『さてと....早速リン達と合流───ん?』
タンザナイトと雅が着いたのは....奇妙な空間であった。
「む....?ここは....?」
『おかしいな?リン達と合流するはずだったんだけどな....』
「っ!無尾が!」
『えっ?――うおっ!?』
突然、妖刀がひとりでに動き、空中に浮かぶ。
――すると、どこからか不気味な声が木霊する。
『無敵こそが我らの価値....』
「!.....これは」
『無敗こそが我らの誓い....』
『.....まさか――マジかよ』
『――無情こそが我らの犠牲』
『無双こそが我らの象徴!』
ジジジ.....
無尾から何か禍々しい炎が集まる。
『因果を断つ力』
『正邪を戒める力』
「なんと禍々しい....」
『俺の空間を――妖刀ほうから直接入門してきた!?』
タンザナイトの目の前に現れたのは、青い炎で人型にした、
『これなるは、掟の砕かんがめに定めし掟、屈従せぬために成されし屈従、災厄を滅ぼさんがための鍛えられし厄災....これなるは――星見の宿命ぞ』
「....あの時も、母上にこう囁いたのか?あの時も.....こうして
と、星見が怒りを無尾の亡霊にぶつける。
『小娘よ....あの時がなくば、おぬしの命などとうにホロウへ散っておった....』
「上等だ....私のことを覚えているのだな...!お前たちは本当に....
星見は怒りを籠った言葉で無尾に言う。
『使命とは....匹夫の勇にては如何様にもならず....我らは最も強き『力』。苦しみも、欲望も求むものもない....そのようなものは、おぬしのみが抱えるものに過ぎぬ.....』
『....ふざけんな!』
『.....!』
「タンザナイト....」
無尾の怨念が星見を否定していると、タンザナイトはキレる。
『この世に...誰かを犠牲にしていいなんて考えは....俺は納得しない』
『....馬鹿め、このおかげでこの刀は強くなったのだぞ.....』
『
「....そうだな、このようなものは....ここで終わらせる」
『.....はっ、笑止っ!!ならば我が無尾の力で....貴様らを屈服しようではないか!!』ゴゴゴゴゴ
こうして、タンザナイトと星見は、妖刀――無尾と対決することになった。
『雅!』フッ
「っ!助かる」パシッ
タンザナイトは自身で作った結晶の剣*1のレプリカを星見に渡した。
『それ結構
「感謝する、タンザナイト」
『来るが良い...』
『お望み通りに来てやるよ!』ダッ
先に動いたタンザナイトは無尾に剣を振るうが──
キィィンッ!!
『....軽いな』
『っ!....うおっ!?』ブゥゥンッ
受け止められてしまい、そのまま無尾はタンザナイトを吹き飛ばした。
『っ!』ズザザ...
「無事か?」
『あぁ...流石妖刀、一筋縄では行かないよな....』
「今度は二人同時で行くぞ」ダッ
『あぁ!』ダッ
星見がそう言うと、真っ直ぐ無尾の所へ行き、タンザナイトは左右を飛びながら変則的に無尾に向かう。
『おらっ!』ガキンッ!
『.....』ギギギ....
「はぁっ!」ブオンッ!
『甘いわ!』ズァァンッ!!
「『っ!!』」ブォォッ!
タンザナイトが攻撃を受け止め、星見の攻撃が来る瞬間、刀を思いっきりの力で二人ともども吹き飛ばした。
「流石は無尾だ...
『なら!』ガチャ
タンザナイトは左腕をマシンガンに変え、無尾に向けて放った。
ガガガガガッ!
『.....』キンキンキンッ!!
「はぁっ!」ズバァン!
弾丸を斬っている無尾に、横から星見が斬撃を飛ばす。
『───無駄だっ!』ズッ──
パァァァァァンッ!!
『!!』「ぐぅ....!!」
無尾は高速の抜刀で斬撃までも餌食になり、タンザナイト達はダメージを食らう。
『....っ』ピキッ...
タンザナイトはマシンガンが壊れ、所々傷ができる。
「ハァ....ハァ...」
星見は怪我で片足をつき、刀を支えにしながら息切れする。
「まだだっ....!」バッ!
『....』
キンッ! カンッ! ギィィンッ!
星見が立ち上がり、無尾に攻撃を仕掛けるが──剣でいなされる。
「くっ...!」
『下らん』
「っ!」
ドコッ!!
無尾は勢いよく、蹴りで星見を吹き飛ばした。
「がっ!」ドサッ!
『星見!!....くそぉぉ!』ダッ!
今度はタンザナイトが無尾に向かって攻撃を開始するが....
フォン! フォン! フォン!
無尾は蝶のように舞うが如く、タンザナイトの攻撃を避け続ける。
『っ!』
『無駄だ』
ズンッズンッ....ズドォォォンッ!
無尾は高速の突き攻撃でタンザナイトを吹き飛ばした。
『ぐぅあ!』ドサッ!
「タンザナイト!....これ程の力なのか....」
『いくらお前達が束になろうと──この無尾は決して勝てはしない、お前達はここで終わり、我らの贄となるのだ!』ゴゴゴゴ
『終わりは...しない!!』ピキキッ
ドドドドッ!
タンザナイトは、『
ババババババッ!!
『煙幕がわりか?....下らん!!』ブォンッブォンッ!!
無尾がそう言いながら、剣でランチャーでできた煙を払う。
───が、そこにタンザナイトと星見の姿がなかった。
『何?何処に....っ!』
無尾は上を見上げると、そこには
『なるほど....これを狙っていたか──だか!!』ギュィィィィィンッ!!
無尾は剣にエネルギーを溜め始めた。
『空中なら避けることもできん!!これで終わりだ!!』
ズバァァァァァンッ!!
無尾は強力な斬撃をタンザナイト達に飛ばした。
──すると....
「『っ!』」
ガツッ!
スカッ──
『何っ!?』
二人は息のあったコンビネーションで
そしてそのまま、着地をすると同時に、タンザナイト達はすかさず攻撃をして、無尾を吹き飛ばす。
バキッ!
「『今だ!』」
二人はそう言うと、無尾に対して
───タンザナイトは剣先からエーテルエネルギーを纏わせ、天に上げる。
──一方星見は剣を鞘に納め、目を閉じ、抜刀の構えをとる。
『『
「悪・直・斬っ!!」チャキッ!
ズドォォォンッ!!!
『 』
ドカァァァァァァンッ!!
二人の衝撃波攻撃巨大な爆発と共に無尾を包み込んだ。
『――馬鹿な....』ボフッ――
煙がはれると、そんな言葉を残し、炎の人型は消え去り、無尾が落ちる。
『やったか?』
「.....」スッ
『あっ雅....』
星見は持っていた結晶の刀を置き、無尾を手に取り、ある提案を持ち掛ける。
「無尾よ.....一つ提案をしたい」
『....何?』
「ホロウ災害が猛威を振るうなかにあって、お前達が苦渋の決断を下したことはわかっている。過去の犠牲は、そ
『......』
「外界にはもう、この掟を無視して力を盗み取る手段が存在している。お前達が、この残酷な儀式に固執する意味はなんだ?いいか、私と手を組め」
『.....手を組む?』
と、不思議そうな感じで無尾は聞く。
「ああ。幼き頃から、常々思っていた....私は、今の星見家が求めるような後継者ではない。お爺様ほどの器量もなければ、おば様ほど道理にも明るくない。父上の学識も、母上の聡明さも持ち合わせていない.....だが、私には剣術がある....この一点だけにおいて、私が
「私の刃となれ、
星見が決意の言葉を吐いた後、無尾は呟く。
『無垢』
『理想....』
『――貪欲』
『未熟!』
『そして、傲慢.....我らが見てきた中でかようなまでに身の程を知らぬのは
『.....二人?』
『証明するがよい....もし本当におぬしが誓いを果たせるなら、
無尾がそう言うと、剣から放たれていた禍々しい気が消える.....
『....なんとかなった感じ?』
「ああ、そうだな」
『にしても....あいつが言っていた二人って....』
「十中八九、お前だろうな....タンザナイト」
『やっぱり?』
と、無尾が言っていたことを考えていたのだった。
――すると、ピキピキと音を立てながら空間が消え去ろうとした。
『うおっ!?これは....』
「無尾が作った空間が消えているのだろう...ここも時期
『早くここから離れないと―――ってマブシッ!?』
そうこうしている内に空間が割れ、タンザナイト達は光に包まれたのだった。
ねじれポイント
妖刀の件が星見だけじゃなくてタンザナイトも巻き込まれた。
Q.何でタンザナイトの空間に妖刀は制御できたの?
A.ほら妖刀って....心の中に空間作ったじゃん...あれに干渉したから....