side タンザナイト
2つの空間がこの場を支配、混じり合う。それのお陰でお互いの空間の効果が相殺される。
『お前がいくら善を摘もうが、現実を見ろ!この世は私利私欲の有象無象が媚び飼う世界!!お前の行いがいつか、皆に忘れ去られる日が来る!助けられた人も、仲間も!』ジャキッ
ゼロの周りに多数の結晶の剣が作成され、俺目掛けて発射される。
「っ!リンは....俺の友達はそんなことはしねぇよ!」ブワッ!
それに対して俺は、体中に反発の力を纏う『鎧領域』を発生させ、ゼロの攻撃を止める。
『たとえそうだとしても、良く思っていない人たちに軽蔑、冷笑、批判がお前の心が闇に蝕むだろう!』ゴゴゴゴ!
今度は巨大な結晶の剣が生成され、襲い掛かる。
「っ!あぶねっ!?」バッ!
ドコォォォォォンッ――――ダダダダッ!!
俺は上空に避けて、そのままその剣の上に乗り、そのままゼロに向って突っ走る。
「ぬぅああっ!!」バッ!
『っ!』スッ
バリリッ!!
空間を出す力を纏う拳と結晶の剣が、ぶつかり合い火花が散る。
そこから、お互いに決死の攻防が続く。
「たとえそれでも....俺は、
『何故だ....何故、そこまで人類の為に戦える!!お前の魂も体も嫌というほどの仕打ちを刻まれたはずだ!!』
「んなもん、決まってんだろ.....俺たちがここまで間違わずに来れたのは―――かけがえのない仲間が、友達が、家族がいたからだ!」
『っ....』
「おらっ!!」バッ!
『っ!―――ぐうぅぅぅ!!』バキッ!!
ゼロはとっさに防御したが、そのまま吹き飛ばされる。
『...ならば、その下らぬ理想とともに永遠の闇に沈め!!』バッ!
「『虚術―――」キュィィィィンッ
ゼロはさっきより無数の剣を生成、俺は右の指で
『ハァっ!!』ドドドドドド!!
「―――白』!」*1ピッ―――
ズガガガガガッ!!
凄まじい衝撃波で、襲い掛かって来た剣を一瞬に跳ねのけた。
『何っ!?』(こいつ....昨日の時とはキレが違う...!)
「....感謝するよ、ゼロ。お前のおかげで俺は今、さらに強くなった....」
『?』
「見せてやるよ。この『
そう言い、俺は右手に『黒紫玉』、左手に『白紫玉』を発言させ、近づけさせる。
(っ!違う性質の玉を生成しただと...!)
「今までの俺は、『引き寄せる力』と『弾く力』を
今までは2つの性質は
「『黒』と『白』....その力を最大限照らし、混じることで想像以上の破壊力が誕生する!」ゴゴゴゴ
『っ!....いいだろう、力比べと行こうか!』ズズズッ!
ゼロは東京ビル以上の結晶の剣を生成し、俺は2つの玉を合わせ、右手で逆さのデコピンのような構えをとる。
『『
「『虚術
ドゴォォォォォンッ!!!
お互いに放った技は、混じり合った空間ごと破壊するほどだった。
―――
――
―
side リン
ドコォォォォォンッ......
「何、今の爆音!?」
「相当な激戦のようね....」
「こっちも負けてられねぇスよ!――おらぁっ!!」ズバッ!!
「ぐぅわぁ!?」
何とか、襲い掛かって来た住人を倒すことに成功した私たちは、急いでダイアリンから貰った『輝大侠』を起動させる。
カチッ―――ジジジッ!
「おお....」
ボタンを押すと、自動で箱が開き、中に正方形のエネルギーが見える.....それを上下に付いてるアームを使って完全に起動するのかな?
バンッ!―――ガキッ!!
「ああ!?」
すると、急に銃弾が響いた時、『輝大侠』が吹き飛ばされ、その影響でエネルギーがあふれ出し、私は吹っ飛ばされてしまう。そのあと、後ろにいたリュシアに受け止めてもらった。
「きゃ!?」
「おっと!」
「リンちゃん!」
「うっ....はっ!モス!」
そこで目に映ったのは、銃を『輝大侠』に向けていたうつ伏せのモスがいた。
「『町』は....グッ!?」
「くっ」ドスッ
「―――不滅だ.....」
イドリーは急いでモスを取り合さえた!だけど、『輝大侠』がエネルギーが漏れ出している....凄い電撃が走ってるよ....
「ダメだ...手動で強制起動するしか!」
「でもどうやって....」
「っ....俺がやる!」ダッ!
「真斗くん!」
「うおおおおおっ!!」
真斗くんが颯爽と駆け出し、『輝大侠』の取っ手を掴み、引っ張る。
「ぬあぁぁぁぁぁぁぁっ!!」ギギギギッ
あともう少し!と、安心したのもつかの間、溢れたエネルギーが飛び出し、真斗くんが吹き飛ばされそうになる。
「ぐあっ!」
「ああ!」
そんな!?こんな時どうすれば....そんな気持ちになりながらも私は思い出す―――頼れる騎士の存在を。
バコォォンッ!!
『!?』
突然、天井が破壊され、
「『時空領域
さっきまでゼロと戦っていたタンザナイトが
「た....タンザナイト!!」
『よぉ、待たせたな!!』バンッ!!
――数分前――
『......』
空間が破壊され、煙がはれる。
そこには――――片腕を失ったゼロとその後ろに破壊された講堂が突っ立ていてタンザナイトはその現状を見つめていた。
『....負けた....か』
「ああ、完膚なきまでにな」
「....ミー」
『ふっ...そうか、そうなのか.....』
そう言い、ゼロは上を見上げる。
『俺は今でも思う。あの時の選択は本当に正しかったのかと.....そのせいで
「....」
『でもそうか、たとえそれでも、俺という人生は誰かのために勝手に動く存在だ....それだけはお前達はブレないようだな』
「...ああ」
「....うん」
ゼロの目に映るのは、タンザナイトとインフィニティがお互いに立っていた。
『良いだろう、お前達の元へ帰る。ただ、これだけはどうか忘れないで欲しい.....
「「忘れないよ、絶対」」
『...フッ』
ゼロは残った腕で前に差しだし、タンザナイトとインフィニティはその腕を掴むと光始め、その光が収まると、元の姿に戻っていた。
『さて...急ぐぞ!』
――――
side タンザナイト
あの時、再び一つになったのでさっき使った『時空領域』が復活したことでその場にある繭を一気に浄化することができた。
「これが...本当の君の姿なの?」
『ああ、元々夢縋りの影響か人間の姿をしていたが.....これが今の俺の姿だ』
「凄い、タンザナイトのおかげで繭が溶けて来てる....中にいる人たちにも、エーテリアス化の兆候はない!」
「ええ、感じるわ....心の奥底に絡みついた闇が、解けてゆく....」
「タンザナイト....勝ったんだね」
『ああ、そうだぜ』
「えへへ、信じてたよ!」
「ただ...『輝大侠』の出番がなくなったっスげどね」
そこは言わんでええ。
と、会話していると、盤岳先生が降りてきた。
「善し!何やらうまくいってるようではないか!」
『あっ盤岳先生』
「外の住民たちが突如として霧散したゆえ、我輩と輸送部隊は容易く入ることができた。何故か、講堂の建物は吹き飛ばされていたが、残るは、この者達を連れ出すのみであるな」
「ただ、目を覚まさない人がまだいるな...」
「夢への執着も、人それぞれってことかな~」
「なに、後はこの盤岳に任せるがよい。待つは我輩の得手とするところよ!」
こうして、ひとまず安心できた俺たちは人々の様子を見ることにした.....