side タンザナイト
『ギュアアアッ!!』
――ボボボッ!!
『うおぁ危ねっ!?』
「キャッ!」
戦闘が始まると、ストラスがどす黒い炎の玉を多数放ってきた。
みんなそれぞれ回避して、対処するが……
『っ!』
「ちょっ……」
ストラスが急にダイアリン目掛けて突っ込んできた!
「近寄らないでください!」
『っ!?』ガシッ!
ダイアリンが巨大化した手で、ストラスを受け止めた!
その瞬間――
―――ジュゥゥゥゥゥッ!
「っぐ!?ああっ!」
「ダイアリン!?」
肉が焼けるような音が聞こえると、ダイアリンが苦しみだした。
やべっ!
『『爆戦 グングニル』!!』
『っ!』ドコォォンッ!
「っ……」
「大丈夫、ダイアリン!?」
「へ、平気です……ただ、なんて熱さですか……まともに喰らったら丸焼きですよ」
回転した槍で、ストラス目掛けて飛ばして放ち、爆破させ、ダイアリンから離れさせる。
そのあと、ダイアリンは膝を着いて、瞬光さんが駆け寄ってくれる。
『……』
『くっそ、全然効いてないな……』
『……っ!』バッ
『っ!』
――ドコォォッ!!
『うぁっ!?』
「タンザナイト!」
ストラスの急な体当たりで俺に突撃してきた。
威力はすさまじく、建物の奥までストラスと一緒に突っ込む。
『ぐぁっ!……クソッ』
―――大丈夫、剣君!?
『ああ、何とか……ん?』
すると、何か羽ばたいた音が聞こえると、そこに
『これ……師匠の!ここに囚われていたのか!?』
『キュァァァッ!』
『なっ!?がぁぁっ!?』
突然、ストラスの足に捕まり、そのまま連れ去られる……
グァァァァッ!?めっちゃ痛ぇ!?つかあっつい!?
『っ……』ブォンッ!
『あいって!』
「タンザナイト!」
「無事か!」
『っ……ああ……』
所々なんか火花散っているけど、なんとか……
『……キュアァァァ!!』ボボボッ!
「なんか……炎の勢いが高くなってきてません?」
「本当だ……炎が増すほどにエーテル活性が強くなっている……速く何とかしないと……」
『キュウアアアッ!』
―――ボボボッ!!
ストラスはすかさず多数の火炎弾を放ってくる。
俺は空中に飛び出して、黒い空間を生成する。
『『
出来上がると、徐々に炎を吸い込み、一箇所に集まらせる。
『自分の技で自滅してろ!』
『っ!』
――ドコォォォンッ!
集めさせた炎をストラスに返して、爆破させる。
……が。
『っ!』ブアッ!
『おおいマジかよ!?』
それを意に介さず、突っ込んで来たぞ!?
やばい、ぶつか――
「はぁぁっ!!」
「せいや!」
――ガキィィィンッ!!
『瞬光さん!盤岳先生!』
二人の攻撃がストラスの攻撃を受け止め、流した。
「無理はするな!タンザナイト!」
「私達もいるから!」
『すまん!助かった!』
二人のお陰で着地に成功した後、ストラスの姿を見る。
全然弱っている様子は無いな……
「ここは、一気に畳みかけるのが得策のようだ」
「そうね……あんまり時間かけてられないし……」
『そうだな……なら、一気に行くぞ!』
――了解!
バチチチッ!!
俺はインフィニティと同期し、『∞モード』に変化させ、武器を構える。
『おらっ!』―――ビュンッ!
『っ!?』バズズッ!
ストラス目掛けて、槍を投げつけ、槍に接触すると、電撃が迸り動きを制限する。
『よし、行くぞ皆!』
「ええ!」
動けない今がチャンス!畳みかけるぞ!
俺は空中に飛び、足に電撃を纏い、ドロップキックの要領で突っ込む。
瞬光さんは剣にエネルギーを溜め、盤岳先生は腕を四本に展開し、多数の玉を纏い始め、ダイアリンは巨大な腕を出現させ、全員ストラス目掛けて放った。
『『
「震天動地!」ガガガガッ!!
「裁定の結果…万死に値します!」ドガガガガッ!!
「せいやっ!!」スバンッ!!
『っ!』
―――チュドカァァァンッ!!
四人の一斉攻撃で、ストラスにダメージを与え、爆発させる。
『っと……どうだ?』
『っ……』
煙が晴れると、フラフラと辛うじて立っているストラスが見えた。
ウソだろ……まだ立てんの?
『おいっ!やられてんぞ!どういうこった!』
『……いや、
『……っ!』ギラッ!
『!』
ストラスの目が光ると同時に、炎の色が濃くなり、あたり一面火の海化にする。
『な、なんだこれは!』
「あたり一面……炎が……」
「色もなんか黒くなってませんか?……ハァ、ハァ……」
「なんか……ゴホッ!苦しくなってきてない?」
リンがそう言うと、確かに……なんか息苦しくなってきた……なんか妙だぞ、この炎……!
「……!これは、炎に見たことないミアズマのエネルギーが……!」
『なんだと……!?』
『―――キュウァァァ……!』
――ゴォォォォッ!!
すると、黒い炎が俺たちの周りを取り囲む。
やばいっ!防御を―――くっ、息が……苦しい……
「ハァ……ハァ……喉が焼けそう……」
「ぐっ……むっ……」
「み、みんな……」
『どうした?剣は抜かないのかね?このままでは、貴様の大切な人達が灰になるぞ?』
っ!頭の中にストラスの声が響いてきた!
こいつ、瞬光さんに『青溟剣』を使わせようと……!
「くっ……お兄ちゃん」
―――
『時には辛い選択も必要だろう。その時はどうか僕を信じる……瞬光を信じて』
―――
「っ……!」
すると、瞬光さんは剣を捨て、札を取り出す。
ま、まさか―――
『来たか……』
『あれが……!』
――ドスンッ!
剣棺が瞬光さんの目の前に現れると、光が漏れ、その正体を現す。
(もし、操られたのが私なら……お兄ちゃんはきっと、同じ選択をするよね)
―――ブアサァッ!!
多数の剣が一斉に辺りを回転し始め、炎をかき消す。
『瞬光さん……』
「お兄ちゃんが信じる……私を信じる。だから……怖くない!!」
『っ……キュウァァァァッ!』ボォッ!!
漆黒のような炎に包まれる中、白い光が照らされ、闇を葬り去らんと決意の籠った瞳をする瞬光さんが対面していた……