デッデデーン....デデンッ!
『っ...!姿が変わろうが、私の能力で全部押しつぶしてやるよ!』
―
『....っ!』ドンッ!
大量のクローンが、波のように押し寄せるが....タンザナイトは、ジャンプして、一気に距離を詰める。
『ちっ....落ちろ!』
ドドドドドドドドっ!!
大量のクローンがまるで巨大な蛇の形に生成され、襲いかかる。
『.....』ギャルルルッ....
それに対し、タンザナイトは金の槍を回転させ、電気を溜める。
『『エルブスピアー』っ!』*1
バリリリリっ!!
『何っ!?』
溜めた電気を、槍の形にして、衝撃波を放ち、蛇の形をしたクローンを一発で粉砕した。
「す...すごい....」
「―――きれい...」
「やっぱり、タンザナイトは凄いよ!」
『――っ!舐めるなぁ!』
―
『.....』キーンっ....
増殖した大量のクローンを空から雨のように落とし、タンザナイトに襲い掛かるが、タンザナイトの背中に装着された『アレスターボ』*2で降って来るクローンを着々と避け、ツイッギーの間合いに入った。
『なっ!』
(俺から言える
『いい加減、落ち着け!バカ姉貴!!』バキィィっ!
『ブッ――』
タンザナイトは、槍を持った手でツイッギーの頬を殴った。
「殴ったぁ!?」
「.....行かないと」フラッ
「ええ....そうね」
「ええ?アンビー!無茶しちゃダメだよ」
「うん、大丈夫....タンザナイトばかりじゃだめだから」
『ッ....あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!』
バッ―ガガガガガガガガっ!!
ツイッギーは、起き上がり、大量のクローンで多く生成した蛇型がタンザナイトに襲いかかった。
『うおぉぉぉっ!!』
バリリリリっ!!
――が、襲って球体に集まった大量のクローンを電撃と共に吹き飛ばす。
『っ!なんでよ....何故邪魔をする!!』
『お前に、もうこれ以上苦しませたくないんだよ!!』
『同情のつもりかよぉ!!』
『違う!――これ以上傷つくお前を救いたいんだ!』
『っ....!じゃあ
バババババ....
大量のクローンが再びタンザナイトに襲い掛かる。
――その猛攻を搔い潜り、ツイッギーに向けて口を開く。
『たとえエゴでも.....余計なお世話だとしても.....お前は泣いてるじゃないか!!』
『....!』
『泣いて助けを求めてるお前の姿を放っておくなんて出来ねぇから――手を差し伸べているんだ!』
『.......』
『この手を握ってくれ、ツイッギー。まだお前と.....ハンバーガー食べてないだろ!』
タンザナイトは落ちるツイッギーに手を差し伸べる。
そして、ツイッギーが出した答えは.....
『..........』スッ
『っ!.....捕まえ――たっ!』ガシッ
―――タンザナイトの手を掴んだ。
『....私、本当は....寂しかったの.....』
『....ああ』
ツイッギーは震える声で今までの本音を語った。
『暗いホロウの中....動けない手足で.....ずっと一人ぼっちだった......』
『....俺もだよ....俺もずっと、人と出会うまでホロウの中で一人っきりだった』
『.....あの人に拾われてから、安心したって...勘違いしてた.....痛くて、苦しくて、いっそのこと死にたいって思ったの.....』
『.......』
『その時からかしら.....私が私じゃなくなったのは.....』
その時、掴んだ手が、さらに二つの影に手が重なる。
『....!あなたは....』
『アンビー、11号....』
「遅れてごめんなさい....タンザナイト、ツイッギー....」
「やっと....掴んだ....!」
その人物は、アンビーと11号――ハリンだった。
『アンビー隊長.....ハリン.....』
「ごめんなさい....ツイッギー、あなたがここまで苦しんでいたことを知らなかったわ....だから、一緒に帰りましょう」
「.....何でかしら、無我夢中で掴んだこの手には、何かがこみあげてくる....懐かしいものが....」
『.....まるで奇跡だな、こうして俺達、姉妹(剣は違うけど)が揃うなんてな』
「姉妹.....そう...そうなのね」
その時、ハリンの記憶が見えた先に.....二人の人物が目に映る。
なんと、奇跡的に姉妹のことを思い出した!
「思い出したわ....姉妹は、アンビーだけじゃなかったのね.....ツイッギー、インフィニティ.....」
『.....遅いよ....気づくのが....』
『帰ろう....ツイッギー....もう、お前を傷つけることはないんだ....』
『....ねぇ、ひとつ....聞いていい?』
「....何?」
『私って....生きてていいの?』
その質問に三人はフッと笑い、微笑む瞳でこう答える。
「「『勿論』」」
『 .......えへへっ 」
大量に増殖したクローンが、ぱらぱらと散る中、ツイッギーは口に装着したマスクが割れ、眼帯の所にあったブラックホールが消え去り、大粒の涙を出しながら、笑った.....
―――
――
―
『さてと....ツイッギーをトリガーのとこに預けたし、後はあのラボを破壊するだけだが.....何では11....あー、ハリンがここに?』
「そうね....取り敢えず」
「?」
「ていっ」ピンッ
「あうっ!?」
するとハリンは、アンビーにデコピンをかました。
「アンビー、あなたは
『人形?』
「....猫又が私にくれた人形?あれに何が....」
「頭の中に、隠しカメラが仕込まれていたの。バッテリー切れを起こす寸前で貴方の告白を録画していたわ」
『さすが猫又....抜け目ない....』
と、猫又に感心するタンザナイト。
「詳しいことは分からない。でも、私が行動を起こすには十分だった。
「.....」
「それに、あなたが裏切り者じゃないとわかった。悪くない感覚ね。またいろんなことを信じられるというのは.....」
「ハリン....」
「それと....ごめんなさい、インフィニティ。知らなかったとはいえ、あなたに攻撃してしまった....」
『えっ?....ああ、あれか*3。いいよ、あれは終わったから』
っと、あの時懸賞金のことで戦ったことを謝罪するのだが、タンザナイトは気にしてないと言う。
「....でも、それだと私が収まらない....今度、食事を奢ってあげるわ....勿論、姉妹一緒に」
『....そうか――なら、とっとと終わらせよう』
「そうね....行きましょう」
そう言い、アンビーたちはラボがある建物に近づく。
ここは....静寂に包まれている。まるで、すべてが悪夢だったかのように。
「....この技術は破壊しなきゃ....」
すると、ふとアンビーはAの言葉を思い出す。
「アリガトウ....ワタシ....ウンデクレ...テ」
「.......」
「どうしたの?アンビー...」
『....もしかして、エーテリアスになる前のことを思い出したのか?』
「....うん、こんな過ちは繰り返されるべきじゃない、そう決心を固めてきたのに」
アンビーは迷っていた....あのAの言葉に自分の決心が揺らぐ....
『....お前の決断は間違ってはいないさ。大丈夫、俺たちが付いている』
「そうよアンビー、あなたはシルバー小隊の隊長.....私が知っている隊長は、誰かの言葉ぐらいで揺らがない人よ」
その心をタンザナイトとハリンが背中を押す....そうして、アンビーの心は決まった。
「....うん。もう少しで挫けるところだった。あなたたちがいなかったら、私はどうしてたかな....ありがとう、タンザナイト、ハリン」
そう言うと、再び静寂が包まれた――
「.......」
「...............
うん、決めた」
ねじれポイント
ツイッギーが生存
ハリンがリセット状態が回復したから、記憶を失っていないぞ!やったね!