side タンザナイト
治療の過程でミアズマが体の中で戦ってて辛い中、早速侵蝕緩和剤の供給地点へ向かうこととなった。
「さっきの人たちがね、ロア先生ならすぐ来るって。まぁ、会えるかどうか分かんないけど....」
「ちょうどいいです!どうしてみんなを騙したのか....聞かせてもらいますっ!」
『そうだな....よし、ここだな。はやく探そう』
アキラが位置を特定した葉所につくと、一同は侵蝕緩和剤を探し始める。
「これ以上長引けば、あの人達の侵蝕症状が悪化するし、お弟子さんの体調も悪くなっちゃいます!」
『...そうなる前に、早く見つけないとな...』
そう言い、途中ミアズマのコブを破壊しながら先へ進んでいると、ここにも苦しんでいる患者がいたので治療がてら話を聞いてみた。
「僕たち、ロアのやつに騙されたんだ。あいつ...治療のふりをして、俺たちをここに誘い込みやがった!しかもホロウに入る前に、特製の解脳水を飲めって....そのせいで侵蝕症状がもっと悪く....残ってる侵蝕緩和剤を探しに来たんだが...今は体中が燃えるように熱くて、力が全然入らなくてな....」
『ちなみにその薬は?』
「たぶん...この先の廃棄されたエリアにあるはずだ....頼む....手に入れたら、俺にちょっとだけでいい....分けてくれ...うっ...!」
『っ!安心しろ、そんな物を待つより、今に良くなる』シュゥゥゥゥ....
急いで患者を治療すると、元気を取り戻すことに成功した。
「....うん?ち、力が戻った!さっきまで熱くなっていたからだが段々と冷めてきたぞ!」
『しばらく安静にしてな....じゃ、気をつけろよ』
「あ、ああ、あんたも気をつけな。ありがとう!」
『....ゴホゴホ....』
「大丈夫、タンザナイト?早く薬を見つけなきゃ....!」
[マスター。付近にある薬剤の保管場所を特定中です]
「ありがとう『Fairy』。助かるよ」
ボンプの姿で喋るアキラが言い、その薬の保管場所へ向かっていく。
「彼らが言っていた薬の保管場所は、恐らくこの先のはずだ」
「っ!気を付けて!エーテリアスが近づいて来てるよ!」
「うう、急いでいる時に限って邪魔してくるなんて...!」
『構ってる暇はねぇんだよ....』グググッ...!
そう言って俺は、次々に現れるエーテリアス達の前で『
「ななな....なんか空気が変わっていきますよ!?」
「というか....揺れてないか!?」
『『
ズドォォォォォンッ!!
『 』
「「(゜Д ゜ )」」
「「( ゜ Д ゜)」」*2
歪んだ空間をエーテリアス共々巻き添えにして、吹き飛ばした。
それを見た福福さんと引壺さんは口をあんぐりと開け、あっけにとられていた....グッ、ミアズマの影響が....
『フゥ....ゴホッ!ゴホッ.....』
「タンザナイト!無理に前に出なくていいんだよ?」
「リンの言う通りだ。余計に悪化するぞ」
『....だとしても、今動けば助かる命があるなら、手を伸ばしたい.....もし助けられるのに動けなかったら.....後で、死にたくなるっ....!』
「!」
「タンザナイト.....」
師匠の言い分は分かってるが....今、患者を救うのに時間はかけていられない。
『あとちょっとで侵蝕緩和剤が発見できる...そうしたら、後でちゃんとミアズマのエーテルを吐き出すさ』
「....うん、わかった。でもだからといってやりすぎは禁物だからね。ミアズマがタンザナイトにどう影響するか分からないんだから.....」
『....すまねえな』
「えっ...ちょっと!お弟子ちゃん、いいんですか?」
「うん....こうなってるタンザナイトは、テコでも動かないから....」
「そ、そうですかっ....ならなおさら侵蝕緩和剤を見つけないとですね!」
途中、近道を使いつつ、目的の場所まで急いで進んでいくと....一同は、箱の中につまったものを発見する。
もしかして、侵蝕緩和剤か?
「うん、そのようだね....ちょっと賞味期限を確認させて....良かった!ギリギリ期限内だよ!」
「良かったです!これで皆さんやミアズマが溜まりつつあるお弟子ちゃんを助けられるかもしれませんっ!早く皆さんに届けにいきましょう!」
そう言ってあの後、まだ侵蝕緩和剤があると知って、それも回収しつつ患者が集まっている場所に戻って、侵蝕緩和剤で患者たちを治療する。勿論、俺も侵蝕緩和剤を使ってミアズマを弱めて、俺のエーテルで殺菌した。ただ、ロアもついさっきまでここにいて、多くの人達を連れて行ったらしい。....あの野郎っ!何するつもりだ!
状況がおかしいことに気付いた一同は、残っている患者をひとまず安全な場所に置いて、引き続きロアの行方を追いかけることにした。
「おっと...こんなに早くここまで辿り着くとは」
「どういうこと?この人たちって.....讃頌会?」
『ロア....なんでだよ....なんでなんだよ!なんでよりによって
俺はロアが騙したことで、怒りが爆発するぐらいに強い言葉で語り掛けるが...ロアはあっけらかんな感じで語る。
「救う?ハハハ....そうとも、救っているのだよ。始まりの主に捧げられるべき『供物』として。ぜひ胸を張ってもらいたいものだよ。君たち自ら出向いてくれたんだ...ちょうどいい、彼ら共々『治療』してあげようか!」
『逆にテメェの神経ごと、俺が綺麗に『治療』してやるよっ!』
「ふっ、やれるものならやって――」
ドンッ!!―――バッバッバッ!―――
「み....えっ?」
『―――』
バキィィィィィィィッ!!
『うおおおおおおおっ!!』
「あがふぁぁぁぁっ!?」
『.....えっ?』
俺は、ロアが何か妙な薬を患者に与えると同時に駆け出し、その薬を全部破壊し、その次に患者全員の侵蝕症状を吸い取り、その後、ロアの顔面に俺の怒りが有頂天まで登った拳をぶち込み、ぶっ飛ばしたっ!!
「あがっ!?ふげっ!?」ゴロゴロ....
『しぃぃぃ......』
そのまま吹き飛ばしたロアは地面に転げながら、横たわっていた。
それを見た一同は我に返り、困惑していた。
「....えっ?今何が起きたんですか?一瞬でお弟子ちゃんがロア先生のとこまで移動して、ぶっ飛ばしてましたよっ!」
「お...おれもよく見えなかったが....ロア先生の薬を患者にぶっかけようとした瞬間、割れてなかったか?」
「これもエーテル活性の影響?....にしても速すぎでしょ。全然見えなかったよ....」
「....ふむ、どうやら、ロアが患者に薬をぶっかけようとした時に、タンザナイトがその薬を破壊、次に患者を治療し、そしてそのままロアをぶん殴った.....そういうところだ」
「それを見れた師匠もすごいけど、それを1秒と思えない速さで全部やってのけるタンザナイトがも凄いよ.....」
と、全て見えた師匠にリンは引いていると、ロアがフラフラとした足取りで逃げようとしている。
――逃がすかっ!!
『逃げるなぁぁぁぁっ!!卑怯者ぉぉぉぉ!!』
「は....はやく助けろ!お前らぁ!!」
『!!』
俺は大声で、ロアを罵倒し、追撃しようとするが....潜んでいた讃頌会のメンバーが姿を現し、道を塞ぐ。
「ふっ...ここから先は一歩も『邪魔だっ!『
白い衣服を着た赤紫のツタが腕に巻き付いている仮面の人がとおせんぼうしてるが、御構い無しに両腕を巨大化し、讃頌会のメンバー達諸共攻撃する。
『『
『う、うわぁぁぁぁっ!?!?』
ドコォォォォォンッ!!
『あぁぁぁぁぁっ!?』
その攻撃は、讃頌会のメンバー達を橋の外へぶっ飛ばすほどの威力で、一瞬のうちに全滅した。
したが....肝心のロアはもう既に逃げられていた.....
「もうお弟子ちゃん一人で任せてもいいんじゃないですかっ?」
「考えることを放棄するな福福」
『フシュー...フシュー....』
「えっと...タンザナイト?」
『.......クソッ
―――クソォォォォォォッ!!』ドッ!!
『!!』
俺はドス黒い感情を持ったエーテルを周囲に放ち、俺の周りの地面がヒビが入り、崩壊し始める.....それを見ていた師匠たちは驚く。
『ふざけるなぁぁぁっ!みんなをっ!騙してっ!裏切ってっ!.......っなんでなんだぁぁぁぁぁぁぁああああぁぁっ!!』ドドッ!
「ぴぇぇ....」
「なんてエーテルだ....見てるだけでビビっちまう....」
「タンザナイト.....」
「......」
今までにない激しい感情を出し切ったか、エーテルが収まり、俺は落ち着きを取り戻す。
『フゥゥ.....フゥゥ....』
「....タンザナイト!」
『―――!』
すると、リンが俺に近づき決意を籠った目で伝えてきた。
「分かるよ、ロア先生がやって来たことについて怒りが湧くのも....私だってめっちゃくちゃ怒りたい。だけど、今ここでぶつけても、何も変わらない....だから、一旦冷静になって」
『......ああ』
軽く一呼吸を終えた俺は、改めて、リンに謝罪する。
『悪いリン...ちょっと気が立ってた.....』
「うんうんっ!やっぱり、タンザナイトはこうでなくっちゃ」
「ひょえ~....一時はどうなることかと思いましたが....なんとかなって良かったですね」
「ああ、そのようだ―――っ!」
これで一件落着かと思いきや...師匠が何かに感づいた。
「リン、タンザナイト!後ろだ!」
「へ?」
『っ!』
師匠が叫ぶと同時に後ろを振り向くと、そこに『ハスクロン』というエーテリアスが高速で接近し、飛び掛かって来た!
すかさず俺は、咄嗟にリンを抱き着いて、突っ込んで来るエーテリアスを庇った。
ドパァァァンッ!!
辺りがミアズマで飛び散っている中、リンは俺が庇ったおかげであったのか、ほとんどミアズマが付かなかったが、代わりに俺がミアズマが多くかかってしまった.....ぐぁ....こ、これは...!
『ううっ...』
「んん....っ!た、タンザナイト!大丈夫!?」
「り....リン」
気が付いたリンが呼びかけるが....
ぐっ....駄目だ....意識が......
もう.....
.......
――
ー
そうして俺は真っ暗な世界へと目を閉じる。
side リン
「タンザナイト、リン!無時か!!」
「お弟子ちゃん、大丈夫ですか?」
「私はタンザナイトが庇ってくれたから大丈夫....だけど、その代わりタンザナイトが....」
どうしよう....お願い起きて!タンザナイト!
倒れているタンザナイトに必死に呼びかける私....どうしよう、エーテルの波動はエーテリアス相手に使ったことないし....
『.....』ムクッ
あっ!タンザナイトが起き上がった!
私はホッと胸をなでおろし、タンザナイトに話しかける。
「よ、よかったぁ....タンザナイト、目が覚めたんだね!」
『......』
「....タンザナイト?」
「お、お弟子ちゃん?なんだか福福、お弟子ちゃんが怖くなったような....」
「.....っ!」
タンザナイトの様子が、ちょっとおかしい?色がなんか赤く....
すると師匠が目の色変えて叫んだ。
「皆っそいつから離れろ!」
「え?」
『.....』ヌッ
「.....っ!」
次の瞬間、私が目に映ったのは――タンザナイトが武器を構えて私の方に狙いを...定めた!?
「きゃっ!?」バッ
『....っ!』ドッ!
ドカァァァンッ!!
「ああああっ!?」
な、なんとか決死の回避で、タンザナイトの攻撃を避けることに成功した!し、死ぬかと思った....ってそんなことより!
「いつつ....た、タンザナイト!一体どうしちゃったの!?」
「リン、今のあいつはタンザナイトじゃないぞ....」
ど、どういうこと?タンザナイトじゃ...ない?
「い、一体どういうことですか師匠っ!?」
「言葉通りだ。にしても....なんということだ―――ミアズマに、完全に感染してしまった....」
タンザナイトが....ミアズマに....感染しただって....!
「おい、なんかあのお弟子ちゃん....赤く光り始めてないか!?それに、お弟子ちゃんから漂ってくるエーテルも尋常じゃないほどに禍々しいぞ!!」
「やばいな...早急に何とかしないと、こちらがお陀仏だぞ....」
「そ....そんな....」
『....』ズズズズッ.....
タンザナイトと....戦わなくちゃいけないの?
ねじれポイント
ロアを薬を使わせなくし、被害は防げたけど、タンザナイトがミアズマに完全に感染しちゃった