うれぴー!
『はっ!』ドコッ!!
「うげぇっ!?」
数分後、全てのフーガの手下を倒したタンザナイト達、イヴリンはアストラに今の状況を伝える。
「聞いてくれ、フーガの手下がセキュリティーを破った。やつらの狙いは、コンサートを荒らすことだけではない。なにを企んでいるかは知る由もないが....とにかく、コンサートは中止にして、私とここから離れるぞ」
「待って、イヴ!お客さんたちのことを忘れないで!」
すると、一緒に持ってきたイアスにリンが直接連絡する。
「イヴリンさん、アストラさん、タンザナイト!聞こえる?通信ネットワークが完全に壊れちゃってるから、イアスを通して話すしかなくて...このカウントダウンだけど、起爆装置と連動してるの!」
『えぇ!?』
「起爆装置....」
「フーガの連中、頭がどうかしたのか?スターループは巡航中だぞ。爆破しようものなら、彼らの人間も巻き添えだ.....まさかフーガもまた、
「狙いは私だけじゃないってことね。ここにいるお客さん全員が標的なんだわ!」
「そうか、推進ユニット!起爆装置が仕掛けられているとしたら、スターループを飛ばしている推進ユニットだろう!」
「起爆装置を解除する方法なら、いまお兄ちゃんが考えてるよ」
「できるのね、リン?」
「うん!中央制御室からなら、全部の推進ユニットと配線が見られるし、ソフトウェアで動いてる以上、クラックする手段は必ずあるよ。でも間に合うかどうかは.....カウントダウンは、もう10分を切っているから。」
そんな中、どこからか不気味な笑い声が聞こえる。
「ふふふ....」
『!』
「生を希求するその姿....なんて羨ましいんでしょう」
「デウィンター夫人....どうしてそこに?」
『なるほど....どうやら
「なに!?」
タンザナイトの言葉に隠す必要がなく、テッサは認める。
「ふふふ....そうよ。私がここにいるのは、
『義務?』
「ヨランを殺したやつらの悲鳴と懺悔を聞いてからでなければ、ここを離れることはできないわ。そうでしょう?」
「殺した....?よくわかっていないけれど、ヨランは....自ら命を絶ったんじゃないの?」
すると、テッサは狂ったように笑い出した。
「ふふふ、アハハハハ――!自ら命を絶った....つくづく都合の良い言い訳だわ。そう言いさえすれば、罰を免れ、罪の意識に苛まれることなく生きていけるのだから。あらゆる悲しみと苦痛を、全て遺された者を丸投げして....ね」
『.....っ』
「帝高とフーガ....この二大資本は利益のため、契約解除を巡る絶え間ない紛争にヨランを巻き込んだ.....最後の数年間、どうしてあの人はあれほど愛したステージから、遠ざけられなければいけなかったの?」
と、テッサは悲痛な声でヨランの死を労わる。
「かわいそうなヨラン....自分の音楽がその手で離れていくのは、声の届かない、息もできない真空に封じられて、輝きを失っていくようだったでしょうね。けれど、今は帝高とフーガに『感謝』しているわ。依然として馬鹿げた権利の争いを続け、お互いに死地を追い込もうと躍起になってくれなかったら.....私のように、独り残された者には何もできなかったでしょうから」
『ちょっと待てよ!』
「.....なにかしら?」
と、長々とテッサの説明をした後、タンザナイトがテッサの話の中を突っ込んできた。
『だったら....だったら、ここにいる
「いいえ、駄目よ」
『っ!』
テッサがドス黒い覚悟の目で見つめ、口を開いた。
「貴方たちが、こうも移り気でなければ.....貴方たちのその、
『.....なんてことを』
「そしてあなたにも『感謝』を、アストラさん。貴方の歌声は、確かに素晴らしいわ。けれど、分かっていて?帝高にとっても、フーガにとっても、貴方は金を生むナイチンゲールでしかない。次のヒナが孵ったら、あなたの役目は終わり.....今日あなたが手にしているすべてが失われるのよ。あなたの素敵な歌が、ヨランから価値を奪っていったのと同じように....」
「あなたたち全員が人殺しであり、あなたたち全員が、ヨラン・デウィンターを死に追いやったのよ――私の最も美しい夢を、私と最も響き合う...真の、愛を」
その冷酷で残忍な赤い瞳からヨランのことを思う
「.....そろそろ時間ね。まぁ、私ったらとんだ失礼を.....皆様への
『歓迎?』
「一体何を.....」
「3....2....」
テッサが何やらカウントダウンをし始めると、別の場所でアキラが急いで部屋から出で走り出した。
「まずい、エンジンがやられたら....!」
「.....1.....皆さん、亡き夫の葬儀へのご参列、感謝します....」
ドカァァァァァァァンッ!!
テッサが一息した瞬間、スターループの推進ユニットが爆発し、会場が揺れ始める。
「うあっ!?」ドコッ
「きゃあっ!?」「なっ!?」『おおっ!?』「わあぁっ!?」ズルルルルッ...
「「「キャー!?ワー!?」」」
このことにタンザナイト達だけではなく観客もパニックになる。
『くっ『ズボッ』....『
「きゃっ!?」「っ!?」「ぐへっ!?」ガシッ
タンザナイトは『
「っ!誰も傷つけさせない!」パァァァ....
ゴゴゴゴゴ....
アストラのマイクが光だし、装置を動かし、水平に保つように操作する。
「私の歌声で....皆を救う!」パァァァ...
「お嬢様!」
『あっぶね....』
タンザナイトは、能力を解いて、戦闘態勢に入っているアストラたちにはいり、そこで倒れているテッサを見つめる。
「くっ...失礼な人...でも、まだ序曲よ....!」
『っ!』
テッサが下へ落ちると、上から2足歩行の武装した機械『テラー・ラプトル』が現れ、着地した際にでた
「協律コアが....!」
「動力が消えちゃった.....!ど、どうしよ!?」
『....ってことは』
動力が消えた―――つまり浮上する動力がないこととなる、それが起こる事態というと....
「「「『わぁぁぁっ!?』」」」ヒュゥゥゥ...
当然、『スターループが落下すること』である。
ドシィィィンッ!
「ぐっ!」「あっ!?」「あべしっ!」『いってぇっ!?』
動力が消えたことでタンザナイトの浮いている足場が機能停止し、落下し、その衝撃を受ける。
そして、テラー・ラプトルは装備されたガトリングをアストラたちに狙いをつける。
「葬儀に相応しいのは――レクイエムだもの!」
『つっ....お前は―――ヨランの歌のおかげで
そうして、タンザナイト達は