あーリュシアちゃんとタンザナイトと絡ませてー(^^)
色々リュシアちゃんが質問攻めと体触りでタンザナイトを困惑させて―(^^)
side タンザナイト
俺が休んでいる間に如何やら、リンがH.D.Dシステムを通してアキラと今までのことを話したらしい...そんなこんなで朝になり、テントから出てみると、何やら騒がしい声が聞こえ、向かっていくとシード達がいた。
『このチビは、ホロウから連れて帰って来たのか?』
「うん、そうだよ。このボンプちゃんがいた小隊が襲撃を受けたみたい。僕はこの子から救護信号を受けて、急いで駆け付けたんだ....」
「じ....じゃあ、その小隊の兵士たとは....?」
「うーん....みんな血まみれで倒れてたよ。少なくとも息はしてなかったかなあ」
....そう淡々と言われて、何とも言えない気持ちになる。
「...彼らに敬意を表するであります」
『このボンプは敵と遭遇した状況を記録していたはずだが、かなり損傷が激しい。キャンプ内に技術スタッフはいないか?』
「なら私に任せて!技術スタッフならお任せだよ!」
「プロキシ殿、ボンプの修理ができるのですか?それなら早く助けてあげてください!」
『そうか。じゃあ、任せたぞ...プロキシ君』
そうして、リンはちゃっちゃとボンプを修理し、ボンプに内蔵された映像を見ることにした....
その映像は驚くモノだった.....防衛軍の格好をした武装集団が、襲って来た映像だった。
やがて、銃撃音も人の声も次第に消えていき....全てが静寂に包まれる。早送りで飛ばしてみると、讃頌会の人達が現れる。
何やら『死者をも蘇らせる』だの『ミアズマ活性化の実験だの』物騒なワードが出てきたが....
「ミアズマから出てきたあの兵士たち....まるで亡霊のようだったであります.....」
『『亡霊』....か。彼らが着ていたのは、11年前....まだ旧都があったころの軍服だ。もし本当の亡霊だとして.....戦場で死を遂げたかつての兵士たちが、亡霊となって戦友に銃を向けるだと....?』
『讃頌会の話を聞く限り、恐らくミアズマが関係してるはずだ』
「そうだとして、かつての防衛軍兵士たちの姿で、現れたということはでありますよ?....彼らを『作った』のは.....」
『敵は防衛軍のことを、私達の想像以上に把握してるかもしれないな。昨日の偵察は完璧にこなした。教徒を取り逃すようなこともなかった。讃頌会が我々の動向を知っているはずが....このことをイゾルデに報告するぞ!』
「一緒に行くでありますよ、プロキシ殿、騎士殿!」
そうして、オボルス小隊とともに、映像で確認した内容をイゾルデ大佐に説明した。
「讃頌会が、我々防衛軍の掃討作戦を既に知っているだと?これまでの作戦で起きた武力衝突は、オボルス小隊による武力偵察だけだったはず....この偵察部隊は、あくまで不慮の事故と見舞われたとみるべきだろう....ゴホッ....ゴホ....」
「...とはいえ、オボルスの動きは完璧だった。計画が漏れようはずもない....讃頌会が、我々の想像以上に洞察に長けていたか、私の与り知らぬところで動いていた部隊がいたのか....そのどちらかだろう」
『だが....ロレンツから作戦の全指揮権を委任されたのは、お前のはずだ....』
「それじゃ...いま大佐を飛び越えて部隊を動かせる人っていったら....」
『ロレンツ少将だろうな....』
「たとえイゾルデ大佐であっても、厄介な上官に手を焼くことがあるのですね...!おまけに自分の上官より数段厄介そうであります!」
『...オルペウス?まさかとは思うが、私のことを言ってるんじゃないだろうな?』
「こうなってしまった以上は、少将と口論した所で何も解決しない」
と、なるとつまり....
『つまり、強硬作戦の成功には何よりも速さが必要不可欠となったわけだ』
「『鬼火』隊長の無鉄砲さには閉口することもあるが....今回ばかりは賛成だ。『その疾きこと風の如し、侵掠すること火の如し、知り難きこと陰の如く』―――これが奇襲作戦には要とされている。雲嶽山に伝わる書物から学んだものだ」
成程...さっぱり分からないっ!!*1
「敵がこちらの接近に察知していることに気付けた....それをむしろ幸運と捉えよう。向こうの準備が整う前に、一気に叩く」
『オボルス、戦闘準備だ!』
「はっ!はいであります!『鬼火』隊長!」
「すぐに部隊を動員して攻勢に出よう。プロキシくん、騎士くん、戦場もホロウと同様にめまぐるしく変化する。君も万全を期して臨んでくれ。戦場の変化はオブシディアン大隊が引き受けるとして、ホロウのほうを掌握できるのは....君達しかいないんだ」
「任せて!伝説のプロキシと市長さんの特使...どっちの肩書にも恥じない働きをするから!」
『俺も、蒼光の騎士としての実力....見せつけてやるぜ!』
『それに....』と、俺はリンのほうへ顔を向ける。
「街の人達だって、防衛軍ほすっごく頼りにしてるんだし...お互いにしゃきとしないとね!」
『フン...言われなくてもわかってる!』
「た、隊長が言わんとしているのはであります、オボルスの使命を全うするぅ!というわけであります!」
俺たちはオボルスと一緒に早速ホロウへ向けて出発する―――が、中では讃頌会たちが警戒態勢でいっぱいだった....
『イゾルデの計画にない部隊が動いたせいで、讃頌会はすっかり警戒態勢だ....すぐそばを矢弾が掠めた鳥畜生みたいにな。讃頌会の中心的人物がいたとして、目の前のケツまくられたんじゃ話にならん。そこでやむを得ず、出撃を前倒しし、奴らの重要拠点を急襲する!』
「現時点で我々が把握している『情報』によれば....今回の作戦目標となる拠点は、讃頌会の本拠地である可能性が高いであります!」
と、意気込んでいるオルペウスには悪いが....
『その『情報』に穴がない...とは
『プロキシ君が情報戦に長けていることは知っている。だが、これまで防衛軍の作戦が順調に進んでるのは、イゾルデの指揮と、彼女がもたらす情報によるところが大きいんだ。概念は理解できるが、私はイゾルデの情報について、その信憑性を疑うことはない』
それほど鬼火はイゾルデのことを信頼してるんだな....
『逆になんでそこまで信頼しているか気になるな....』
「な、なぜかと言いますと....!『鬼火』隊長とイゾルデ大佐は、ずっとずっーと前から肩を並べて戦ってきた、戦友だからであります!」
『『肩を並べて戦った』というのは、少し語弊があるがな....とはいえその通りだ。イゾルデとは長年にわたる戦友であり、先輩であり、上官だからな。それに....イゾルデの協力なくして、オボルス小隊は存在しえなかった。あいつを信じられないのなら、このオブシディアン大隊で私が信ずる値する者など誰一人としていない』
『そっか....分かった。なら、この俺、俺たちのことも信じてほしい。『蒼光の騎士』として、俺の役目は一つ―――皆を無事に『生還』させることだ』
『...フン、なら行くぞ!』
そう言い、先へすすむと、操作盤があったので『Fairy』に解読させる。
[対象の端末に暗号化されたテキストファイルが保存されていることを確認、読み取り中.....]
[『司教の呼び声に応え、非業の死を遂げた兵士たちが冥府から蘇り、復讐の炎を纏って帰って来た.....』]
『復讐に燃える男...!』
「違うから」
[『防衛軍の兵士たちが我々のために戦う理由について、司教様は言葉を濁していた....恐らく、彼らも冥府で始まりの主の御姿を拝見できたのだろう』....こちらの端末に保存されているファイルは不完全です。残りの情報は、別の場所から入手する必要があります]
『
『....ん?おい、誰か来るぞ!』
どっかから近づいてくる音が聞こえ、皆が警戒を強めるが、視界に入ってきたのは、味方の制服を着た部隊だった―――
『お前達はどこの所属だ?イゾルデ大佐の作戦配置では、この拠点を奇襲する部隊は我々オボルスのみとなってるはずだが』
「....イゾルデ大佐が本作戦における指揮官であることは相違ない。だが、我々は、ロレンツ少将閣下直属の部隊だ」
『やっぱロレンツ少将の指示だったんだな...イゾルデ大佐に黙って動いたせいで、讃頌会に余計に警戒させて....』
「....少将閣下は、君達の戦力だけで遂行は困難だろうと判断し、我々を支援部隊として送り出してくださったのだ」
「我々を支援...?ついさっきまで、戦っていたのは我々だけだったように見えたのでありますが.....」
「ああ―――それについては感謝している。君達が正面で引きつけてくれていたおかげで、我々は側面から本陣まで、一気に攻め込むことができたのだからな。ふっすまんな。うっかり本陣への一番乗りを頂戴してしまったようだ。手柄を横取りされて気に障ったか?」
なんだぁ?テメェ....と内心おもっていると、鬼火が興味はないように言う。
『手柄?それが一体なんだというのだ。近頃の新兵はそんなものにこだわるのか?』
「ちっ...お高くとまりやがって、ただの鉄砲ふぜいが、ずいぶん偉そうな口をきくんだな。確かに自分は新兵だが、人でなしの老兵よりはいくらかマシだ」
「く、口を慎みなさい!隊長はこの街を守るために、文字通りすべてを捧げたんです!あなたに非難する資格なんて...!」
『よせ、オルペウス。こいつらが
「『戦友』だからって、ヤなやつがいないわけじゃないけどね~ねえねえ、この人このまま物陰に連れ込んじゃおうよ。今なら讃頌会のせいにできるよ?」
シード、人の心とかないんか?
「なっ...お、脅しているのか?」
『集中しろ兵士...私の質問に答えるんだ。讃頌会の拠点を、完全に制圧したのか?』
「.......混乱に応じて、拠点から脱出した導師がかなりいる....我々には他の任務があったため、拠点制圧を優先せざるを得ず、追撃する余裕もなかったんだ」
「他の任務....?讃頌会の掃討以上に重要な任務なんて、あるのでありますか?」
なんか、きな臭い感じになってきたな....
『たわけめ。この程度のことも満足にできないか―――行くぞ、オボルス小隊。もう一度こいつらの尻拭いだ。各員、戦闘準備!』
「はっ!はいであります!『鬼火』隊長!」
と、俺たちは急いで讃頌会の本陣へ進み始めた......