転生先はエーテリアス   作:YEX

232 / 330
ヒューゴの信頼イベント動画で見たけど、ライトが氷属性のバフ盛れるのってそういうこと?


VS ディナ・ユートピア

『見せてあげるわ....『理想郷』の力を....!』スッ

 

『っ!?』

 

ディナが杖を振るうと、ディナの周りが荷物や二人共々宙に浮かす。

 

「うわわっ!?こ、これは...重力!?

 

『チッ....『時空モード』!』オォォ...

 

タンザナイトは、青色から紫色に変わり、ディナに向けて、攻撃を放つ。

 

『時空真拳 白砲手(はっぽうしゅ)』っ!』バチコーン!!

 

『!』スカッ

 

デコピンから放たれる『押し出す余波』でディナを攻撃するが、ギリギリのところで避けられる。

 

『ちっ...ここでも反抗するなら――あなたから叩きのめすだけよ!』ブンッ

 

『うおっ!』ブォン

 

ディナは杖を下へ向けると、タンザナイトは勢いをつけて、下へ落下させる。

 

「タンザナイト様!」

 

『っ亜空間(ゲート)』!!』ズオンッ

 

『何っ!』

 

タンザナイトは、ホロウの裂け目を作り出し、中に入ったことで落下ダメージを防いだ。

 

『....どこ行った?』

 

『...』ヒョコ

 

『なっ!?』

 

タンザナイトが現れたのは――ディナの頭上だった。すかさず、タンザナイトはその場で回転し始める。

 

『『時空真拳 釘斧頭(ぎふと)』!!』バリリッ!!

 

『ぐぅ...ガハッ!?

 

タンザナイトは踵落としで攻撃し、ディナに一撃を叩き込む。怯んだ影響で、重力の力が途絶え、浮かせたものが落ちて行った。

 

「おとと....重力がとけたのです....」スタッ

 

『ふぅ...』スタッ

 

『ぐっ....このぉ!』スッ

 

次にディナは、辺りのコンテナを浮かせ、二人目掛けて攻撃する。

 

『つぶれろ!!』

 

「き、来たのです!!」

 

『『時空真拳 白虎掌(びゃっこしょう)』!!』

 

 

ズドォォォンッ!!

 

 

迫りくるコンテナをタンザナイトは手のひらから『押し出す余波』で吹き飛ばす。

 

『無事か、ビビアン』

 

「は、はいなのです!タンザナイト様が守ってくれたおかげで...って来たのです!」

 

『!』

 

ビビアンの呼びかけで前を向きなおすと、高速で接近するディナが迫っていた。

 

『くたばれっ!!』

 

『はぁっ!』

 

バリリリリリッ!!

 

ディナの杖から放たれる『斥力』とタンザナイトの手のひらから出る『押し出す余波』がぶつかり、触れてもいないのに紫と黄緑の火花が散り、衝撃が周りに響き渡る。

 

「す...すごい衝撃....!」

 

「勢いで....見てられない...!」

 

 

『『うぉぉぉぉぉっ!!』』

 

 

バカァァァンッ!!

 

と、物凄い衝撃音が響き渡り、お互いに吹っ飛び着地する。

 

『くっ...!』

 

『っ.....巨大時空(ビックホロウ)』っ!*1ヌッ

 

タンザナイトは『亜空間』を作って手に突っ込むと、突っ込んだ先から腕が数十メートルぐらいに巨大になる。

 

「うわっ!?でっっっかぁ!?」 

 

『なっ...!』

 

『ふんっ!』ブォンッ

 

ドコォォォォォンッ!!

 

『ぐぼあぁぁぁっ!?』

 

タンザナイトは握りこぶしを作り、そのままディナ目掛けて、地面に叩きつけた。

 

「す...凄いのです!まさか腕が大きくなるなんて....」

 

『まぁな...っ!』

 

『ぐっ、この....』ガララ....

 

ディナはガラガラと音をたてながら立ち上がると、ディナが手を差しだし、タンザナイトを引っ張り上げる。

 

『うおっ!?』ズォッ

 

「タンザナイト様!」

 

『ぶっね!』サッ

 

『ちっ...』ガッ

 

タンザナイトはなんとか、ディナの手を手でつかみ、攻撃を回避するが....

 

『けど...まあいいわ、これでも()()()だわ』

 

『?....っ!』ズズッ

 

ディナがそう言うと、タンザナイトの体に異変が感じた。

 

『うらっ!』ゲシッ!

 

『グッ...』ガッ

 

その瞬間、タンザナイトは足蹴りでディナに攻撃し、咄嗟にビビアンがいた所まで下がった。

 

「タンザナイト様、ご無事でしょうか!」

 

『ああ...いまは何ともないが....くそっ、こいつエーテルエネルギーを吸い取ったな...!

 

『ふふ...いいわねこれ、少しだけ吸い取ったけど....今までとは段違いねっ!』ギュオオオオッ!

 

『!!』

 

ディナの杖先から、『引力』の重力を使い、そこら辺の瓦礫やらコンテナやらをかき集めて圧縮させ、巨大な弾を作り出す。

 

『つぶれろ!!』

 

『っ....!――ビビアン!』

 

「ここは...私にお任せを!」バッ

 

ビビアンは傘を展開させ、ディナの攻撃を防ごうとした。

 

ズガガガガガガッ!!

 

「ぐっ...ああっ!」ドンッ!

 

『なっ..!』

 

ビビアンは奮闘のすえ、ディナの攻撃をそらすことに成功した。

 

『ナイスだビビアンっ!』バッ

 

そう言いながらビビアンの肩をそっと撫で、タンザナイトは足に『押し出す余波』を発生させ、ディナまで急接近を仕掛ける。

 

『っ!』

 

『『時空(ホロウ)真拳 奥義 白撃砲(はくげきほう)』!!』

 

 

ドコォォォォォンッ!!

 

 

『ぐがっ....!?』

 

強力な『押し出す余波』を発生させ、ディナを吹き飛ばした。

 

「おぉ!やったぁ!」

 

『ぐっ...このぉ!』ムクッ

 

「ってまだ生きてる!?」

 

『はぁ...はぁ....まだよ、まだ....』

 

「なぜ...何故なんですか....何故そこまでして....」

 

まだ立ち上がるディナにビビアンは問うと、ディナは口を開く。

 

『だってそれが....私にとって唯一あなたより特別でいられる部分だったから

 

『!!』

 

「....ディナ様....っ」

 

『だってそうでしょう?あなたよりお父様に信頼されていて、あなたより役に立つっていう....証明だもの

 

『ビビアン....あなた言ってたわね。小さい頃からあちこちを転々として、誰にも受け入れてもらえなかったって....讃頌会に来て、皆に認められて、お父様の手伝いをするようになって....さぞ満ち足りた気持ちだったでしょう。そして最後には利用されていたことに気付いて、裏切られたことに深く傷ついた....そうよね?』

 

「.....」

 

『じゃあ....私は?私は小さい頃から、お父様しかいなかった....私は外の世界なんてこれぼっちも知らない。小さい頃から与えられていた一番の役割は、お父様のため『祝福』を授ける人間を選ぶこと...お父様のため、讃頌会のため...それしか、私の存在意義はなかった。』

 

「.....っ」

 

『ビビアン。ほかには誰ひとり、なにも私に教えてくれなかったの。だから最初から最後まで、私の価値はそれだけ。なのに、あなたはそれを奪っていった。挙句の果てに....壊しさえした。

 

『そう、あなたは勧善懲悪をやってのけたつもりかもしれない。それはあなたにとってほんの小さな世界の出来事.....でもあなたは考えたことある?私にとっては、その小さな世界がすべてだって

 

震える声で言うディナに、ビビアンは弁解する。

 

「私は....本当に、あなたを傷つけるつもりはありませんでした....わたしにとっても、あなたは最初の友達でした。だからわたしは、あなたを救うことができたらと....」

 

『救う?.....くくくっ......ははは!――馬鹿じゃないの?

 

『っ!』ビクッ

 

その怒りがこもった声に皆が鳥肌が立った。

 

『どうして誰も分かってくれないの?私にとって、失うことは死ぬよりも辛いって』

 

「.....ディナ」

 

『私にはもう.....このわずかに残った憎しみ以外、何も残っていないの。これすら失ってしまったら、あまりにも惨めすぎるじゃない....!』ズズッ

 

「っ!エーテル活性上昇....気を付けて」

 

『っ...』スッ

 

「タンザナイト様...待ってください」

 

『あっ?』

 

ビビアンはタンザナイトの前に立ち、止めさせた。

 

「私に....任せてくれませんか」

 

『ビビアン?』

 

「彼女はわたしにとって、初めての友達でした....だから、この決着は私が決めます....!

 

『.....分かった』フッ

 

ビビアンの覚悟を受け取ると、タンザナイトは戦闘態勢をやめる。

 

『ビビアン、あなたごときでこの私を止められるとでも?』

 

「....私は決めたのです――結末を変えると

 

『なら....死の運命に抱かれて逝きなさい!!』ダッ

 

「たぁぁぁっ!!」バッ

 

二人同時に、一斉に駆け出し、お互いに攻撃を仕掛ける。

 

『「っ!!」』

 

ズガァァァァンッ......

 

二人同時に攻撃を放ち、何かがぶつかり合う....

 

 

 

 

 

 

 

「ゴフッ...」ズブ...

 

『ビビアン!?』

 

そこで見たのは、ディナの杖がビビアンの腹を貫通する場面だった。

 

『あれだけイキってたわりには大した....っ!』

 

「っ...!」ヂュゥゥゥ....

 

ビビアンは隠し持っていた注射を躊躇わず自分の腕に刺した。

 

『何をしてるの!気でも狂ったのかしら!?』

 

「ハァ....ディナ、あなたは....エーテルエネルギーを吸収することが、できるって言いましたよね?――なら、吸収するには誰だって限度ってものがありませんか?

 

『まさか....それを分かってて!っ正気!?』

 

「言ったはずです.....結末を、変えるって.....」

 

「ビビアンっ!」スッ

 

『っ!』ダッ!

 

リンは立ち上がり、タンザナイトは急いでビビアンに接近する。

 

「パエトーン様、タンザナイト様......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ありがとうございます。そして、さよなら.....あなた達の記憶では、せめてきれいなままで...」

 

ビビアンの体から結晶が生え、辺りが、爆ぜた

*1
通過させると、時空のゆがみでモノや人体が巨大になる亜空間を作り出す




ビビアーンっ! 
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。