転生先はエーテリアス   作:YEX

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投降遅れてすみませんね汗
色々と新しいものとかやっていたので、こっちのペースは遅くなります...


一般人にジョブチェンジ

side リン

 

「見ろ、着いたぞ!」

 

「ん――」

 

「これが....『町』?」

 

私たちが着いた先は.....廃墟に近い寂れた町だった。

 

「よし、ここまで来れば安心だ。ささやかな町だが、歓迎しよう!」

 

「へぇ~....」

 

「これが....『町』?ミアズマのコブにまみれた、廃屋の集まりじゃねぇか....」

 

「そう言うな真斗くん。ここは俺達にとって、夢のオアシスなんだ。ホロウでこういう場所を見つけるのは容易じゃない」

 

夢のオアシスって...ミアズマがある時点で怪しすぎない?

すると、今度はどこかで見たことあるサラリーマンの人が現れる。

 

「戻ったんですか、パウル。どうです首尾は」

 

「ああウエスト先生、おかげさまで順調だ!おまけに....誰に会ったと思う?」

 

「ああ、覚えていますよ。澄輝坪でお会いしましたね...私はウエストでず、お見知りおきを」

 

な、なんか、初めて会った時の生意気な態度と打って変わって、めっちゃ親しみやすくなってる!?

 

「こっちも忘れてねぇよ。ポーセルメックスの代紋ちらつかせて、好き勝手に言ってたやつだな....けどアンタらいったいどうしちまったんだ....?」

 

「まぁまぁ真斗のアニキ、ぜんぶ()()だったんですよ....ウエスト先生は本当のところ、尊敬に値する方」

 

「わかっています。あのときの態度は、()()にあるまじき振る舞いだったと自省していますから」

 

「ちっ、てめえの自認は先公かよ...あんまり深く考えねぇことにするぜ。ホロウを出りゃ、まとめて元に戻るだろ」

 

「オラ行くぞ、パウル。ここにいる奴らも、全員だ」

 

「え?行くって....どこへです?」

 

「何処って....澄輝坪に決まってんだろうが」

 

「どうして行く必要なんてあるんですか?私たちの家はここですよ。パウル、少し時間は取れますか。講堂の演台が痛んでいまして....補修を手伝ってほしいのです」

 

「分かった、今行く!アニキ、好きに見て回ってください。皆いい奴なんで」

 

そう言って二人は去って行った....なんかよくわかんないけど、ゾッとするなぁ...

 

「....ここが家、か。どうもあいつらの侵蝕を甘く見てたぜ。ミアズマのせいか?あんな風になっちまうなんて、聞いたことねぇけどな....」

 

「ここは一旦、この場所を捜索した方が賢明だな」

 

「だね....『Fairy』、このへんのミアズマをスキャンしてみて」

 

ところが音も、反応も、一切ない。そんな兆しもなかったのに、通信が途絶えてしまったようだった。

 

「お兄ちゃん?『Fairy』?」

 

いつも頼りになる声が、今回は呼びかけに応えることはなかった。いつのまにかイアスも自律モードに入ってる。『町』と呼ばれるこの場所の深刻さは、想像以上みたい....

 

「どうした、リン?」

 

「実はお兄ちゃんたちの連絡がつかないの....タンザナイトも試しに連絡できるかどうか試して――――」

 

と、私はタンザナイトの方へ顔を向けると、そこに立っていたのは....

 

「....?どうしたリン」

 

 

【挿絵表示】

 

 

クリーム色のTシャツに薄茶色の半袖コートを着た黒髪の青年が立っていた。

....え、だれ?誰なの!?怖いよぉ!?

 

「どうしたんスか、リンちゃん。なんかあり得ないもんを見たような顔....ハッ!?」

 

「た、タンザナイト...だよね?」

 

「?....何言ってんだリン、当たり前だろ」

 

もしかして、まだ自分の変化に気付いてないの!?

 

「タンザナイト、今からでもいいから自分の体みて」

 

「何だよ一体....別にいつものエーテリアスに――――」

 

そう言って、タンザナイトは自分の体を見始めた瞬間、固まった。

 

「――――に、人間なってんじゃねぇかぁぁぁぁぁっ!?

 

タンザナイトの魂の籠った感想が寂れた町に響き渡った。

 

 

side タンザナイト

 

ちょっと待てい!?いつ、いつ人間にかわった!?まさかこの町に入った時から!?

 

「ミー」

 

なんか肩にアンビーに似た人形いるぅぅぅっ!?もしかしてインフィニティなの!?デフォルメしすぎんだろ!?

 

「こりゃちょいと手荒にやるしかねぇな....最悪、気ぃ失わせてふん縛るか」

 

「いくら知った仲でも、面と向かって誘拐の話なんてするもんじゃないぞ。とにかくあたりを散策でもして...みんなと喋ってきたらどうだ」

 

「そのしもりだ。ちっとは正気のやつがいるといいがな。でなきゃ、やってらんねぇぜ」

 

「訂正させてもらうと、ここに正気じゃないやつなんていない。何を以て正気とするかは、人それぞれだからな。さっきも言ったように、ここは夢のオアシスなんだ。真斗くんにもいずれわかるさ」

 

うわ~分かりたくねぇ~.....

 

「....どうだかな。おいリュシア、怪談のネタ探しなら今のうち....ってどこ行きやがった?」

 

「あの子ならもう、とっくにそうしているようだが。君たちが町の入り口でためらっていた時も、彼女だけはさっさと中に入っていたからな...不思議な子だ」

 

「追いかけるぞ、リンちゃん、タンザナイトさん。モスが止めねぇなら、遠慮なく調べさせてもらうまでっス」

 

「どうぞ好きに調べてくれ。こっちには徹頭徹尾、敵意なんかない....ここから誰かを連れ出すというのは、無理だと思うがな」

 

そう言い残し、俺達はこの町を調べ始めるのだった。

 

―――立ち去るか、それとも....真なる渇望を受け入れるか....

 

な、なんだ今の声...色っぽい女の子のような声だったぞ....ここからは慎重にいくか。

 

色々な人から話を聞いていくと、ふと真斗の声がした....

 

「....」

 

「どうした?」

 

「ああ、なんでもない、昔話をしてただけだ。真斗くんが気にしそうなことを思い出して、教えてやったんだ。真斗くんは以前、ある組と少し...()()があってな。この間、その組の噂を耳にしたのさ。奴らはどんどん勢力を伸ばしていて確かボスも変わったんだとか」

 

...何か真斗の過去がどんどんと明らかになってそうだな....

 

「....そんなこと、もうオレにゃ関係ねぇ。今のオレは、澄輝坪のダチらと平穏に暮らしてぇだけだ」

 

「本当かい?真斗...もし彼らが、あのボスが、君の目の前に現れたら....」

 

「いい加減にしろ。会ってからずっと昔のことをちらつかせて...何が狙いだ?」

 

「アッハハ、じゃあ今のことについて話そうか。この町には、君の知り合いがいるかもしれない。彼らは少し離れたところで休んでると思う。だが、彼らはそろそろ交代する。そして俺と一緒に次の偵察に出るんだ。彼らを『調査』したいのなら、急いだほうがいいかもな」

 

「そうかよ...なら、今すぐ行ってやる。タンザナイトさん、あとでまた戻るんで。リュシアのやつはネタ集めとかで気ぃ取られてるだろうから、調査は自分たち3人でやんなきゃなんねぇだろうし」

 

そう言い、真斗は急いで遠くへ走っていった....住民たちの様子を調べて、澄輝坪へ連れて帰る人がいないか見てみよう....希望は薄いが....

 

俺はリンと一旦合流し、リュシアの様子を見るため探していると、立ち入り禁止の雰囲気を醸し出してる策の前にリュシアがいた。

 

「どうしよう、リンちゃん!ジンジャー糖水作戦大失敗だよ!糖水を使い切ったのに、誰も異常な反応を見せなかった!」

 

「ジェムゴーレムじゃないからじゃねぇの?」

 

「かもね.....えっとだれこのコ?町に見かけたことないよね....」

 

「えっと....なんでこうなったのかは分かんないけど....タンザナイトだよ。」

 

「ええ!?うっそぉ!....まさか、ジェムゴーレムにそんな力が....」

 

当然違う....もういいから次に行って....」

 

「ああ、ごめんね!....コホン、でもまったく収穫なしってわけでもないよ。何人かに話を聞いてみたけど、みんな揃って同じことを言ってた―――講堂には絶対入っちゃダメだって」

 

そういや、俺も話を聞いた時、そんな話していたな。

 

「でも、ダメって言われると....」

 

「当然、気になるよなぁ!」

 

絶対何かあるってプンプン匂うぜ!

 

「そうそれ!君わかってるぅ~!じゃあ見に行こっか、場所はこの先だよ。ここにはね、たっくさんの秘密が隠されている気がするんだ!それじゃあ、こっそり....」

 

と、リュシアが動き出そうとした瞬間、突然呼び止められる。

 

「こら、こっそり入ってはいけないぞ」

 

「げ、やっぱりバレちゃった....もしかして、ずっと見張ってた感じ?」

 

「ふーん。この中、ずいぶん大事なものがあるんだね?」

 

「そうとも言えるし、そうでないともいえる。俺達にとっては大事なものでも、君達には大したものじゃないだろう。そういうわけで講堂は、お客をもてなすのに向いた場所でもなくてね。リシュアくん、こんなところより....君がもっと興味を持ちそうな場所を知っているんだが」

 

「へー?金色のブラストスパイダーが湧く巣穴とか?」

 

それどこのゼルダの蜘蛛?....というかいんのそれ。

 

「うん、空を飛べるんだよ。高いところに隠れるのが好きで、すごく喧嘩っ早いの。それで、人が通りかかるやいなや降ってきて...ドカーン!」

 

「コホン....俺は知らないが、知ってそうなやつならいる。君と同じくらいエーテリアスにお熱なやつがいるからな。向こうの高台にいると思うぞ」

 

「本当?あたし見てくるね!」

 

そう言い、リシュアに別れを告げる暇もないまま、小蹴りにも似た軽やかな足取りで、モスの刺した方向へ駆けて行った....にしても―――

 

「リシュアみたいな子の扱いが上手いな....」

 

「彼女とよく似た子を知っているからな、分かるんだよ。けど、彼女に限っての話でもない....俺はここにいる人々みんなのことを知ってる。パウルは子供の頃に伏汐祭を見て、()()()()()になるという夢を持つようになった。TOPSに入る前のウエストは、視覚を取って()()()()()になることを目指していた」

 

....ということは、みんな将来の夢の姿になっているってことか?

 

「俺達はみな、かつて夢見た自分たちの姿で生きている。それは侵蝕でもなければ、幻を見ているわけでもない....あえて名前を付けるなら、『夢縋り』...とでも呼んだらいい」

 

「『夢縋り』...」

 

「....」

 

「俺達は現実に縛られた夢だ。今日という日にようやく深淵から引き上げられ、待ちに待ったこの世界の空気を、思う存分据えるようになった存在.....真斗くんもそうあるべきだ....一度立ち止まった方がいい。今の彼は、昔思い描いた夢とは正反対の道に進んでいる。でもこの町にいる限り、きっとあのころ誓ったことを思い出せるはずだ」

 

「調査員のあんたが誰よりも分かってるとは思うけど....私達は、ずっとホロウにいるわけにはいかないんだよ。みんな帰らなきゃ」

 

「いや、俺達ならできる....俺達は特別なんだ。夢を抱き続けていれば、ずっとここにいることができる。そういう君だって、夢が叶っているじゃないか....エーテリアスじゃなく、()()に」

 

「......」

 

「....違う、ミアズマが見せる幻なんか頼らなくたって、私は....私たちはジブンで夢を叶えるから」

 

 

「...!そうだな、これもミアズマが見せる幻だ。皮だけ似せても中身が同じなら意味がねぇ」

 

「....まぁいい、聞くべきことは聞いた。君の調べものを邪魔するつもりはないよ。幸運を祈る」

 

こうして、あまり楽しくなかったとは言えない会話は終わり、モスは行動へと向かっていった。その後俺達は、リシュアを探しに行くか、或いは他の『住人』を調べるか....そう考えていた時、いつの間にか.....あたりに『住人』達は、誰一人いなくなっていた。

 

「な、何だ....空が...」

 

「急に変って....」

 

―――チリーン...!

 

『!!』

 

『――――!』

 

振り向くと、そこには肌が真っ白な体に、赤い結晶の何かの右腕がついたエーテリアスが赤い光を放ちながら音影もなく現れた!

 




Q、タンザナイト大丈夫?戦える?
A、一応戦えるけど、圧倒的に弱い!(ドンッ!)
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