『....えっ?俺に接触したいって?』
とある日、リンから電話が入ったことから始まった。
「うん、市長さんがいうには、タンザナイトも聞いた方がいいって....」
『メイフラワーの市長か.....』
話によれば、リン達がホロウ内で活動できるようH.D.Dをアップグレードした人物らしい....そんな人物なのだから、何か重大なことについてだと分かる。
『――――わかった、今からそっちに向かう』
「うん、じゃあ待ってるね!」
ピッと電話を切り、早速『RandomPlay』へ向かうことにした。
(なんだかすごいことが起こる予感....)
『気を引き締めないとな....』
~~~~
『RandomPlay』
着くと、そこにいたのはアキラ、リンの他に、ライカンとエレンもいたのであった。
『あれ、エレンじゃん。お前も来てたの?』
「んー...まぁ仕事で」
『へー....』
(...むむっ、私の勘が告げてる....これは、恋!)
『何言ってんだあんた...』
「?」
「市長閣下、タンザナイト様がご到着いたしました」
「ご苦労、ライカン....初めましてだね、タンザナイト。私はこの新エリー都の市長閣下....君の活躍は聞いているよ」
すると、電話から、男性のような声が聞こえた。
『あ...ああ、それはどうも....』
「さて、今回君達に接触を図ったのは、協力してもらいたい重要事項があるからなのだ。君たちに、とあるオークションにて競り落としてもらいたい品がある」
『オークション?』
(.....ツイッギー姉さんがいっていたよね、捨てられて、
『.....あれか』
「確かそれって近々、上流階級の人たち御用達のオークションが開かれる、って....」
それに対し、市長は頷く。
「その通り....君達に白羽の矢を立てたのは、ますます正しい選択だったようだ。単刀直入に言おう。この件は....君達がかつて遭遇した『サクリファイス』と関係がある」
「『サクリファイス』...!まさか、また現れたのか!?」
とアキラが驚く。
そのまま、市長の話は続く。
「かつて君達が、
『なに!?』
「...まるでタンザナイトみたいな性質だね....」
「そのサクリファイスの体内から、我々は奇妙なコアを摘出することに成功したのだが....コアにもまた、サクリファイス同様謎めいた力が働いており、
(ほへー...なんか凄そうだね....)
「長い事行方を捜せていたものの....それがどこで見つかったと思う?なんと件のオークションの案内だよ。何者かが、不届きにもサクリファイスのコアを埋め込んだ品をオークションに出品したということだ」
すると、リンが驚きながらも、その品を競り落とすことを聞いてくる。
「わ、私たちがそれを競り落とすんですか....!?でもどうして私たちに....」
「サクリファイスはその被害をもたらす力もさることながら、不確定な要素が多すぎる...どこかのエーテリアスと同じで。*1現時点で、あれのことを知る人間は少ない方がいい。そして私は知っての通り、オークションという場に出て行くのには
(大変なんだね.....市長さんの仕事って)
『だな....』
「だが安心してほしい。資金は豊富に用意したし、ヴィクトリア家政の面々が全面的に君達を補佐しよう。もちろん、全ては....三人が私に力を貸してくれるか、その一点にかかっているわけでが」
市長がそう言い、タンザナイト達が出した答えは――
「や...やるだけやってみます!」
『こんな機会、めったにないし....やりますよ』
了承....それを聞いた市長は礼を言う。
「感謝する。君達はやはり、信頼に値する同志だ。目下、唯一の問題は....オークションが招待制であることでね。主催者がTOPSの関係者である以上、招待状を入手するのに遠回りを強いられるるのだ」
『あー....確か、市長とTOPSは犬猿の仲だって....』
「もちろん、できるだけ早く手に入れられるよう手配はする。そこからはどうか頼んだぞ」
そう言うと、市長は電話を切った。
あの後、ライカンたちは招待状を入手するため、店から出てった.....
出て行ったのを確認すると、アキラはふと、とあることを思い付く。
「僕たちがオークションのことを聞いたのは、
『....連絡先知ってんの?』
「それが、肝心の連絡先がないんだよな....声をかけてくれとは言っていたものの、
「あんな人のことだし....なぞなぞとかにしてる可能性、ない?私達への挑戦状!的な、映画でよくあるやつ!」
「リン、最近はそういう映画にお熱なのかい?僕たちは、フィクションと現実の区別がきちんとついていなければいけないんだ」
『とはいえ....ヒューゴさんから貰ったのって―――抽選券だけだろ?』
「それと、帰り際に残していった、奇妙な暗号のような物。たしか『秘密が明らかになるのは、いつだって光を背にしたとき』....だったか、中二病患者か?」
『
と、タンザナイトは、抽選券に向けて、光を放つ。
『『
すると、空白部分に電話番号のような一連の数字がはっきりと浮かび上がった....
『うわ...でできた』
(おお、まるでスパイ映画!)
「『光を背にした』って...そのまんまじゃん!」
と、リンがツッコム。
「....ははあ。ヒューゴさんはどうやらミステリーの見過ぎなようだ。とにかく、まずは連絡してみようか」
すると、電話からヒューゴの声が聞こえる。
「これはこれは、我が秘蔵っ子の店長くんじゃないか。俺が残したささやかな秘密に、気づいてくれたようだな。なかなか連絡をくれないものだから、あのとき何か粗相があったのではないか...と、気を揉んでいたところだ」
「実はちょっと手伝ってほしくて、前に話してくれたオークション、興味あるんだけど....ヒューゴさんなら、招待状のほうなんとかならない?」
「お三方があの催しに興味を持ってくれたとは。このヒューゴ、喜んでお手伝いしよう....と、言いたいところなのだがね。折悪しく、仕事の方が立て込んでいるのだ。ここは公平に....お三方も俺に手を貸してくれれば、ご所望の
『....それってどんな仕事だ?』
「安心したまえ。秘蔵っ子の店長くんを危険な目に遭わせたりしないさ。具体的な話は、面と向かってするとしよう。ルミナスクエアのガーデニングショップ『朝露』にて....待っている」
そう言い、電話を切られた。
『....どうする?』
「ほかに方法もないし...行ってみるしかないよね...」
「店番は僕がするから、二人とも気を付けて行ってね」
こうして、リンとタンザナイトは招待状をゲットするため、ルミナスクエアのガーデニングショップ『朝露』へと足を運んで行ったのであった.......