ドカァァァァァァァンッ!!
爆発と同時に、二台のトラックが荒野を駆ける。
その後数台、追手が追い駆けてくる。
『やっぱ来たか....迎撃するぞ!』
「ちょっと....今....無理そう」
『.......っ』ガチャコン
トラックの上にいるタンザナイトは今にも吐きそうな悠真を横で見つつ、左腕をガトリングに変え、撃退する。
ガガガガガガガガッ!!
「「ぎゃぁぁぁっ!?」」
二台ぐらい撃退した後、他の追手が前を横切る。
「チッ、これじゃひでぇ道を選んだ意味がねぇ!――うぉっ!気をつけろパイパー!」
「寄れ!行くぞ!......っ!」
パイパーが運転してるトラックに追手が上ると、そこには星見・月城・蒼角がトラックの上にいた。
「.....すまないが、ここは満席だ」
ズバァァァァッ!!
「「「ぎゃぁぁぁぁっ!!」」」
星見が追手を吹き飛ばした―――その時、そのうちの一人がビリーが運転してるトラックにしがみつく。
「おわぁぁぁ!頑張るな兄ちゃん!?」
ビリーがその追手を引き離そうとするが、悠真が大変なことになる。
「うぶぶぶぶ.....」
『悠真!!....おらっ!』バンッ!
「ぐえっ!?」
「おぉ!サンキュー、タンザナイト!」
タンザナイトは銃撃で追手を引き離し、運転を安定させる。
「大丈夫そうだな....むっ?」
「パイパーさん、どうやら陣形を変えたようです。気を付けてください!」
「っ!」
「ニコの援軍はまだなの?」
すると、一台の車が入り込みバックを決める。
「うおっ!」「うぅ!」
「むっ....」「あわわ!」「っとと!」
その後、二台の車が現れ、前・横を挟み撃ちにする。
「囲まれた....」
「逃がすかよ!」ドドドドド
そして、一台の車が突っ込んで来る。
「.....っ、みんな捕まってろぉー!」ガチャガチャ
「「えっ?」」
パイパーがそう言うと、華麗なハンドル捌きでバック回転し、離れると同時に後ろの車に手を振る。
「土ペロしな~」
「「ぬあぁぁっ!?」」
ドカァァァァンッ!!
その車は三台に突っ込み、四台もろとも爆発し、パイパーたちはこの危機を乗り切った。
「うぅ....クラクラするよ....」
「蒼角、しっかり....」
「パイパー、前前!」
そこで見たのは多数の敵ともみくちゃになってるタンザナイト達だった。
「うおぉぉ!寄んなって、オイ!」
「あっち行け~!」
『くっそ!対処が追い付けねぇぞ!』ガガガガガ
「そっちは大変なことになっているようだな....」
「っ!」キキッ―!!
「「うわっ!?」」「.....」
パイパーは急ブレーキし、その後そのまま前進させ、横切る。
「これでもくらえ!」ガチャッ
一人の追手が二つのランチャーをパイパーのトラックに向けて発射し、一発は避けたが──もうひとつはトラックのタイヤに当たった。
ドカァァァァンッ!!
「えぇ.....」
「おおっ.....」
「「あぁぁぁぁっ!?」」
そのトラックは、ホロウの中へ回転しながら入る。
『やばっ....っ!』グサッ!!
それを見た、タンザナイトは
『ビリー!ここ頼む!』バッ
「えぇ!?タンザナイト!?」
タンザナイトはリン達がホロウに入ったトラックを追うため、タンザナイトもホロウへ入る。
~~~~
『おーい!どこだ!!どこにいる!!』タッタッ
タンザナイトは大声で叫び、探していると―――
「その声....もしかして....おーい!ここ!ここにいるよ!」
『っ!あっちか....』タッタッ
タンザナイトが声がした方に移動すると....そこにはリンと星見がいた。
「良かった~タンザナイトが来てくれて....」
「ふむ、如何やら脱出の算段がでたな」
『リン!それに雅も....無事か?』
「うん!私も雅も大丈夫だよ!」
元気そうなリン達を見て、タンザナイトがホッとする。
『よかった....ならここを早く脱出するか....ちっと待ってろ、
「
『....っ!よし、ヒットしたな――ほいっ』
タンザナイトがそう言うと突然、ホロウの裂け目が現れる。
「なんと....タンザナイト、お前は
『あぁ....俺のホロウ空間の能力を拡張解釈した結果だな』
「ふっ....やはりお前はそうでなくてはな....」
「えっと....早く脱出しよう....」
リンがそう言い、三人はタンザナイトが作った空間へ足を運んだ。
~~~~
「えぇ!パールマンが攫われた!?」
ホロウから出てきたリンが開幕から大声で叫ぶ。
「そうなのよ....だからケンカを吹っ掛けられた奴らから情報を引き出さないといけないのよ....はぁ、ぬかったわ....結局はめられちゃうなんて」
と、ニコがため息をつく。
「とりあえず、あんたは休みなさい。いくら短かったとはいえ侵蝕してるかもだし...」
「捕虜のことなら任せろ....絶対に口を開かせる」
『おっおう...頼もしいな.....悠真大丈夫か?』
「えぇ...途中
『おう....そうか』
と、体調のことを聞くタンザナイトに悠真は返事を返した。
――するとパイパーが口を開いた。
「みんな...もう、あんまし時間はないかもだぜい」
「えっ?」
「うちの大将曰く、傭兵の一団がこっちに向かってるらしいからなぁ」
「はぁ?もう追手が来てるってワケ!?」
と、慌てるニコにパイパーが落ち着かせる。
「慌てなさんなってニコ。うちの大将から、もひとつ伝言だあ。『郊外で好き勝手にするなんざ、オレ様が許さねぇ』ってさ-。何人来ようと....ダンボールに詰めて、着払いで送り返してやるぜい」
「二、ニコの親分!あのさ....もしできれば、俺....」
「なーにモジモジしてんのよ、シーザー達を手伝いたいっていってんでしょ?」
と、モジモジしてるビリーにニコは分かったかのように言う。
「うぅっ!さっすがニコの親分、俺のこと分かってるぜ!安心してくれ、スターライトナイトの名にかけて、親分に恥をかかせたりはしねぇ!」
『さてと....それじゃ手分けして行動するか』
こうしてタンザナイトは、パールマンについて待っとくあいだ、リン達を街へ戻すのだった。
『Random Play 店内』
「さてと....しっかり休んだし、早くパールマンを取り返さないと!」
「僕としては君の体の方が心配だけどね...」
戻って体力を回復したリンにアキラが心配そうに言う。
[助手二号、交差分析の結果、バレエツインズのホロウエリア内にターゲット『パールマン』と思しき生体信号を検出]
「バレエツインズか....!たしかに、飛行船ハイジャックのときもあのビルで正体不明の武装集団に襲われた....何か関係があるのか?」
「うん....あの時は、ヴィジョンの裁判をご破算にしようと動いてたけど、今回だって証人のパールマンを狙ってきてる。やっぱ
と、今までの行動に疑問を感じるリン。
「黒幕の目的が、ヴィジョンのスキャンダルを葬ることなら....パールマンがいない方がよっぽど都合がいいよね?」
『....それはたぶん、他の目的があったからじゃないのか?』
リンの言葉にタンザナイトは反応する。
「何か知っているのかタンザナイト?」
「ははーん....さては黒幕の目的が知ってるんでしょ?教えて教えて!」
『あーはいはい....分かったよ、けど...少しだけな?なんでパールマンを生かしてるについてだが...』
タンザナイトがパールマンについて言おうとした時....『Fairy』が突然バグり始まる。
[警告!.....&%$ビデオ屋に接近する反応....アリ....##%%....]
『っ!』スッ....ピッピッ...
「『Fairy』、いまさら下手な芝居を打たなくていい。アドレナリンを分泌させるという話なら、もうリンには不要だ」
『違うぜアキラ...』
「何?」
[けけけ....警...告.....&%$....##@!!]
「なっ.....何々!?」
バチバチッ――!
工房のTVモニターがにわかに火花を散らし、室内の照明も不規則な明滅を始めた。
「これは――!システムがまた攻撃されているのか!?新エリー都に、『Fairy』のガードを破れる奴なんていたのか....!」
「なんかヘンだよ!システムのネットワークじゃなくて、
次の瞬間、防犯カメラの映像をチェックしていたお兄ちゃんが、表情を歪めた。
「本当だ、リン!
『治安官か.....!』
「ごめんください!市政選挙の期間中、六分街のパトロールを担当する治安巡査のものです!すみませんが、ドアを開けて頂けませんか?」
すると今度は治安官がここに来ていた。
「リン、タンザナイト、僕が対応しよう。『Fairy』の方は任せるから、なるべく静かにしていてくれ!」
工房のドアが静かに閉められた。
ほどなくして、治安官に挨拶する声、箱を開けてガサゴソする音が聞こえたかと思うと、頭上でも足音がした。
そして.....
「二階は異常なし」
「....おっと気を付けて...!調べるのは構いませんが、お店の大事なコレクションなんですから。丁寧に扱ってください!」
「すみません、こちらの部屋は?」
「ただの物置です。私物や古いビデオ、しばらく使わない機材なんかを置いていて...」
「念のため、開けてみても?」
「こんなところまで見せる必要が?見てもらった通り、娯楽目的でビデオを貸し出しているだけの店なんです!」
「そうは言っても、選挙期間中のありふれた決まりでして。すみませんがご理解ください」
アキラが止めるも、一般治安官は決まりを盾に中を確認しようとする。
「開けないのなら.....こちらで開けますよ」
「ま、待った....!それは―――!」
「.....ご協力を」
と、治安官は扉を開けようとする。
「......っ」カタカタ
治安官は迫る中、リンはH.D.Dシステムを何とか復帰させようと操作中.....
『.....』スッ
タンザナイトはドアを開けた瞬間を見計らい、空間を作る構えをとる。
ギギギ......
そして、治安官が扉を開けようと瞬間――
「待たれよ」
「「「「!!」」」」
そこに現れたのは....特務捜査班の朱鳶と青衣であった。
「新たな指令です。街頭パトロールに人手が要ります」
すると、治安官が朱鳶達に向けて敬礼する。
「六分街の臨検は特務班のほうで引き継ぎます」
朱鳶がそう言うと、一般治安官達は『Random Play』から出る。
「皆さん、ご苦労様でした。あちらの責任者はもう待機しています。至急向かってください」
ギギギ.....バタンッ
治安官が去るのを確認すると、イアスは扉を閉める。
『.....間に合ったか』スッ
「はあぁ.....んんっ....ふふふ....」カタカタカタカタ
タンザナイトは構えをやめ、リンは椅子に座り、緊張したのか手をガタガタさせ、水を飲んだ....
ねじれポイント
タンザナイトのおかげで、妖刀の件は