『立てるか、イヴリン?』
「あっ...あぁ....すまない」
タンザナイトはイヴリンに手を差し出し、立ち上がらせる。
「ええい...エーテリアスがなんだ!やっちまえ!」
『いけるかイヴリン?』
「愚問だな」
二人は、一気に駆け出し、一瞬で敵たちを赤い糸と青い鎖で巻き付かせる。
シュルルルルッ.....
「なっ!?」
「うごけねぇ!?」
「いくぞ!」
『『
バコォォォンッ!!
「「「「「うぐぁぁぁぁぁぁっ!?」」」」」
絡み着かせた糸と鎖を爆散させ、敵を吹き飛ばした。
「よし、パエトーンとの合流を急ぐぞ!」
『ああ』
イヴリンと共に、敵をなぎ倒しながら、リン達と合流する。
「.....事情としては、そんなところだ」
イヴリンはついて早々リン達に助けを求めるため、これまでのことやフーガのスパイとしてなどすべて打ち明けた。
「私はお嬢様を裏切った。正確には、彼女と会ったその瞬間から、すでに裏切っていたわけだが――決断すべき時にしないまま、一歩、また一歩と進んでしまった結果が
「それを決めることができるのは、アストラさんだけだろう」
「!!」
アキラの言葉にイヴリンはハッとした。
「そうだよイヴリンさん!私たちにできるのは、貴方をアストラさんの所へ連れて行くとこまで....だからね」
「二人とも....」
『とりあえず、その中央制御室さえ占拠してしまえば、フーガの動きが分かるんだろ?』
「それだけではない。スターループを浮上させるためには、ステージ上のお嬢様が協律コアに動力を供給する必要があるが.....航路やバランスといったシステムはすべて中央制御室でコントロールしているんだ」
『それが今無いってことは....あのステージを操縦する人がいないってことか!?』
「その結果がどうなるかは想像したくもない」
「制御室で作戦を練る、敵を阻止する、それからみんながじっと見つめてる中ステージに降り立って...危機一髪!ヒーローが美女を救う!だね!」
「自分の腕っぷしについて、もっと客観的になったほうがいいんじゃないかな。美女を助け出すヒーローがいるとしたら、それはイアスかタンザナイトだ」
「お兄ちゃん!」
『ん?オレェ?』
「アストラお嬢様の言っていた通りだな....なかなか面白い三人だ。さぁ、共に中央制御室を制圧しよう」
そう言い、四人は急いで中央制御室へ駆け出す―――目的の場所へ着き、急いで扉を開ける。
すると、そこには人が全員倒れていた。急いでイヴリンは脈を確認する。
「大丈夫、ただ気を失っているだけだ....一体誰が?」
「えっ?」
ふと、リンが見つけたのは....モニターに何かのカウントダウンしているのを発見した。
「このカウントダウン....まさか爆発じゃないよね!?」
「いくらなんでもあからさますぎるけど.....見てみよう」
「アストラお嬢様と連絡は取れるか?――お嬢様?アストラ?聞こえるか?」
イヴリンがマイクを持って、声をかけるが反応なし。
「....駄目だ、正規の通信回路は切断されているらしい」
「奴らを止められなかったか.....くっ、どれだけの人数が入り込んでくるんだ....?」
「イヴリンさん、この怪しいカウントダウンは僕たちに任せてくれ」
「アストラさんの所に行ってあげて!イアスがいれば通信は繋がるから!」
『よし....つながった。イヴリン行くぞ!』ズォォッ....
「ああ。すまないが、頼んだ!」
そうして、イヴリンとイアスとタンザナイトは
同じころ、ステージ上――幕間ですべての照明が消え、暗闇に没していく中、アストラは一人、あらゆるところに連絡を取ろうと焦っていた....
「はぁ....ふぅ....ディレクター?ステージ裏?制御室?.....イヴ?聞こえる?壊れちゃったのかしら?....まずいわね、次の曲が始まっちゃう。ああもう、裾が40メートルもあるドレスじゃ踊れやしないっての――かくなるうえは....!」
ばさっ―― ガサゴソ.....バッ!
照明がつく1秒前、アストラは衣装の早着替えに成功した!
「次の衣装を舞台袖に隠しておいて良かったけど...間一髪だったわね。あのドレスじゃ、曲と全然あっていないもの」
ヒュン、ヒュン――バンッ!
すると、どこからか銃声らしきものが聞こえた。
「なに?今のって銃声?変ね....あんな効果音入れるなんて話あったっけ....でも....カッコいいかも!どうして思いつかなかったのかしら!」
そうしていると、フーガの連中がステージに這い上がってくる。
「この変なおじさんたち、どうしてステージに上がってきちゃってるの?通信が切れたこともそうだけど、なんだか色々おかしなことになってるみたいね。ならきっと、イヴがダッシュで向かってくれてるはずだわ。つまり私はイヴがくるまで頑張ればいいだけ。変なおじさんがにじり寄って来てるからって、公演を中断するほどじゃないもの....そうね、次の曲のアップテンポだし、そういう演出ってことにしちゃえば――」
「ふふ....おじさんたち、ちょうどいいところに来てくれたわね。貴方たちに、一曲踊ってもらおうかしら!」
アストラはそう言うと、フーガの連中との戦闘が始まる。
「その澄ました顔で、よくここに立っていられるものだ」
「大資本の操り人形に....ヨランの名を継ぐ資格なんてない!」
「はぁっ!」ブォンッ!!
「ぐはぁっ!?....本当の音楽のなんたるかも知らない....見せかけだけの存在め.....」
「今日こそ世間にさらしてやる...お前の偽りの仮面が引き裂かれるところをな!」
敵からの阿鼻叫喚を受けながらも、アストラは着々と敵を減らすが....やはり一人では限界を迎える。
(これ以上はちょっと厳しいかも。次がきたら、もう.....そんなにみんな、私が嫌いなの?今のはすごく傷ついた....)
敵からの険悪な言葉がつもりに積もったのか、アストラの心は段々弱くなってきた。
(私って....欲張りかしら?みんなに孤独に一人残らず、触れてあげたい、なんて.....)
「はぁぁっ!」
フーガの手下の一人がアストラに殴りかかろうとした瞬間!
「お嬢様!」シュルルルルッ
「なっ!?」
『どけぇっ!』バキィッ!!
「バグゥゥッ!?」
イヴリンの赤い糸で腕を拘束して阻止し、すかさずタンザナイトの蹴りで吹き飛ばした。
「すまない、遅くなった」スタッ
『間一髪....ってとこか?』スタッ
(でも....いいわよね!)
おぉぉぉぉっ!!
その様子にサプライズなのだと思っている観客たちの歓声が沸いてくる。
(ちょっとずつでも、ピュアな歌声で世界を揺るがすわ!)
「ふっ...」 『んっ....』
3人は多数のフーガの手下たちにファイティングポーズを取るのであった。
『さぁ....
((無駄に発音いいっ!?))
Shall we drive?って何?の人は仮面ライダードライブのテレビくんを観よう!分かるから