side タンザナイト
おっはー!!朝になったので、簡単な身支度をしました後、俺たちは照さんが言っていた場所へ集合する。
「はいはーい、みんな準備はいいですかあ~そろそろ出発するよお」
「ここにいるのは、みんな共同捜索隊の人?かなり出自がバラけてる感じだね」
ホントだ。結構バラバラに分けられてんな....
「そうだよお、夢縋り対策ばっちりの人達なんだから。分野はバラバラだけど、この作画に最適な人達を集めてみたんだあ。じゃあ最後にもう一度作戦の確認。第一班は威力偵察...最初に『町』に入って、もし夢縋りが抵抗してきたら、力づくで抑えこんじゃってねぇ」
なるほど、所謂『鉄砲玉』か....
「第二班は輸送担当だよ、第一班が出発してからきっかり30分でホロウに入ってね。繭を全部運び足せるかどうかは、現地で戦況を見ながら判断して欲しいな。第三班はタンザナイトくん中心の特別チーム。第一班が交戦を始めたら、いいところで講堂に入ってね。繭の場所に『輝大侠』を設置したらミッション完了だよお」
『成程ね』
「それでタンザナイトくん。盤岳先生なんだけど、第二班に入れちゃってもいい?第一班がーほど火力もないし、足も速くないから....何があったときのために、エージェントが一人いてほしいんだよねえ」
あー確かに、運搬中に戦闘になったら大変だし....一理あるな。
『ああ、盤岳先生がいいなら大丈夫だぜ』
「あいわかった!この盤岳....必ずや輸送部隊を守り抜き、照殿のご期待に応えてしんぜよう!」
「おいおい...盤岳先生が抜けちまうんなら、第三班が手薄になるんじゃねぇか?やっぱ俺が....」
「心配しないで。真斗くんはとにかく、思いっきり剣を振るうのに集中してくれたらいいから」
「....了解っす。まぁやることやってから合流すりゃいいか」
「『輝大侠』はお任せしましたよ。大切に扱ってくださいね....!親の形見だと思ってください!」
『重いな』
「安心して!ぜったい目を離したりしないから!...じゃそろそろ出発しようか。まずはシェルターがでイドリーと合流だね。それから講堂に向かうよ!」
そうして、俺たちは作戦を開始すると同時にホロウへ向かっていった....
―――
――
―
ふとした瞬間、俺は水中にいた。
水の音は耳の奥まで広大に響き渡り、深淵から呼びかけてくる声は、混沌の中でひときわ鮮明に響いた。
『だめよ。これはきみの望む結末じゃないわ。私たちを見捨てないで。どうか足を止めて。真なる渇望を、受け入れるの』
手の届かない光が、水の中に飛び込んだ。鏡のように透き通った水面に、抗っているかのような亀裂ができていく。
背後からこんなにも切実な声がするというのに、目の前の光から視線を逸らすことができない。
そう。ここから離れたい、ここから浮かび上がれば、もっといい『結末』が待っているから――――
「....イト
....タンザ
....タンザナイト!!」
「―――ハッ!?」
「大丈夫?ホロウに入った瞬間、意識がボーっとしていたけど....」
「だ、大丈夫....ちょっと水の中のような夢見てた....」
「タンザナイトったら寝不足?....エーテリアスって寝不足になるのかなあ?」
「そんなのは後で考えてくれ...取り敢えず、シェルターに着いたんだし、イドリーさんを呼ぼう」
そうして、俺は扉をノックすると、ゲートの向こうから、タンバリンがノックと同じ回数がなる。
「?...イドリー?」
再びノックすると、またタンバリンがノックと同じ回数がなる。
「イドちゃーん!まだ夜じゃないから、『ノックン』は来ないよ!」
その言葉にゲートは開き始め、そこに申し訳なさそうな感じでイドリーが立っていた。
「うっかりしてたわ~.....あはようみんな...って、もうお昼ね。あら?何人か足りない気がするのは、わたしの問題かしら~....ごめんね、盤岳さん。わたしったら、またきみたちが分からなくなっちゃたみたい....」
「あー違う違う、その人は今別行動してるんスよ」
「よし、イドちゃんとは無事合流できたね。あたしたちも講堂に向おうっか!」
「...よし!」
こうして、イドリーを回収した後、俺たちは講堂へ向かうのだった...
一方で今まさに『町』との戦闘がおっぱじめようとしていた....
「来たか。思っていたより、ずっと早かったな.....」
「モス、どうしても戦わなければならないんですか?彼らはエーテリアスじゃないし、中にはかつての友人もいる。お互いの存亡を賭けて戦う以外に、道は残されていないんでしょうか」
「ああ。もう戦うしか道はない。俺たちの仲間になりにきたわけじゃないんだ、抵抗するしかないだろう?なに、俺たちは奴らを足を止めるだけでいい....『繭』さえあれば、俺たちは死なない。奴らの夢縋りが生まれさえすれば、形勢は逆転するんだ....いいかウェスト、これは災難なんかじゃない。天が与えてくれた好機なんだぞ」
「それで?『ランタンベアラー』と『ワンダリングハンター』は?私は正直、彼らが苦手ですが....実力は本物です。来てくれれば、敵がどれだけ来ようと恐るるに足りません」
「....来ないだろうな。あの手この手で呼ぼうとはしたが駄目だった。『おとう』がススキを見に帰るから、とかなんとか言ってたが.....奴らの行動はとにかく予測できない。当てにするな。俺たちの『町』だ、俺たちの力で守ろう。時間さえ稼げれば勝てるんだ....それに見ろ。
『......』
「講堂の守りは君に任せる。いいか、必ず『彼ら』を倒し、繭にいれるんだ。そうすれば君は彼にとって代わり....夢縋りとして完全なものになれる」
『....ふん』
間もなく、捜索隊と合流したタンザナイト達が入口に到着した。
『来たか』
「決着の時だ...ゼロ」
「ただらなねぇ気だ....勝ってくれっスよタンザナイトさん」
「ああ、先行ってここは俺だけでやる」
「....必ず勝ってね」
「ああ―――勝つさ」
そう言い、リンたちは先へ進む。それをゼロは黙って見守っていた....
『...行ったか』
「敵に言うのは何だが...行かせて良かったのか?」
『別に....止めようが、止めないが俺の役割は以前も変らん―――さぁ、やろうか。今度は確実に、お前の息の音を止める』スッ
「来い....全力でお前を越える!」
ゼロは手を翳し、呪文のようなセリフを吐く。
『―――
「『時空領域―――』」
お互いの空間が歪み始める。
『
「『
バヂヂヂヂヂヂヂヂッ!!!
俺とゼロの領域の押し合いの火花が散った。
side リン
私たちは繭のところへ向かうと、そこにはモスと夢縋りが待ち構えていた。
「結局、ここまで来てしまったな」
「やっぱりここだったんだね!モス!」
「こんなことなら、最初から生かしておくべきじゃなかった。君達が『町』にいる間、
「.....」
「
そう言い、モスは睨めつけるように私の方を見た。
「雲嶽山の修行者、君のせいか?それともあの少年か?一体何が目的なんだ?ホロウの中にあるものを、一つ残らず消し去るのが望みか?」
「私は修行者だけど、プロキシでもあるの。道に迷った人を家まで送り届ける....それ以外に目的なんてないよ」
「家まで...?何を馬鹿な。俺たちの家はここだ。この家は、夢を見る勇気がある者だけを受け入れる.....!」
「夢はどんなに心地よくても、目を覚まして前に進もうとする....そのほうが、よっぽど勇気がいることじゃないかな」
「ちっ、もういい...!どのみち戦うしかないんだ。さぁ『町の民』たちよ!繭はすぐそこ、もはや背水の陣だ。この夢を守り抜くために、戦おう!」
そう言い、モスや住民たちが私達に襲い掛かってきた。
『新たな虚ろの世界』"HOLLOW NEW WORLD"
自身の周りに人工的な共生ホロウを作成、これにより遠距離からの結晶武器を可能とする。大きさや形状など細かいものを短時間で作成、操作が可能。
元ネタはFateの無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)