side リン
ついて早々、H.D.Dでお兄ちゃんが調べ上げたデータを読み取り、みんなへ伝える。
「異常なデータの分析結果を見る限り、讃頌会の拠点は、もうすぐ近くである可能性が高い。みんな気を付けてくれ、待ち伏せということもありうる」
「安心してください、今度の主導権はあたしたちにありますから!今こそ悪党たちを一網打尽にするときですっ!潘さん、あたしたちで一人残らずとっちめてやりましょうねっ!特に、あのロア先生は逃がしません!」
「もちろんだ福姐、俺を当てにしていてくれ!」
「ロア先生はきっと近くにいます!つまみ出してやりましょう!」
そうして私たちは、そのデータを元に進み続けると、そこには箱に積まれた物資が見つけた。
「あれって....讃頌会の物資?」
「行ってみましょう!」
福福さんがそう言い、近づいてみると.....突然、エーテリアスが現れた!
「ちょ、これ...罠!?」
「雲嶽山よ....存分にもがくといい。全力を尽くしたところで、どうせ徒労に終わるんだ。始まりの主の御意志に....逆らえる者などいない!」
「大勢を傷つけた張本人が、良く言えますねっ....!」
「福姐、耳なんか貸さなくていい!おれたちでコテンパンにしてやらぁ!」
「ははは...いつまでもつか見物だな!」
『GyAAAA!!』
ロア先生がそう言うと、エーテリアス達が襲い掛かって来た!
――頑張って姉弟子さん、兄弟子さん!
「福福!行きますよ!」シュッ....バコンッ!
福福さんがジャンプし、丸い虎の『虎威』をパンチで叩くと、パカッと蓋が開いて、燃えてるポップコーンを多数飛ばし、エーテリアス達に攻撃する。
「おっ!福姐、今の技は....」
「えへへ....お弟子ちゃんを参考にやってみた技です!」
「なら俺も頑張らないとなぁ....せいはぁっ!」ドコッ!!
潘さんは華麗なる動きで、エーテリアスを牽制した。ある程度エーテリアスを倒し続けてると、ホロウ内にミアズマが絶え間なく広がっていく、ロア先生は徐々にミアズマの端まで後退すると、通信機に向って狂熱的に叫び始めた。
「司教様!僕を見てくださっていますか!頂いた使命は、すでに充分以上に果たしました!恐れ多くも此度は、あなた様でさえ息をのむような儀式をお目にかけましょう!」
「ええ、司教様の御言葉を伝えるわ『今こそ、あなたの献身を証明すべき時です』」
「ああ、たはかに聞きました!そして理解しました....今、その時が来たのだと!
「待ってください!何をするつもりですか!?」
ロア先生は自分の体に薬剤を注射し、ミアズマの中に入った。その刹那、ミアズマが炎のように跳ねあがり、悲鳴とも叫びともつかない声を上げる彼を呑み込んでいく―――
始まりの主よ....僕に、再創を.....
ロア先生が侵蝕された後、周りのミアズマが再び静まり返った....
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NOside
同時刻、ホロウ内の某所で.....
「司教様。我々の集会所がひとつ雲嶽山によって破壊されました。しかし御心配には及びません。儀式の準備はすでに整いました、計画への影響は皆無かと。司教様がいらっしゃれば、此度の儀式は必ずや成功を収めるでしょう」
「ええ....そろそろ始めましょう。
女性と男性がかぶっているような声で儀式の準備を始めるのだった....
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side リン
適当観へ戻った私たちは、ロア先生の行動について話し合った。
「び、びっくりしましたね...自分から、ミアズマに入っていっちゃうなんて....それに、あの人が言っていた『司教様』っていったい誰のことなんでしょう?讃頌会にも、まだまだ真の黒幕がいるってことなんですかねぇ....」
「多分、状況的にそうだと思う....讃頌会の
「そうですね....でもお師匠さまとお弟子ちゃん抜きであたしたちは本当にできるんでしょうか....?」
『その心配は無用だ』
『!?』
振り向くとそこには....師匠とタンザナイトが立っていた!よかった...無事に回復したんだね。
「お、お師さん!?それにお弟子ちゃん!?」
「ええっ!目覚めてたんですかあ!?お体はもう大丈夫そうですか?」
「ああ、大丈夫だ....タンザナイトのおかげでな」
『すまない...リン、福福さん達....俺がミアズマに感染したばっかりに....』
「ううん、大丈夫。それにしても良かった....タンザナイトと師匠が大丈夫そうで....一時はどうなることかと....」
「リン、感傷に浸るのは後だ....今どんな状況になっている?」
「ああ、うん。じつは....」
私はタンザナイトと師匠にホロウであったことや讃頌会の目的など、説明した。
『『司教』....それがこの事態の元凶か....』
「うん、結局ロア先生はあの人の言いなりで動いていたみたいなの。それにもうすぐTOPSの抗議集会が始まるの。あいつらこれを機にもっと人をホロウに集めるだろうし、そうなったらたくさんの人が儀式で生贄に.....」
『....リン、安心しろ。俺がいる限り、儀式の犠牲になんかならない....ミアズマも、讃頌会も、全部俺が守って見せるからよ』
「た、タンザナイト....」
タンザナイトが安心させるような言葉で私たちを安らぐ.....
何だろう....今のタンザナイトがとても頼もしく見えてきた....ミアズマでピンチになってたはずなのに....
『――だろ?師匠』
「ああ....この一切に終止符を打つ時だ」
そう言っていると、エリックさんが慌ててやってきた。
「大変だ...!みんなもうホロウに集まり出してる。集会に向けて準備が進んでるぞ!」
『....もう始まったか....』
「一応、説得しようとしたんだが、誰も耳を傾けてくれなくてな....終いには『ポーセルメックスにいくらもらったんだ!』なんて逆に疑われる始末だ....信用ないなぁ....」
もーう!こういう日々の積み重ねが響いてるじゃん、ポーセルメックス!
「そういうわけですまん。いま来れるのは、ここにいる俺達で全部だ」
「もおー!讃頌会の計画はビクともしてませんね.....これもやっぱり、黒幕が別にいるからなんでしょうか!」
「どうしたもんかねぇ....なんとか集会の場に紛れて、内側から止めてみるか?」
「....いや、直接元凶を叩く。そのほうが手っ取り早い」
『賛成』
「...お師さん、凄い簡単に言うなぁ...」
「でも....とても頼もしいですよ!」
「では皆、今からホロウへ向かって讃頌会の儀式を止めに行くぞ。釈淵、アキラの護衛を任せた、ナビに集中できるよう守ってやれ。それと、街にいる市民たちの様子も目に配っておけよ」
「分かりました。讃頌会が街で騒ぎを起こしたり、市民たちを焚きつける真似をするようなら、僕が対処しておきます」
「ああ。残りの者は準備が整い次第、私と共に来い」
そう言い師匠と共に、ホロウの中へ入って行き、儀式を止めるために駆けだす!