転生先はエーテリアス   作:YEX

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なんてことだ、もう助からないぞ★


VS タンザナイト(ミアズマ感染)

side リン

 

『.....』ジャキッ

 

「く...来るよ!」

 

タンザナイトが武器を構えはじめ、私達を狙いを定めた....どうしても戦わなくちゃいけないの?

 

「リン、今は弱気になってはいかん....」

 

「し、師匠.....」

 

「あいつが道を踏み外す前に....何としてでも止めるぞ!」

 

「「はい!お師(匠さま、さん)!」」

 

師匠がそう言うと、福福さんと潘さんが同時に駆け出し、タンザナイトに攻撃を放つ。

 

ガッ!!

 

『!?』

 

『.....』シュゥゥゥゥ....

 

だけど、タンザナイトは二人の攻撃を両腕でガードする。

 

「くっ....せいはっ!」バッ

 

「たぁーっ!」バッ

 

『.....』フッシュッババッ

 

更に二人は素早い動きで追撃するけど、タンザナイトはそれを涼しい顔で綺麗に捌く.....そ、そんな....兄姉弟子が同時に攻撃しても、対するなんて....

 

「くっ...このぉ!」

 

『....』ギュム

 

「に゛ゃ゛ぁ゛っ゛!?」

 

「福姐!?....そぉれっ!!」バッ

 

『.....』バッ――トッ...

 

「なっ!?」

 

『.....』ギュンッ

 

ドコォォォォッ!

 

「ぐふおっ!?」

 

福福さんの尻尾を踏んで、怯んでいる間に潘さんの攻撃がタンザナイトに向けるが.....その攻撃にあわせ、潘さんの攻撃する腕で側転をして、回避と同時に潘さんの背中に強烈な蹴りを当てた!なんて滑らかな動きなの...!

 

「っつ――.....?ムギュッ!?

 

「うおぉぉっ!?」ゴロゴロ....

 

『.....』ストッ....

 

あっ....吹っ飛んだ潘さんが福福さんとぶつかってこっちに転がってきた.....

 

「お...重いですっ.....」

 

「うう....」

 

「油断するな。いくらエーテリアスといえど、タンザナイトだぞ?戦闘技術も相当積んでいる」

 

「ど...どうすれば....」

 

「任せろ」

 

師匠がそう言い、タンザナイトの前にでた....大丈夫かな....

 

「....まさかこんな形で再戦するとはな....私も思わなかったぞ」

 

『......』ジャキッ....

 

「――こい」スッ

 

『.....』ダッ!

 

師匠がそう言うと、タンザナイトが急接近する。は、はやいっ!

 

「っ!」バッ

 

パキィィィィンッ!!

 

と、金属のような音が響き渡り、師匠とタンザナイトのつばぜり合いが始まる。

 

「...っ!」

 

『.....』

 

パキィィンッ!――シュシュバッ!シュシュッ!!

 

す、すごい....攻防だ。師匠とほぼ互角で渡り合っている....

 

(ミアズマが思ったより濃ゆすぎる....これは早急に手を打たねばっ!)

 

『....!』

 

「フンッ!」バキィッ!!

 

『.....っ』ズザッ....

 

師匠が一足先に蹴りを放ち、タンザナイトを吹き飛ばす。その後、タンザナイトは一回転でその場で着地をするが....師匠は次の技の準備をしていた。

 

「少々強引に倒させてもらうぞ....!」ピィィィ――

 

『....!』

 

「破っ!!」

 

 

ドコォォォォッ!

 

 

師匠の術法がタンザナイトの周りに囲い込み、墨汁のような水しぶきと共に、弾け飛ぶ。

 

「うっ....」

 

「やったか!」

 

「.....うん?」

 

あれ?な、なんか墨汁が空中で遅くなってない?....いや遅くなってるんじゃない!これって――巻き戻っている!?

 

「なっ.....!!」

 

「えっ....う、嘘ですよねっ!?」

 

「おいおい....それは反則だろ!?どんだけ型破りなエーテリアスなんだよ!?」

 

「師匠の.....エーテルを吸っているの....?」

 

数分も経たずに、飛び散る墨汁のようなエーテルをすべて吸収したタンザナイト....いくら何でも術法のエーテルを吸収するなんて聞いたことないよ!?

 

『......』ズズズ....

 

「何と言う事だ......流石の私でもちょっと泣きたいぞ」

 

「し...師匠!」

 

『....っ!』―――ドッ!

 

「っ!――ぐあっ!?」ドンッ!

 

『師匠(お師匠さま、お師さん)!!』

 

タンザナイトは急速に接近し、師匠の首元を掴み、地面に叩きつけた....やばい!やめてタンザナイト!!

 

『.....っ!』グゥォオォォォッ!!

 

師匠と馬乗りになり、首を掴んだ手を離し、攻撃を溜め始める....な、なんてエーテルの波動なの.....これがミアズマ.....

 

「っ.....」

 

『......』スッ――

 

タンザナイトが力を溜め終わったのか、師匠目掛けてパンチを繰り出そうとする―――や、やめて....

 

『......』ゴォォォォッ!!

 

「―――姉様っ....!」

 

 

「やめてタンザナイトっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『―――』ピタッ....

 

「っ.............ん?」

 

『――――』

 

「ハァ...ハァ....と、止まった?」

 

ギリギリのところで、タンザナイトの拳が師匠の顔に数センチで止まった....な、なんで?

 

『―――.....っ!

 

「っ!」

 

バキッ!!

 

「っ....たぁっ!!」シュ――シュバッ!

 

少しすると、再び動き出し、攻撃を開始するけど、師匠はなんとか回避し、そのまま私達の所まで戻って来た。

 

「お、お師匠さま!大丈夫なんですか!?」

 

「ああ、なんとか....だが、何故あ奴は攻撃をやめたのだ?」

 

「わ、分かんない...無我夢中で叫んでみたけど、それなのかな?」

 

「....よし、福福、少し時間を稼いでくれないか?」

 

「ええ!?私ですか!?」

 

自分が抜擢されたことに驚く福福さん...そりゃ驚くよね...

 

「今私では迂闊に攻撃できないからな...頼りにしているぞ」

 

「ええ?ほ、本当ですか...?そ、そういうことなら....大姉弟子としてやってやりますよ!」

 

と、自信満々で応える福福さん....ちょろいな

 

「行きますよ、お弟子ちゃん!誤った道を止めるのも姉弟子の仕事ですよーっ!がぉー――!!

 

す、すごい!なんだか虎の気迫が見えてきたような気がするよ!

 

「てやぁーっ!!」バッ

 

『....』フッ

 

「そぉーれ!」ブォンッ!

 

『....』スカッ――ドォォンッ!!

 

うーん...やっぱり福福さんの攻撃をいとも簡単に回避してる....

 

「......」ジー....

 

「もーうっ!いい加減当たってくださいよっ!」ブォン

 

『.....』スポーンっ!

 

「ふぇっ!?」

 

あっ!福福さんが投げた武器を上に流した!そんなこともできたの!?

 

『....』スッ

 

「!」

 

『.....』スッ――――パカァァァンッ!!

 

「あぎゃっす!?」

 

そしてそのまま、福福さんの武器を弾き返して、顔面に当てた...うわっ痛そう....

 

「お弟子ちゃん、いろいろと技術覚えすぎじゃないか?」

 

「だ、大丈夫福福さん!」

 

「うう....いつっ...こ、これくらいなんともないです」

 

『....』ヌッ

 

すると、タンザナイトが構えらしきポーズを取っていると、ミアズマのエーテルのオーラが全身にあふれ出し、それが赤紫色の虎のような形に変化する。

....な、何て波動なの....福福さんの虎が可愛く見えるぐらい強烈な力....

 

『『時空真拳 白虎蒼乱撃(びゃっこそうらんげき)』』ドッ―――

 

スッ.....ドドドドドドンッ!!

 

タンザナイトの声が機械のようなノイズ声で言うと、その場で飛び、強力なエーテルエネルギーを数発、虎のオーラと共に福福さんに襲い掛かった!

 

ぎょっ...ぎょえぇぇぇぇっ!?やっぱり、ピンチですっ!!??」ダッ!

 

大きな爆発が数回流れる中、福福さんは涙目になりながらも必死に避ける。なんとか避けきると、地上に降りて、タンザナイトが急接近し始める。

 

『....』ダッ!

 

「ひょええええ!?今度はこっちに来ました!!」

 

『....―――』ダダダ――ピタッ....

 

「!」

 

「また止まった!」

 

『―――』

 

「ほ、ほぉー....助かりました.....」

 

「.....」

 

『―――.....っ!』ダッ!

 

「って!また動き出しました!?」

 

「っ!そうか.....もしかすると―――」スッ...

 

師匠がそう呟くと、札を使って何かを検知している。何か分かったの?

 

「....やはりな」

 

「やはり?お師さん、何か分かったのか?」

 

「ああ、如何やらまだ元に戻す算段が残っているようだ」

 

「ほ、本当なの!師匠!」

 

「本当だ....よし、福福戻れ、後は私がやる」

 

「お師匠さま!後は頼みますよ!」ピュー!

 

福福さんがそう言うと、私たちのとこへ戻って行き、師匠はタンザナイトへ前に飛び出す。

 

『....!』

 

「破っ!!」

 

ズドォンッ!!

 

『っ!?』

 

師匠が懐に入り、勢いのある拳でタンザナイトの腹に強打させ、術法をタンザナイトに流し出す。そんなことをすれば、たちまちパワーアップするはずじゃ....

 

「さっき私のエーテルを吸収したことが幸いした!術法のエーテルを()()に、タンザナイトのエーテルが復活し、少しのラグができた。つまり、術法のエーテルを取り込ませ続けることで、タンザナイトのエーテルエネルギーを増やし、ミアズマを殺す!

 

『―――っ!?』

 

そ、そうか!だから、動きが止まったんだ!タンザナイトはミアズマによって暴走してるから、それを何とかすれば、タンザナイトは元に戻る!

 

「いい加減、戻って来い!馬鹿弟子!!」キュォォォォォォッ!!

 

『~~~っ!?』

 

ブシャァァァァァッ!!

 

やっやった!タンザナイトからミアズマを吐き出すことに成功した!

 

『―――』

 

「ハァ...ハァ....」

 

―聞いて―

 

「!」

 

―受け入れよ....真実を.....―

 

「...今のは」

 

『――』フラッ

 

ドシィィィンッ....

 

っ!タンザナイトが倒れた!

そう思い、私は師匠の所へ急いで向かった...

 

「師匠!タンザナイトは....師匠?」

 

「.....」

 

師匠は何も言わず、自分の手を確認していた....何か、あったの?

 

「お、お弟子ちゃん!一応、暴走しているお弟子ちゃんですから無事かどうか一旦、確認しないと....」

 

「...安心しろ、ミアズマがなくなったから、しばらくの間寝ているだけだ」

 

「ほ、本当ですか!?よ、良かった~.....一時はどうなることかと....」

 

「....」

 

「お師さん、どうしたんですか?」

 

「...いや、何でもない....取り敢えずはここを離れよう」

 

師匠がそう言い、私達は倒れているタンザナイトを担ぎ、このホロウから脱出した....

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