『......』
11号を救出したアンビー達は、一旦RandomPlayの部屋に匿った。
タンザナイトはついさっきのことで混乱しているので、一旦帰って寝て、頭を整理していた....
『...ん?』
「あっ、起きた」
『うおっ!?アンビ──じゃない?』
目が覚めると、そこは廃墟の世界が広がっており、いくつかの建物が崩壊している。
そしてそこに、アンビーとにた顔つきの銀色の服装をした人がいた。
『というかここどこだ?俺はさっきまでホロウで寝ていたはず...』
「ちょちょちょ!?落ち着いてよ剣くん!」
『っ!?』
突然、タンザナイトの本当の名前を呼んだことに固まる。
「あっ落ち着いた?....コホンッはじめまして!私、『8号 インフィニティ』!シルバー小隊のインフィニティだよ!よろしくね!」
『インフィニティ...ってことは、お前が!?』
「ふふん、どう?」
と、インフィニティはどや顔をかます。
『...何か他のやつと出会ったより生き生きしてない?』
「うーん...私って、シルバー小隊の中でも一番の『欠陥品』って言われてたけど...」
『...あー、そんでさぁ──ここどこ?』
「ここ?....うーん、何て言ったら良いんだろう...ほら、剣くんって今、
『そうか...と言うことは、俺はまだその場で寝ているのか?』
「そうなるね」
タンザナイトは納得すると、次の質問をした。
『...インフィニティ、お前さっき俺のこと『剣くん』って言っていたが....何で俺の本当の名前を知ってる?』
「そうだね...私があの薬でエーテリアスになりかけたとき、偶然君が入ってきて、構成する過程で剣くんの記憶が私にインプットされたんだよ」
『....じゃあ何で、お前の記憶は俺に入って来なかった?』
「...それは、私たちシルバー小隊の兵士にはちょっとした特性があるの」
『ちょっとした特性?』
「うん....重傷を負って以降に見聞きした記憶は24時間でリセットされるの」
『!?』
タンザナイトはシルバー小隊の兵士の特性を聞いて、絶句する。
『ちょっと待てよ...じゃあ11号は!』
「....うん、24時間後に....記憶がリセットされる」
『......っ』
残酷な真実に、タンザナイトはうつむく。
「多分、隊長も....分かっていると思うの...兵士の特性のこと...」
『......ん?』
ふと、タンザナイトはあることを思い出した。
『お前の記憶が見れないのは分かった....だけど、
「....え?」
『いやだってそうだろ....その特性なら、今ここにいるお前だってシルバー小隊の記憶がないはずだろ?』
「....もしかして、私がエーテリアスになるとき、
『....どっちにしろ、細い奇跡でなりたってたんだな....』
「あはは....」
二人は何やら気まずい雰囲気になっていた。
「でも....よかった、隊長が幸せに過ごしてて....」
『...恨まないのか?』
「ううん、――だって、私が隊長にお願いしたんだもん」
『....お願い?』
「うん、剣君にとっては、胸糞悪くなるけど.....」
そう言うと、インフィニティは、これまでの人生から自分の死の所までタンザナイトに見せた....
『.....ひどい』
「....うん、ひどいよね。優秀な戦士を一人だけ残すとはいえ、こんな非人道的なことするなんて....」
(そりゃ
と、タンザナイトは『カモン・ミールティ』のメンバーを思い出す。
「生き残ったのは隊長だけかと思っていたけど....ツイッギーが生きていたんだ....」
『ツイッギー...あの毒舌の厄介ファンのことか?』
「あはは....ツイッギーはこう見えても意外と優しい場面もあったよ?―――だけど、今の彼女は危険だよ」
『っ!』
インフィニティのほんわかした雰囲気が一瞬にして目つきが変わった。
「今の彼女は『ブレーキが壊れたことに気付かない暴走列車』って感じ....恐らくだけど....
『もしかして....お前が貰ったあの薬?』
「うん。私、兵士の中で一番下だったから、教官が『強くなりたいなら飲め』って感じで渡されてのんだけど...あの薬は危険だよ。君がいたから奇跡的に何とかなっているけど....」
『可能性はあるな....俺の
「うん、だから君のことを巻き込む形になるし、ツイッギーも『余計なお世話』って突っぱねちゃうけど....お願い、ツイッギーを助けて...!」
インフィニティは、胸が痛むぐらい心配しながら、タンザナイトに頼みこむ。
彼がだした答えは―――
『勿論、助けるさ』
――助ける。ただ一つの答えだった。
「....ありがとう、剣君」
『当然だ。なんたって、今の俺は『蒼光の騎士』って言われてるんだぜ?困っている人がいたら「助けるのは当たり前』.....だよね?」
タンザナイトの言葉に、まるで分かっているかのように合わせてセリフを吐いた。
「ふふっ...なんだか私達、気が合うみたいね」
『....そうだな、もしかしたら波長があったからこそ、ここに来たんだろうね』
「そうかな...そうかも!」
はっはっはっはっ!―――
二人はやり取りを可笑しく笑っていた。
そうしていると、急に視界が白い霧で包まれた.....
~~~~
『....っは!?』
目をさますと....そこはホロウの中である。
『...どうやら、戻ってこれたか』
(そうみたいだね~)
『........ん?』
すると、タンザナイトの頭に、インフィニティの声が聞こえた。
『な...なんだ?インフィニティの声が聞こえる???』
(あったぶんだけど、私の意識が繋がったから、剣君の頭の中で会話ができるんだと思うよ!)
『つまり――もう一人の僕!?』
(意識が交換できないから
『元ネタ知ってんの?』
(剣君の記憶に似たような感じがあったから)
そんなやり取りをしていると、スマホに連絡が入る――アンビーからの要だ。
『あ?アンビーから連絡だ....何々?話があるからここにきて...か』
(隊長....一体何の話だろう?)
『まっ、行ってみりゃ分かるだろ』
そう言い、タンザナイトはアンビーが送った場所へ向かうこととなった。
~~~~
とある誰もいない工事現場....そこには、アンビーがいた....それは、いつもの服装ではなく、銀色に輝く、シルバー小隊の服だった。
『アンビー....来たが、なんだその服?』
「...これはシルバー小隊のときに来ていた服よ.....もう二度と着ることはないと思っていたけど....」
(隊長....なんだか悲しそう?)
『ところでアンビー....話って『pppp!!』.....悪い電話』ピッ
タンザナイトが話を聞こうとしたとき、突然電話がなり、手に取る。
「もしもしタンザナイト!いまどこ!?」
その電話の声の主は、リンだった。
――だがその様子は焦っているようだった。
『えっ?....どっかの廃墟の工事現場だが?』
「っ!.....もしかして、いまアンビーいる?」
『ああ?....いるが?』
「今すぐ離れて!アンビーはあなたのことを―――」
ビュンッ....キィィィンッ!!
リンの言葉は、
『っ!』
(っ!?)
ガシッ
「.....残念だけど、タンザナイト―――貴方はここで殺さなきゃいけないの」ビリリッ!
『...おいおい、冗談にしちゃあ悪趣味だぞ?』ピキキッ
(隊長....なんで.....)
タンザナイトに映るアンビーの姿は―――獲物を冷徹な瞳で狩る狩人のようだった.....