side タンザナイト
ホロウについて早々、アキラが市民を説得したことを話してくる。
「リン、タンザナイト、集会の場所に着いて、みんなへの状況説明も済ませた。僕の説明で大半はここを去ってくれたけど...一部の人はまだだ。何とか信じてもらう方法はないものか...うん?」
『どうした』
すると、アキラが、何かを発見したらしい....一体なんだ?
「リン、タンザナイト、凝固したミアズマが沢山ある。讃頌会がわざとここに配置したんだろう....何かを隠しているような気がする」
「うーん....お弟子さんの言う通り、ここらへんのミアズマはちょっと様子がヘンですね」
『...もしや、ロア先生がミアズマに取り込まれて変化したのか?』
「その可能性は大いにあるね....」
「ひとまず、近くのミアズマを片付けちゃいますね!讃頌会の陰謀を暴く証拠が、見つかるかもしれませんっ!」
「ああ、頼んだ。僕はここで引き続き説得を試みる。近くに讃頌会の人間がいるかもしれない。くれぐれも気をつけてくれ」
そう言い、アキラは通信を切った....進もうとすると、前方に何か反応があった。
「ちょっと待って、前方に何かあるみたい....」
「エーテリアスです!気を付けて!」
『一気に駆け上がるぞ!』
俺たちは次々に現れるエーテリアス達をなぎ倒しながら、階段を上がっていくと、作業員らしき人がエーテリアス達に襲われていた。
「た、助けてくれ~!」
『っ』シュタ
『!』
『『
ドカカカカカッ!!
俺は逃げてる作業員の後ろに入り込み、右足を八本の鞭に変えて、回転しながらエーテリアス達にぶつけ、倒す。
「ハァ...ハァ....」
『大丈夫か?』
「あ、ああ....大丈夫....よかった、讃頌会の人じゃないんだな」
「お弟子ちゃーん!」
『おっ来た』
その後遅れて、福福さん達も追いついた。
「あ、あなたは...雲嶽山の...!」
「ふむ、そうだが....何故ここに?」
「僕は友達と集会に来たんだが、いきなり讃頌会の人が現れたんだ。それで僕たちが包囲されて....近くの地下室につれていかれた。讃頌会の人間がここにいるなんて想像もしなかったんだ!しかも話を聞く限り、彼らの司教様が近くで儀式を準備をしてるんだとか....」
何...司教が近くで準備をしているだと...?
「司教って、ロア先生が言ってた『讃頌会』の司教のことだよね....じゃあ、その司教はすぐ近くにいるってこと?」
「ぼ、僕には分からないんだ....あの時は気絶したふりをしてて、めを開ける勇気すらなかった。彼らが地下室から出た後、やっと隙を見つけて、外に抜け出せたんだが....友達がまだ地下室に閉じ込められてるんだ...彼らを地下室から助け出してくれ!お願いだ!」
『安心しろ、お前の友達も全員助け出すからな!』
俺は作業員を安心させ、一旦安全な場所へ避難させた後、道中、道を塞ぐミアズマを対処する。
「よしっ!ミアズマをだいぶ排除できましたね!お弟子さん、そっちはどうですか?何か発見はありました?」
「いいや、無何も。讃頌会が現れる気配はない....どうも妙だな。すでに身を潜めて、儀式の準備をはじるていないよな?」
「あり得るね!このあたりの異常なミアズマだって、讃頌会のしわざかもよ。とりあえず、ミアズマを取り除きながら調査を続けよっか。そっちも気を付けてね、お兄ちゃん!」
「安心してくれ、何かあったら、すぐ皆に連絡を入れるさ」
アキラの連絡を切ると、俺たちは急いで、その地下室へ向かう道を進むことにした。
「さっきの人が言ってましたけど...このあたりに危険な奴がいるみたいですっ。あたしとしては、むしろみてみたいですけどねっ!」
『.....っ!ひょっとしてあいつか?』
俺が見たのは...怪しげな仮面をつけた白スーツの人物がいた。
その人物が持つ杖が赤く光ると、エーテリアス達が現れた....何?召喚だとっ!
「うわっ、エーテリアスが飛び掛かってきたぞ!やはりどうにも面倒だ...!」
「待って....どうしてエーテリアスがどんどん増えてるんですかっ?きっと、こいつがエーテリアスを引き寄せてるんですねっ!」
『俺としては操ってるように見えるが....もし融合とかエクシーズとかシンクロとか使ってきてら厄介だな...』
「何のはなしですかっ!?」
「さっさと倒すぞ」
幸い大した強さじゃなかったのでサクッと終わらせ、次へ進むことにした。
「場所はあそこだよ。みんな、近くのミアズマに気を付けてね....何だろう、何かの儀式を準備してるみたい......」
「うう...猛烈なミアズマの臭いっ....この先に、手がかりがあるんでしょうか.....」
『....何かい来ても慣れない臭いだな.....』
「この辺のミアズマが、何かを隠してるような気がするんだけど....」
『....お?なにかバリアで守られているな....』
そう言い、目にしたのは...何かのコントローラーがバリアで守られている場面だった。
「ふむふむ....よーし、任せて!師匠に教えてもらった術法でちゃちゃっと解決してあげる!」
と、リンが気合を入れて、『顕現』でこの仕掛けを解いた。
「おおっ!これでうごかせますねっ!」
『早速、動かしてみるか...』
そのコントローラーを動かしてみると、ゴゴゴッと機械の音が聞こえてきた。その時、アキラから連絡が入ってくる。
「リン!周りのミアズマが徐々に消え始めている!君の方で上手く行ったのかい?君のおかげで、ミアズマに封じられた扉を開けそうだ」
「うん、周りの凝固したミアズマは全部片づけといたよ。お兄ちゃんの方の状況は?」
[助手二号、付近に異常な区域を
『エネルギー信号?...ひょっとしたら讃頌会の儀式ってやつはそこにあるかもな....』
「可能性はあるね...見に行ってみよ!」
「分かった!くれぐれも気を付けてくれ」
こうして、俺たちはその信号を頼りに、向かうのであったが....地面にミアズマあるな――うわっ!飛んできた!?
『ちょ...これ...爆発すんの!?』
「これに触るの、絶対にヤです!」
「一気に駆け抜けるぞ....行くぞ!」
俺たちは爆発する前に、一気に駆け出し、奥へ進んだ。
....疲れた。
『フゥ...フゥ...疲れた...』
「ハァ...まずは、地下室を見つけないと....ファンチー*1によると、ここら辺にあるはずだけど....」
「ここには讃頌会の人はいないみたいですね、何処へ行ったんでしょう?もしかして始まりの主の....えっと集会?宴会の準備してるとか....」
「どっちも違うだろ!確か、始まりの主の再創...じゃなかったか?」
そんな軽い感じで会話をしながら道なり道を進み、階段を上ってみると、そこに丁度エレベーターを発見した。
「あっちから通れそうですよ~....ん?気を付けてくださいっ!」
『ちっ...敵か、メンドイな』
「だがそうしないと、先へは進めんな...」
『―――『
「なっ!?」
チュドォォォンッ!!
「ハァアァァァッ!?」
俺は、腕を一回り大きくし、ひじからエーテル爆薬を生成し、敵目掛けて発射し、吹き飛ばす。
「うおっ...何今の、すごっ....ロケットパンチじゃん」
『ああ....クソッ、動くきねぇな....このエレベーター』
「ん?....あっ!向こうに変なものがありますよ」
『変なもの?』
エレベーターが動かなくて困っていると、福福さんが指した方向に向ってみると...何やらレポートのような紙があった。どれどれ.....
「これって...薬の実験記録?讃頌会の狙いって一体.....」
『ん?レポートを見つけたぞ....っ!』
「どうしたのタンザナイト?」
『....これ、生きた動物をミアズマに転化するレポートだ』
『!』
その言葉を聞いた皆は驚きの表情を見せる。
「動物をミアズマに?あまりにも酷すぎます!」
「もしかして、さっきの難民の人達って....実験台なのかな?この目的の儀式は、彼らを転化させることだったりして....」
『可能性はあるな』
あいつ等、サクリファイス化がホロウ災害の危機に立ち向かえるとかなんとか言ってそうなカルト集団だし....
すると、福福さんが何かに気付いた。
「見てください!あっちに何かありますよ!」
『ん?』
そこには、禍々しい紫の玉が浮かんでいた....カーッ!気持ちわりぃ、やだおめぇ....
「何あれ」パシャ
「見るからにやばいものだな....」
リンはその物体を写真に収め、アキラに送りつける。そして、数分でアキラが送られてきた写真を解読した。
「リン、さっきの映像は受け取った。やはり讃頌会は、集会の場所に大量のミアズマを隠しているようだ」
やっぱりあの禍々しいの、ミアズマだったんだな....
「すぐにみんなにも見せてくる。この集会の真相を、そろそろみんなに知ってもらう時だ....そうすればきっと、僕たちと一緒にホロウから離脱してくれるはずだ」
「うん!じゃあ避難誘導のことはお願い。私たちは近くの状況を確認しつつ、みんなの安全を確保するね」
「はい、みんな無事にホロウから出られたら、あたしたちも遠慮なく、讃頌会の人達を懲らしめてやれますから!」
そうして、アキラがみんなに説明すると、やっと避難する気に成功する。
「よかった。避難する気になってくれたようだ。僕は彼らを連れて、ホロウを出る。残った人たちのことは頼んだよ」
『おう、分かった。そっちも気をつけろよ』
「さっきのレポートに認識カードがついてたね....これでエレベーターを動かせるかも」
そうして、俺たちはエレベーターを動かし、下へと降りた。
「....どうも、このあたりで音がするような...気のせいですかね?」
「讃頌会の地下室か....怪物でも出てきそうだなあ」
「潘さん!どうしてそんな縁起の悪いこと言うんですかっ!」
「いやいや!ただ...映画じゃお約束みたいなもんだろ?地下室の扉を開けたら、そこに奇妙な影が.....」
『ンッンッンッ....引壺さん、その話はあとで....』
「なになに~?ビビってるの?」
『っ!おい、来るぞ!』
ドスゥゥンッ!!
奥の部屋に着くと、まん丸太ったカブトムシのような見た目をしたエーテリアスが現れた。なぁにこぉれ☆
「変なエーテリアスが出てきましたっ!」
「地下室に...こんなものがあるとは」
「なんだか変わった見た目ですね....」
『見た目あれじゃん、カブトムシじゃん』
「もしかして、讃頌会が実験で生み出した...?」
「気をつけろ福姐、かなり手強そうだ...!」
『っ!』ベロンッ!
『おっと!』
こいつ、腹からベロ出してきた!一体どういう構造してんだ....*3
「うわっ!?た、食べないでくださいっ!」
『GIiiii!』ギャルルルッ!
「回転し始めたぞ!」
回転し始めたエーテリアスが発進し、あらゆる壁に跳ね返しながら突進する。
『ちょっ、危なっ....!』
「ふぇ?....こっ、こっちに来ましたよっ!?」
『福福さんっ!』バッ
俺は急いで、福福さんの前に立った。
「お、お弟子ちゃん!」
『....『
俺は、『加工』で手からバットを生成し、構える。
「えっ....もしかして打ち返すの!?」
『――俺らの姉弟子に.....突進してんじゃ.....ねぇぇぇっ!!』
ガッ.....キィィィィィンッ!!
『!?』ドコッ!ドスッ!ドォォォンッ!!
「えええっ!?うそぉっ!?」
俺は力いっぱいにバットを振りかざし、転がって突進してきたエーテリアスを打ち返し、返り討ちにする。
すかさず俺は、両腕を槍に変化させ、回転し始める。
『『爆戦 グングニル』っ!!』バキュゥゥンッ!
『.....っ!?』
ドコォォォォンッ!!
二つの槍を飛ばして、エーテリアスに爆撃させると、やっと倒れる....
「.....」
『ふぅ....大丈夫か、福福さん?』
「ふぇ?あっ、だ、大丈夫です....」
と、俺は福福さんの怪我がないか確認する。
?...なんか顔が赤くなってないか?
「やっと倒れたけど....『Fairy』、なんとかしてこのラボを止められない?」
[助手二号、付近から高出力のエネルギー装置を検出しました。この拠点の発電装置であると思われます]
『本当か?』
[肯定。回路を切断すれば、ラボへのエネルギー供給を停止することが可能です]
「わかった。回路の位置を探してみるね。先に電源だけ切って、あとで治安官に調べてもらお」
数分後....
「よし、ここの電源をシャットダウンできたよ。ここは讃頌会の拠点っぽいし、何かしら手がかりが見つかるかも」
「そ、そうですかぁ?あたしはなんだかブキミな感じがします....いまにもおばけが出てきそうですし!」
「大丈夫だ、福姐。ホラー映画みたいに意味もなく別行動しなければ、1人ずつやられることもないさ!」
「パ、潘さん!適当なことを言わないでくださいっ!なんにも大丈夫じゃないですよっ!早く調べましょう!それで、終わったらすぐここから離れますよっ!」
福福さんがそう言い、少し先へ進むと、人が多数いて、その隣には何かの装置が目にとまる。
「うーん...なんか変なんだよね...この装置」
いざ動かしてみると、周りのミアズマが消えた....
「あっ、周りのミアズマが消えたみたいです....それにしても、この変な物体はなんなんでしょうね?」
「中にミアズマが残っている...このあたりでミアズマが異常発生していることと関係があるかもしれない」
「うん....もしかしたら、讃頌会はこれでミアズマを制御してるかも。けど、今はそれより、残りの讃頌会メンバーをなんとかした方がいいね。これの使い道は、色々おわってからでも市長さんにお願いして、分析して貰ってもいいかも」
「それにしても、讃頌会はどれだけの人を騙してきたんでしょう...?」
『そうだな...もうこれ以上、誰かの苦しむ姿を見たくない.....急いで儀式を止めるぞ!』
そう言い、俺たちは道なり道を進み続けていくと、周りのミアズマの気配がどんどん強くなっていく...讃頌会の儀式の場所はすぐ近くにありそうだ....
辺りの異様な雰囲気を感じた一同は、一度休息を取って、次の行動について話し合うことにした。
「あたりのミアズマが濃くなってきたな....儀式の場所は近いぞ。情報が間違ってなければ、讃頌会の司教はここにいるだろう」
『.....』
「タンザナイト、大丈夫?前みたいにミアズマで気分が悪くなってない?」
『ん?....ああ、大丈夫だ。それに、もう俺には
「対策?」
「タンザナイト、その対策とやらは...万全か?」
『ああ....まあただ、前以上のミアズマだと、相当負荷がかかるが...問題ないだろう』
「そうか」
「...あの~さっきから何の話をしてるんですか?福福にも分かりやすく教えてくださいよ~」
と、せがむ福福に師匠は軽くかわす。
「福福、その話は後でだ....さて、お前さんにはホロウを出てもらった方がいいと思ったが、タンザナイトがいる....福福や潘が護衛で抜けても問題はないだろう」
「確かに、兄弟子として悔しいが....腕は俺らより上だからな....」
「戦いが始まったら、潘か福福のどちらかと一緒に安全な場所に隠れてろ。巻き込まれないように気をつけるんだぞ」
「了解!安心して師匠、ちゃんと気を付けるから!...タンザナイトも、気を付けてね」
『ああ...よしっ行くかっ!』
そうして、最もミアズマの気配がするところへ気を引き締めて、行くこととなった。
――待ってろよ....!今からそのくだらない儀式をぶっ潰してやっからよお....
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ミアズマの霧が出るぐらい濃ゆい場所に着くと、そこには仮面のつけた白い服に、赤い翼のような何かが生えている人物がいた....あれが司教だな?――ってかミアズマがこんなに!?
「よいところに....」
『なっ...なんだあ!?』
すると、司教は宙に浮かんでいるミアズマを取り込み、空へ浮かんだ....
『主よ....ご照覧あれ!』
その姿は、仮面は変わらないが....白い服がいっぺん、背中からミアズマのコブのようなものが生えて来ており、上半身が黒色、下半身に白いコートを装着、動きやすい格好になり、何処からか剣を取り出した。
『ミアズマを...取り込んだだと....』
「リン、下がっていろ」
「う、うん...みんな気を付けてね!」
リンは急いで、潘とともに避難し、司教との直接対決が幕を開ける....!