを使うと?」
「ふふん、大正解!幹線道路を見張ってる治安局はボンプの耳まで武装してるわ。万が一、ホロウを使う必要が出てきたら信頼できるプロキシが要る...でしょ!」
「そういう危険な話のときだけ、僕たちを思い出してくれるんだからな....」
すると、『Fairy』が入って来る。
[助手三号、容疑者パールマンの供述が事実なら、旧工事現場のモニュメントに封じられていた
「....それはその通りだ。邪兎屋に白祇重工、ヴィクトリア家政にカリュドーンの子....最近あったことは全て元を辿れば
『ホント...奇跡的にかみ合ってるな....』
「ぼちぼち決着をつけないとだね....わかった。でも、行くのは私とタンザナイトとニコだけ...お兄ちゃんはうちにいてくれる?H.D.Dシステムで遠隔支援をお願い!」
「そうこなくっちゃ!
『今まで無免だったんだな....お前』
こうして、三人は郊外へパールマンに事情を聞きに行くのだった。
~~~~
同じところ、デットエンドホロウ外、ヴィジョン・コーポレーションのスキャンダルが発覚した場所....
そこでは、
「....『新エリー都は奇跡の都市であり、ホロウ災害の時代にあって、ただひとつの拠り所となれる場所だ。私がまだ小さい頃、
と、途中までは良かったのに、最後らへんでぐたり始め、ついには切れる。
「ええい!癪に障る演説だ――!」
ハイヒールの乾いた靴音が響き、黒と赤の服に身を包んだすらりとした人影が憤慨するブリンガーの視線を無視してゆっくりと近づいてきた。
「ふふ...自分で書いた原稿でしょう?自分のことをありのままに話すのが、そんなに難しいかしら?」
「サラ...何しに来た?」
「どうしたのから?万人が上に立つ、総監の地位が目の前にあるのに....ちっとも嬉しそうじゃないわね?」
「...皮肉はよせ」
「本心からの言葉よ」
そう言うとブリンガーはこれまで起きたこと失態を言う。
「ヴィジョンという隠れ蓑はもはや役に立たず、モニュメントの中にあったものはH.A.N.D.の手の中....千面相の襲撃は失敗し、郊外の愚か者は、鄙びた土地から権力を奪うことすらままならない!挙句の果てには、あの突然変異として出てきたエーテリアスの指名手配を撤回された!ギャングどもは言うに及ばずだ!」
「サクリファイスのサンプルがなくては、計画は進まんのだ!貴様は私に、あの六課の虚狩りから発言権を取り上げてみせろというのか?それとも、ただ清廉潔白なヤヌス区総監の誕生を見届けたいだけか?」
カッカするブリンガーをサラは冷静に返す。
「計画は目的のための手段であって、目的そのものではないわ。シチュエーションに基づいて調整するか、新しい計画を仕立て直すか...信徒としての資質が試されるわね?」
「...はっきりさせておこう。私と貴様の位に差はない。頭ごなしに何かを言われる筋合いはないのだぞ」
「興奮しないで頂戴。私はただ、貴方に新しい計画に手を貸してあげたいの。これをみて....」
ブリンガーは疑わし気な顔で女が流してきた書類に目を通す。やがて――
「これは....!?あの星見家に、こんな秘密があるなどと聞いたことがないぞ?信頼できる情報なのか?」
「『ホワイトノイズ』が苦労して手に入れたんだから。信頼できるわ」
「ホワイトノイズ?赤牙組の件で、ぜんぜん役に立たなかったゴミクズか?奴なんぞ千面相の足跡にも及ばんだろうが!」
「今回はホワイトノイズ『本人』よ。思い上がった部下じゃなくてね。まぁ私にも、
「....また連絡する。この
「好きにして頂戴。あなたらしい演説を期待しているわ....ブリンガー次期総監さん」
「ふん....」
遠ざかるブリンガーの後姿を見つめていたサラが、突然明るい声で聞いた。
「ねぇ、そのリーダー....小さいあなたを新エリー都に導いた、生き残りたちの英雄は....その後どうなったの?」
「....彼は侵蝕症状に侵されていた。新エリー都に到着する前夜、