side トリガー
「僕たちは敵の真上にいるよ、隊長~」
「目標を捜索中―――『アイアン』分隊、指定地点に到着しました!『マッチロック』分隊、応答してください」
と、目的の場所に着いたのを確認し、通信機で連絡を取りますが....
[――――]
....如何やら、通信が妨害されているらしいですね。
「....『ビック・シード』の通信設備は?」
「ノイズしか聞こえないよ~」
「まずは周囲の敵を排除しましょう、早く隊長たちと合流しなければ。プロキ....『特派員』と隊長たちは、無事に合流できたのでしょうか」
そう言いつつ、私達は目の前の敵を制圧するのでした。
ドコォォォンッ!!
「周辺エリア制圧完了~、お邪魔虫はいなくなったね~」
「『マッチロック』分隊、応答してください!」
[――――]
数分で周辺の敵を制圧した後、再び通信を取ったのですが.....駄目ですね、ノイズしか聞こえません。
「うっとうしい妨害電波はまだ止まってないよ~」
「前方に敵方の制御室がありますね、通信設備が集中しているはずです」
先へ進むと、通信妨害装置のスイッチがあったので、シードがそれを押すと、通信室の何処かで、何かの機械の作動音がとまった。
[『『アイアン』分隊!聞こえたら応答しろ!』]
「はーい、こちら『アイアン』!電波はクリアだよ、隊長~」
「ただ今敵のジャミング装置を停止させました」
[「エーテリアスが、まだまだミアズマから出てきています!」]
[「兄さんのおかげでそこまでミアズマが減少してるけど....」]
[『連中め、だいぶミアズマを溜めこんできたようだな....』]
そっちでは大量のエーテリアスたちが押し込んでいる様子ですね....
[「『アイアン』分隊、制御室にエーテル伝送装置の端末はある?」]
「ラジャー!任務目標更新、エーテル伝送装置の停止!」
そう言って、周辺を探してみると―――エーテルの転送装置につながってるスイッチを見つけました。その後、『ビック・シード』のデータインターフェースから解読成功の信号が届き、転送装置を流れるエーテルの乱れが収まった。
side タンザナイト
「火力支援....スタンバイ」スッ―――
バシュッ―――バシュッ!!
『今のは...トリガーか!』
何処からか銃弾が飛んできて、遠く離れているエーテリアスを撃ち抜いていてるのを見つける。
[「エーテル伝送装置、停止しました!」]
「やった!これでミアズマの供給が止まるね!」
『あとは敵の残党を一掃し、合流地点に向かうだけだ。私達の出番が来たぞ、オルペウス』
「はっ、『鬼火』隊長!」
そう言って、残りの敵を素早く倒した。
「『マッチロック』、敵残党を掃討した」
[「『アイアン』も制御室にあるデータのコピーを確認できたよ~」]
『よし、偵察目標は完了だ!目標地点へ向かい合流する』
[「『アイアン』ラジャー!」]
先へと進んでいくと、でかいカンオケみたいなのが見えた。
「あの棺桶のようなもの...なんだか不気味であります」
[「カンオケって...なぁに?」]
[「それは...永い眠りについた人のためのものです」]
[「『永い眠り』?『ビック・シード』みたいな?」]
....そんなことより、これあれだ。『オブスキュラ』じゃねえか。
「『オブスキュラ』?それは、イゾルデ大佐に提出した情報にあった....」
『エーテルの実験装置だと?フン、そんな単純な話じゃないだろうに』
「讃頌会に関係してる以上ね引っ掛かるところがないわけじゃないよ....私もこの破片から不吉な気配を感じたことあるし。その感じだと、防衛軍は何か情報を掴んでいるんだね?」
『それは然るべき時が来たら教えてやる。今は行動あるのみだ』
『はぁ...これまたずいぶん気難しい同僚だな....』
「落ち込まないでください、『特使』殿。隊長とこれだけ長く過ごしてきた自分さえ、時に思うことが....」
『行動あるのみだと言ったはずだ!』
鬼火が強引に話を切り、先へ進む。途中プログラムのハッキングとかもありつつ結構奥へ進んでいくと、何かが置いてあった。
「あれはポーセルメックス製のエーテル反応器だね、確かに見た目がちょっと....」
『ポーセルメックス?ああ、例の讃頌会と手を組んでる会社?』
「社員みんなが悪いってわけじゃないと思う...多分...」
まぁ実際、ダミアンだってそれを知らなかったわけだし.....ねぇ?
『そうだとして、悪事に加担した『共犯者』は少なくあるまい』
「そうかもしれないけど....強要されたって社員も多いんじゃない?」
『それならお前はどうだ?強要されてプロキシをやってるのか?』
「.....」
鬼火の言葉にリンは何も言えなかった.....そして、やっと『アイアン』分隊のメンバーと合流したのだった。
「あれ~?」
「『シード』。もう面識はあるでしょう」
「やっほー、プロキシ君だ~!そして、そこのエーテリアス君は初めましてだね」
『お前は....?』
「えっと、たしか『シード』....だよね?」
シード...たしか、アリスたちと一緒にきたオボルスのメンバーの一人だったっけ?....にしてもあのロボかっこいいな、俺も操縦してみたいな。*1
「うんうん、覚えてる覚えてる~あ、『ビック・シード』も覚えてるってさ~!今はスリープ中だから、直接君達とは話せないんだけどね~でも君達のこと、信頼できるって言ってたから安心してよ~!.....まぁ、『ビック・シード』にそう吹き込んだのは『トリガー』と『11号』みたいだけどね~」
『『ビック・シード』って...そこにいるカッコいいロボットのことか?』
「ふふん、ただのロボットじゃないよ~『ビック・シード』は『知能構造体』だよ。そんじょそこらにいる外骨格タイプの乗り物とは、根っこから違うんだから」
知能構造体....ビリーとか青衣とかみたいなタイプってことか....
「うーん....プロキシ君からは僕と
「えー?学校にはちゃんと行ってたよ?まぁ、厳密には普通の学校じゃなかったけど....」
「ペロッ....これは嘘の味!」
『ブチャラティ!』
「.....あなたたち、なかなか独特なやりとりをするのね」
「そういう『11号』だって....防衛軍っていうか、オボルス小隊っていつも独特なチャンネルで会話するよね....」
「ええ、『類は友を呼ぶ』というでしょう」
「『11号』ったら鈍いな~プロキシ君は褒めてないよ!」
『『シード』に『11号』....あの二人の電波を拾えるとは、お前達のアンテナもなかなかだと言わざるを得ないな』
「電...波?『シード』と『11号』さんも、知能構造体でありましたっけ....?」
『多分そう言う事じゃないと思う』
『だが、小娘たちを手懐けたからといって調子に乗るなよ。上官として、私は最大の警戒を以ってお前達を注視してるからな』
あっここ進研ゼミでてたやつだ!それを『フラグ』っていうんだろ?
『燃やすぞ』
『すんません』
『....とにかく、悠長に雑談してる場合じゃないんだ。我々はまだ戦場にいることを忘れるな。まったく...讃頌会の連絡拠点を見つけこそしたが、ここには取り残された物資があるだけだ。連中の本拠地に関する位置情報、プロキシ君の欲しがってた研究データ....そのどちらも取り逃がしてしまった』
「短い時間でこれだけの物資を転移するなら、裂け目を使うのが一番効果的だね。讃頌会は、長い時間をかけてラマニアンホロウに根を張ってきたから...防衛軍が知らない裂け目のひとつやふたつ、あると思うよ」
『なるほどな、任せろ。ホロウの裂け目とならば俺の右に出るものはいない!....多分』
「もちろん、ホロウの迷路なら、私より詳しい人もいないから!『パエトーン』の魔法ってのを見せちゃおうかな!」
「『『パエトーン』の魔法』、『タンザナイトのホロウ技術』....『キャロット』と言われるよりも、ずっと迫力があるのであります!」
「これはこれは、大きく出たもんだ....連中に追いつく自信があるんだな?」
「うん、私達に任せて!」
『....ん?』
すると、大量にあったオブスキュラがひとりでに動いて、何かが出てくる....これは!
『GYUUU....』
「あれの中身って全部....サクリファイスだったの!」
『っ....!』
『『シード』数をモニターしろ!』
「敵対ターゲットを特定~」
そう言い、オボルス小隊のメンバーは一斉に動き出し、出てきたサクリファイスを蹴散らす。
「えーと....8体かな~」
バシッ!*2
ゲシッ!!*3
「7――6――」
バキューンッ!!*4
ズバッ!*5
「5――4――」
ボォォォッ!!*6
「3――」
バキッ!*7
「2――」
バキューンッ!!*8
「1―――」
ズバッ!!*9
「0!」
『....ふぅ』
「きれいさっぱり~」
「オボルス小隊、作戦完了!」
こうして、襲い掛かったサクリファイス達は数秒で制圧した。