side リン
タンザナイト達と別れた後、私達はホロウの出口に向かった...途中、ランタンベアラーとワンダリングハンターと出会っちゃったけど....あのランタンベアラー、
と、そんなこんなで私達はホロウから帰って、私達は飲茶仙に向かった。
「あっ、おかえり!お疲れ様~」
「そんなに気を遣わないでいいよ!」
「いやいや、飲茶仙の大切なお客さんなんだから、これくらいしないと!それに照ちゃんさんがね、あなたたちのために前金をたっぷり払って、席を予約してくれたからさ!ささっ、早く早く、みなさんもう上で待ってるから。いつもの『嘆茶の間』だよ!」
そう言われ、前回と同じ部屋に入ると....お兄ちゃんたちが居た。
「やぁリン、早く席に着くんだ。ちょうどエビ蒸し餃子を追加したところだからね」
「あっ、もう食べ始めてるじゃん!まさか今回も照ちゃんのおごり...?」
「経費で落ちるから気にしなくていいよお。それじゃいつも通り、食べながら話そっか。とりあえずは今の状況だけど~.....『町』のなかは『夢縋り』だらけで、講堂を調べても、行方不明者の本体は一人も見つからなかった。これはちょっと深刻かも~」
「かの地にいた夢縋りの容貌は、一人残らずこの目で記録した。必要とあらば、我輩の行動記録を抽出するがよかろう」
「でもいいの?盤岳先生。知能構造体の行動記録を抽出するって....ようは記憶を他人に見られるってことだよ。すっごくプライベートなことも含めて」
「構わぬ。苦しむ人々を一刻も早く救わねばならぬのだ。何故、我輩のぷらいべーとを気にしていられんよう!」
と、意気揚々と答える盤岳先生...か、カッコいい....
「うんうん、その人たちに代わってお礼を言っとくよお。うまく照合できれば行方不明者の特定はスグだし、捜索の手を一気に広げられるかなぁ。じゃ、次はイドリーって人のことだけど.....アキラくんから話は聞いてたから、『輝磁の匣』もある分だけ持ってきたんだぁ。前に渡したぶんも合わせてちょうど五個だね。うまくいくか試してみて」
「ありがと。この場合でも、レポートは一つでいいんだよね...?」
「いいよお。ひとつも壊さなかったらね」
ほっ...なんか安心した....
「さてさて、じゃあ最後はリュシアちゃんのそっくりさんだね。ワンダリングハンターと一緒にいたって言う....リュシアちゃんの『夢縋り』っていう可能性はある?」
「私にもよく分からないけど、もしそうだとしたら....お友達になってみたいな」
と、友達に?と、私が思っているとお兄ちゃんも私と同じ疑問を聞いた。
「友達になりたい...?夢縋りと、かい?」
「うん、あたしのおばあが言ってたの。『もし自分にそっくりな人と出会ったら、お友達になる方法を探しなさい』って」
「承知した。次に見えた時は、ワンダリングハンターを我輩が全力で抑えよう。お主らが友として結ばれるその時まで!」
「盤岳先生は本当になんでも手伝ってくれるんだな」
「じゃあ、イドリーとワンダリングハンターのことはお任せしちゃうね。『町』のほうはザオちゃんがしっかり調べるよお」
「そうだ照ちゃん、捜索に出すメンツはちゃんと選んだほうがいいぜ。なるべく精神的にタフなやつがいい。でなきゃ、また『夢縋り』を増やすのがオチだ」
確かに...あのホロウはかなり特殊だから一理あるね....
「ん~...わからなくはないけど、ふわっとしてるかなぁ。狛野っちは『タフ』って具体的にどういうことだと思う?」
「そりゃ、なんつーか...いまの自分に満足してて、あんまし人生に後悔とかしてねぇヤツ...かな」
「....わかった。じゃあ、今日はここまでにしよお。みんなゆっくり休んでね。盤岳先生はもう少しだけいい?行動記録のこと、お話しよっか」
そうして、私達は解散して明日に備え、眠ることにした....大丈夫かな、イドリー、タンザナイト。
NOside
澄輝坪の灯りが消えゆき、人々が静かに眠りについていく中、街の何処かで.....
「お疲れ様~、盤岳先生。記録の抽出はこれで終わりだよ。行方不明者の情報はすぐ調節して、今夜中に審査しろって上に掛け合うねぇ」
「よしなに頼む。それでは照殿、これにてさらば」
そう言い、盤岳は去って行った....
「はいはーい、さらば~....」
盤岳を見送った後、照は電話をかけた。だが相手は『上』の人間ではなく....
「あ....もしもし
―――
――
―
sideタンザナイト
俺たちは、今モスに誘われ、講堂の地下にとあるものを見せられた....
「これが....『町』の真実....!」
「なんだよこれ...何なんだよこれは!!」
目の前には巨大なミアズマの色をした植物のような眉だった.....
「これが『ゆりかご』だ」
「ゆりかご...?中に人が見えるがまさかっ!」
「そう、君達がずっと探していた住人たちの『本体』だ。まぁ俺としては、『
そう言ってモスはこの『町』について説明し始めた。
―――かつて、大地は無垢だった。
―――伸び放題の草と石の礫だけが、最初の来訪者をもてなした。
―――狂える信徒と策謀家、そして....ここに長く囚われる運命をまだ知らない囚人が一人。
―――信徒は囚人を欺き、すがり、この不毛の大地で、ホロウの記憶を覗き込もうとした。
―――エーテルが生み出した残像を絶え間なくなぞり、もう一度組み立て....やがて『町』が形を成すまで続いた。
―――探し物を見つけた信徒はいつしか姿を消し、そこには真実とも幻ともいえる壁と、夢と現を行き来する囚人だけが残された。
―――もし誰も訪れることがなければ、『町』は永遠にそのままであり、囚人もまた己を完全に忘れてしまったでしょう。
―――静寂はホロウに迷った罪なき者が講堂の扉を叩いたことで終わる。彼らはとうに蝕まれ、エーテリアスへと変じる直前にあったけれど.....
―――『町』が彼らを受け入れ、繭で包み込んだことで、彼らは踏みとどまることができた。
―――それはミアズマの影響か、それとも『町』の願いか、あるいは両方かもしれない。やがて....彼らは現れた。もはや迷うことの無い、繭の使者が。
―――そして彼らは、自らを『夢縋り』と呼んだ....
「...これが、この『町』の全貌だ」
「そう...だったのね...私が
「君には感謝しているんだ、イドリー。『町』の選択は君の選択....繭と『町』はもはや分かち難い。君がホロウを離れれば全ては消え去り...ここに眠る人々は、たちまち侵蝕の結果と向き合うことになるだろう」
「おまえ..!」
言い方にしろ、実際は人質みたいなものじゃねぇか!!
「おいおい...そんな顔をしないでくれ。それに、逃げ出したとしても、彼女が止めてくるさ。
「彼女?」
「印...?」
「そう、彼女...『町』がささやくのを、聞いたことはないかい?」
「!」
そういえば、講堂に入る前に、女性の声が聞こえていた!....今考えると、あの声はイドリーさんに似ていたな.....
「その顔は....聞いたね。そう、彼女は
「―――ふざけんな!」
「っ!....タンザナイト」
俺は自分勝手な押し付けを迫るモスに喝を入れた。
「新しい人生?『町』の意思?違うだろ...!皆、妄想に囚われ、ただただ生きているこんなのは人生じゃない――――ただの『奴隷』だろ!!」
「.....」
「タンザナイト....」
「だったら、どうするというのかい?君ならこの繭を....どうにかできると?」
「この繭を.....
そう言い、俺は両手で『智拳印』の印相を作る。
「っ!なんだ、繭が反応している?ま、マズい!」
「『時空領域』―――っ!」
ドコォォォォォンッ!!
突如、俺に謎の人物が攻撃され、吹き飛ばされてしまった。
「タンザナイト!」
『....ふん、
「き、君か....どこに行ってた?」
『....別に、俺がいようがいないが関係ない』
「ゲホッ....ここでお前がくんのかよ.....!」
そこに現れたのは、ゼロだった....
『さて――ここからは
「っ...ここで死ぬ気はねぇよ!!」バッ!
『なら....逝け。下らぬ理想とともに』スチャッ―――
ゼロは結晶で出来た剣を二刀流で向かってくる俺と激突する。
「『時空真拳
『『
ガキィィィィンッ!!
時空と結晶のぶつかり、二人の前に火花が散った。
この先のバトル?
諸事情によりカットです(ゑゑゑゑゑゑゑ!?)