いやー始まったの9月ですよ....今ではUA150万達成しそうです。
これからものんびりですが投稿していきますよ~!
目指せUA300万!
しばらく経った後、郊外某所にて....
「何とか無事についたわね。ふふん....悪くないハンドルさばきだったわよ。もちろん....あたしと比べたら、スピードはちょっと劣るけど」
『まずお前は免許取ろう?』ポンッ
と、タンザナイトはニコの肩に手を置く。
「なによ!免許がないのは...単に時間がないだけだわ!それと試験を受けるなら、罰金も完納しなきゃだし....」
『....俺が払うよ』
「人をダメにするエーテリアスだにゃ....」
「ヒモにする才能あるよタンザナイト....」
と、白い目で見ている猫又たちだった。
「オホンッ....そんなことより、パールマンが白状したこと...気になるでしょ?あのだるまのオッサン、どーも言ってることがしっちゃかめっちゃかなのよね....けどあんたなら、ハッキリさせられるかもしんないわ!」
『よし、状況を説明してもらおう!』
邪兎屋の面々が勢ぞろいし、パールマンはせっつかれるままに『驚愕の真相』について最初から最後まで詳細に説明した。それからしばらくして....
「....と、とにかくだ!私は名義上こそヴィジョンのCEOだったが、実際には
(恐らく指名手配を指示したのもアイツか....)
「連中、計画のプロセスにはいっさい私を関与させず、最後の最後であれをしろ、これをしろと指示してくるだけだった。挙句に食事すら、お前は社内で済ませろ、だぞ!信じられるか!」
『途中からただの愚痴になってないか?....でそれを裏付ける証拠は?』
タンザナイトがそう言うと自信満々にパールマンは言う。
「おお、あるとも!奴らの計画がどんどん過激になっていると感じた私は、その動きに目を光らせていた。なにせ名ばかりのCEOとはいえ、対外的な書類のほとんどには私のサインがいるからな!そうして旧地下鉄改修プロジェクトが始まる前に、サラから送られてきた計画書やメールは全てバックアップの名目で印刷しておいたのだ!社員食堂に追いやられるたびに、隙を見てはせっせと!」
『なかなかシュールな光景だな....』
「バックアップはすべて他の工事の書類に混ぜておいた。それを探し出すことができれば、あの女とブリンガーが繋がっている動かぬ証拠....とまではいかないかもしれんが、金の情報のやり取りに使っていた
『他の工事って確か....』
「落札したクレタ社長率いる白祇重工だ!」
「なんだ?あの人よりクマが、クマより機械が多い会社は、お前らの知り合いなのか?それなら話が早いではないか!お前が白祇と知り合いなら、連中に引き継ぎ書類を調べろと言えばいい。私が紛れ込ませた証拠が見つかるだろう!」
『よし、早速クレタに連絡してみよう!』
「けど....これからどうする?治安局は悪い奴がいっぱいいるし、それに今は
困ったリンの言葉にニコは自信満々に言う。
「ふっふーん!みんな安心しなさい。だるまのオッサンと違って、このニコは名実ともに邪兎屋のC・E・Oなのよ!ちゃーんと対策を考えてるっての!闘獣棋ってやったことあるかしら?鼠は兎に、兎は狼に、狼は虎に、虎は象に....の順番で食べられるんだけど一周まわって、鼠は象を食べられるってヤツ!」
『知らない』
「そんなハッキリ言うのね.....コホンッあたしが言いたいのは、世の中なんにでも天敵がいるってことよ!
『象か.....なるほど、治安官と渡り合えそうなのは
「ふふん!あたしが呼んできたのはね、いまの新エリー都で
ブッブーーー!!
クラクションを響かせ、『猪突猛進』のロゴが入ったトラックが数台、空き地に入ってきた。寝ぼけ目の可愛い童顔が運転席から顔をのぞかせる....
「おうおう、時間ぴったりだなあ。本日は猪突猛進をご利用くださり、まことにありがとうだぜい。ほーら降りた降りた~」
パイパーがそう言うと、ぞろぞろと現れたのは、対ホロウ六課のメンバーだった。
「うわぁ~!ここが郊外なの!?すごいねぇ~お空がくるくる、地面がゆらゆら、空気のにおいでゲーしちゃいそう!」
「それは車酔いですよ、蒼角。しばらく私の手を取って休んでいてください。浅羽隊員、貴方は大丈夫ですね?」
「と、飛ばしすぎだってぇ....信じられないな、あのドライバー!あ、やばい....アレどこですか、アレ....――おろろろ!」
「このような特別な日に、一目を盗んで郊外まで連れ出すとは....我らを謀っているなら、容赦はしないぞ。邪兎屋のニコ」
『すいません、その前に約二名ほどリタイアしてるんすけど』
と、タンザナイトがくらくらしている蒼角と吐いている悠真についてツッコム。
そうして、ホロウ六課は、単独でパールマンへの審問を行うことを要求した。
四人の執行官が空き地の片隅でパールマンを取り囲み、簡易的な『取調室』を作り上げる。
しばらくして....
「ほんとにだいじょうぶ?だるまのオッサン、さっきから
『私にも分からん....』
「.....」
すると、取り調べがおわったのか、こっちに向かってきた。
「いやぁ――っ!!......も、もう取り調べは終わったの?早いわね~、さすが像だわ!」
「象?私はキツネだ」
『そういう意味じゃないと思うが....』
「それで、どうかしら?嘘じゃなかったでしょ?ヴィジョンの背後には黒幕がいて、それが何を隠そう、あのブリンガー次期総監なのよ!」
ニコがそう言うと、月城が割って入る。
「貴方はブリンガー長官が犯罪に関与していると示唆しましたが....あの証人が司法取引を求めて提供した情報は、現時点でほかに主犯がいるということのみです。この両者には天と地ほどの開きがあります」
「あーら、専門的なご高説をどうもありがと、学級委員長さん。でも、あんたの
「柳の専門的な語彙は、私にもよくわからない。だが、私は彼女の判断を無条件に信じることにしている。ヴィジョン事件の背後については、
「ふっ....」
「ちょっと、あんたこっそり笑ったでしょ!見えたわよ!『勝った...』みたいな顔したの!!」
「眼鏡の位置を直しただけですが、なにか?」
と、なんだかケンカ腰にな雰囲気になっているが....タンザナイトが止める。
『はいはい、止めんかお前ら.....んで雅、これからどうするんだ?』
「そうだな....先ほど述べたように、ヴィジョン事件の背後についてはもっと踏み込んだ調査がいる。そして....我らが連行すべきは、パールマンだけではない.....」
「「!」」カチッ
ビリーとアンビーが武器を手にかけ、待機している中――
新エリー都における当代最年少の虚狩りは、凛とした視線を場の中央に向けた....
「え?連行するって....私を?」
「ここで貴方にお会いすることも、我々にとって想定外でした。独立調査チームの責任者様、いえ....プロキシ様、とお呼びすべきでしょうか?」
「ははっ、民間人にしては大したスキルだと思ってたけど.....『副業』で場数を踏んでたんだとしたら、まぁ納得だよね。いや....零号ホロウの方が副業って可能性もあるかな?」
すると、ニコが慌てて止める。
「ちょっと!こいつはヴィジョンの件とは無関係でしょ?」
「パールマンの供述によると、件の不祥事には全体を通して『あるプロキシ』の関与があったとのことでした。工事の引き継いだ白祇重工に起こったことについても、我々の調べで、同様にプロキシの介入が判明しています。更には、治安局の証人護送にまつわる飛行船の件、そして郊外...たしか郊外はこのほど、彼らの伝統にまつわる重要な催事を行ったばかりだそうですね。責任者様が再びこの地に訪れたのは、偶然でしょうか?」
『偶然だろ(俺は違うが....)』
「新エリー都は今、極めて稀な時期にある。各役職の要たる方々が一堂に会しているのだ。何が起きた暁には、都市運営の根幹が揺らぐだろう」
「もっちろん分かってるわよ。だからわざわざあんたを呼んで、黒幕探しを手伝ってもらおうとしたんじゃないの!どうして無関係な人間も巻き込まなきゃいけないワケ!?」
「お前が我らに見せたのは、如何様にも形をとる陰謀の断片.....そしてお前の主張する『真相』とは、その可能性の中のいちパターンに過ぎない。都市の潜在的脅威は何であれ徹底的に排除する。それがH.A.N.D.の流儀だ」
「でも....『待った』っ!」
両者一歩も譲れない瀬戸際に、タンザナイトが差し込んできた。
『だったら....最も連行に適した奴がいるぜ?』
「....それは、誰だ?」
『お・れ』スッ
「「「「「!!??」」」」」
まさかのタンザナイトを指名したことにこの場にいた全員が驚く。
「.....何だと?」
『実はさ....俺、月城さんが言ったこと
「ちょっ...タンザナイト、あんたそれ!」
『そんな重要なことになーんで誰も言ってくんないのかな~?』
「なんですって....」
「相棒....それって本当?」
『ああ、本当だ。
「......」
『んで、雅.....それでも、まだプロキシのこと連行するの?』
無言のまま、星見は目を瞑る。
「課長....」
「.....正直、相棒はには色々助かったし....相棒を連行するのは....ちょっと....」
「ええっと....どうなるの?」
メンバーが不安になりながらも、星見は口を開く。
「除悪務本――『悪』たるを定むるは、我らをおいて他になし.....だか、お前とは戦ってきた
『....覚悟?』
「ああ、この者が『悪』でないと、断言するのなら....覚悟を持って証明しろ――命に代えてもな」
『......』
「......」
「ご....ゴクリ....」
終始無言で見つめ合う二人にタンザナイトは口を開いた。
『分かった....なら俺は、この資格を懸けるぜ』スッ
「っそれは....」
「ちょっとタンザナイト!それって――」
『おれはこの――『ホロウ探求特殊免許証』を取り消すぜ!』
「....それは、朱鳶から貰ったあの資格か.....」
『ああ、これが俺の覚悟だぜ....』
「それを捨てる意味....分かっているのか?」
『ああ、わかっているさ....
「......たった一人の友のためにか?」
『ああ、それで済ませれるなら安いもんさ......』
「.........」
その真っ直ぐな言葉を聞き、星見は無言で目を瞑り――その後ため息を一つ、吐いた。
「....分かった、そこまで言うのなら....私も言わない。その資格も直していい」
『ホッ....そうか、ありがと』
「.....別に感謝するものでわない」
「えっと....これは、問題ないってこと?」
「そうみたいじゃないんですか?」
「良かった~!なんだかピリピリして居心地悪かったにゃー....」
と、猫又は重い空気を巻きだすようにリラックスする。
「えっと...いいんですか課長?」
「ああ、タンザナイトがここまで言うのだ....信じるしかない」
「ほっ....一時はどうなることかと思ったけど....さすがタンザナイトね!あたしたちの絆はそう柔ではないわ!!」
「.....ほう?」ピクッ
すると、ニコの言葉に、星見は反応する。
「フッ....絆、というよりかは
「....あ"ぁ"?」
『え』
星見が突然煽り始めたことにニコ、切れた。
「ふむ...前にタンザナイトが言っていたな、最近貯蓄が減っていると....赤字続きの会社に借りを作りすぎたせいではないのか?」
『いや、別に減っているといったけど些細な量だし...』
すると、ニコが顔をピクピクさせながら星見に突っかかる。
「あっあらぁ~?そう言うあんたこそ、タンザナイトに構い過ぎて、本職に怠けてるんじゃないのかしら~?」
『イヤー流石に月城さんがいるから大丈夫じゃ....』
「「........」」
『えっと、あの、お二人さん?』
ニコと星見が無言で睨み合っている。
「上等よメギツネ!!その耳引っこ抜いて、きつねうどんにしてやるわ!!」ドドドド
「面白い。なら貴様をウサギ鍋にしてやろう」ドドドド
『なにしてんのあんたら!?』
と、両者一斉に駆け出し、ぶつかり合うその時──銃声がなる。
ドドドドドドドッ!!
「「「!!」」」
「んのわぁぁぁぁぁ!?」
『っ....危ねぇな!』スッ――ガガガガガ!!
そう言うタンザナイトは、全方位に結晶の壁を展開する。
「銃撃?制圧射撃のリズムだな....包囲する気だ!三方向から!」
「何者だ」キンッ!!
『十中八九、
「なんでここがばれたのよ!」
『バレたって...そりゃもちろん───っ!』
ブッブーーー!!
パイパーの駆けるトラックが皆の盾になるように滑り込んでくる。
「パイパー!車だして!急いで!」
『雅達も早く!!』
「承知した」
「考えている暇はありませんね....」
急いでトラックに乗り込み、タンザナイト達はこの場から離れることとなった.....
ねじれポイント
・タンザナイトのお陰で六課とのピリピリした空気が解消した(たぶん)