何か若干里香感がします
あとネズミ色のブルースのネタバレあるよ
side:セス
ホロウはいつだって無責任に俺たちを襲い掛かる....
犯罪も罪のない人々から魔の手が差し伸べる.....
そんな人たちを守るために俺は治安官に憧れた。勿論、
だがそんな理想も、現実も、弟にとっては露と消えた....
すまない弟、俺のせいだ....全部俺のせいなんだ....ブレイド....
「...ヒッ....ぶ、ブレイド?」
『オお、オオオオ、お兄...ちゃん...』ズズッ
「ヒュッ――」
『いっしょにぃぃ......いるぅのぉぉぉぉぉっ.....!』ゴゴゴゴ....
あの時、俺がブレイドを置いていなければ.....俺が、ブレイドの大切なバッチをいち早く気づいてたら.....
こんな最悪なことが起きなかったはずだ.....
~~~~
「――ハッ!?」ガバッ
チチチッ...と時計のアラームで目が覚めるセス、その姿は寝汗でびっしょりだった。
「....またあの夢か....」
そう言い、セスはシーツを洗濯し、朝飯を食べて、身支度をした後、急いで扉を開け、向かった。
「今日は重大な作戦があるって言ってたからな....早めに治安局につかないと!」
彼の名は『セス・ローウェル』、都市秩序部捜査課・特務捜査班の新米でもある....
『.....』ウスラウスラ....
セスの影に揺れて、見守る誰かが見つめていた。その人物は何やらセスを心配そうに見つめている。
~~~~
今セスは、治安局の作戦――『山獅子組』という武装集団の逮捕に来ていた。
班長の朱鳶と青衣と共に、奥へ進んでいると、建物の上に一人の女性が立っていた。
「っ!警戒、二時の方向」
「上か!」
その人物は軍用と思わしき鼠色のヘソ出し上着に赤と黒のネクタイ、黒いインナーにタイトなショートパンツや破れたタイツと言うかなり官能的な出で立ちの女だった。
「あやつが....此度の標的!」
「はい」
「神妙にしろ!」
そう言うと、フッと笑い、すっと降り立った。
「神妙に...させてほしい?」
その人物...『ジェーン・ドゥ』が部下のチンピラと共に、襲い掛かって来た。
ガキィィンッ!
「クソッ....やつらただもんじゃねぇぞ!撤退だ撤退!」
「そうは...させぬ!」
「....」
ジェーンはチンピラの方を見ていると、セスがとびかかって来る。
「どこ見てんだ!」
「っ!」
セスの猛攻にジェーンは軽々と避け続け...お互いの武器がぶつかり合う。
「何が『山獅子』組だ?鼠みたいにちょこまかと...!恥を知れ!」
「...フッ」スチャッ
ジェーンはニヤッと笑うと、足先にナイフが展開され、不意打ちを仕掛けるが、ギリギリで避け、その隙をつき、離れる。
「このっ!」
「つまんないだもの。正攻法ばっかであくびが出ちゃう」
「正面から負かすのがいいんだろ大っ嫌いなんだよ!そのズルしようって根端が!」
「そ、アタイはあいにく....ズルがだ~い好きなの!」
「くっ.....」
『オお、オオオオ、お兄...ちゃん...』
「っ!」
するとセスの耳に禍々しい声が聞こえる。
『多分...お兄、ちゃんの力だけじゃ、無理』
「....悔しいが、そうだな。力を貸してくれ....ブレイド」
「?...何一人で喋ってるの?」
「お前には関係ないことだ」スッ
セスはそういうと、警棒を上にあげる。
「?」
「――『
バリリッ!!
「―――ハッ?」
セスが何かを唱えると、警棒の先から魔法陣が出てきて、そこから電気の塊が溜まり始める。
「えっ?はっ?えぇ???魔法陣!?」(嘘でしょ、あの治安局の装備にそんな物仕込んでたっけ?)
「『トニトルス』っ!」バキュゥゥンッ!!
「っ!」サッ
電気の塊が発射されると、身の危険を感じたジェーンは素早く避けると、避けた先の建物が爆発を起こし、崩壊する。
「あぶっ――」(まともに喰らったら全治三か月とかそういうレベルじゃないわよ..!)
「ちっ...流石に避けるか....次は威力は抑えめの攻撃がいいよな」ボソッ
「何よそれ....今どきの治安局の装備ってこんな高次元なものだったっけ?」
「悪いな、これは俺――いや、俺達の力だ」
「....そっ」
そんなことを話していると、誰かが近づいてきた。
「だから無暗に動きたくなかったんだ!見ろ迷子になっ...」
『ん?』
「ちまった....」
迷子になっていた工事の人達が『山獅子組』の部下たちと目が合う。
「....つ、捕まえろー!」
「あっ!」
「っ!」
ジェーンは素早く、朱鳶達のとこに来て、煙幕弾を地面に投げ捨てる。
「クンクン...これは、エーテル物質?気をつけい!」
「へへ...」
『山獅子組』の部下の一人が、工事の人を手に掴むと、ジェーンが止める。
「足手まといになるだけだわ。治安局もいるのよ、余計なことせず引きましょ」
「待ちあがれ!」バッ
すると、煙からセスが出てくる。
「誰だ!?来るな!」
「市民に手を出すな!話してやれ!」
「離せだ?ならお前が代わるってのはどうだぁ?」
「....よし!」
セスはそう言うと、武器を速攻で捨てる。
「即決だな....おい」
「へ、へい!」
部下の一人が、結束バンドでセスを拘束する。
「は....ハハハ!どうだ?役に立ったろ?」
「....」
その場面にジェーンは少しため息が出た。
そうしている間に、ようやく煙がはれた。
「....散ったな」
『隊形維持、警戒を!』
「朱鳶班長!市民は三名....外傷なし!」
「山獅子どもがおらぬ....」
「バイロン長官の申した通り、またしても...?」
「待って...セスくんは...?」
セスは今、バレエツインズのホロウに人質諸共来ていた。
如何やら、約束を破って数名人質を連れていたことにセスは悪態をつく。
「約束を守らなかったな!汚い連中め!」
そう言うと、ジェーンがセスの腹に膝蹴りをかます。
「かはっ――!」
「このおバカさんは市民の身代わりに、自分から人質になると言ったの。お人好しよね」
「....よくやった、ジェーン。その時が来たら、貴様は正規の親衛隊に――!」ゾクッ
「っ!」(何、これ....殺気!?)ゾクッ
山獅子組の全員が禍々しい殺気の方へ見ると、セスの周りにどす黒い何かが漂っていた。
「―――っ」(嘘でしょ...あの小細工が嫌いそうな人がこんなものだす普通!?)
「っ...駄目だ、落ち着けブレイド.....俺なら大丈夫だ....だから落ち着け」
セスの言葉に反応したのか、さっきまで出ていたどす黒い何かが消えた。
「っ.......まぁいい、今は治安局の計画を調べる必要がある....貴様らはひとまずここで目立たないようにしてろ」
そう言い、ゴツいアーマーを装備し、武器にハンマーを持った人物、『山獅子組』のボス、『
その後、ジェーンは情報を探るべく、セスに接触する....そう、実はこのジェーンは
「ちっ...どうして抜けられないんだ?こんな結束バンドごとき...!」
「力を無駄遣いしない方がいいわよ。アンタ、ここに来る途中でちくっとされたでしょ...あれ、筋弛緩剤だから。今みたいに立っているだけ十分凄いわ」
「筋弛緩剤だと?どうりで力が入らないハズだ...罪のない市民に、危険なご禁制の品を使うなんて本当に最低の奴らだな!」
と、力が入らないワケを聞いたセスは悪態をつく。
「あら、残念だけど、全員が打ってもらえたわけじゃないの。アンタだけの特別待遇」
「何?クソッ...!卑劣な真似を....!」
「普通の人は、結束バンドを『ごとき』なんて言わないのよ。卑劣じゃなくて、分別と言ってほしいわね」
「お前は...!頭もよくて実力もあるのに、どうして真っ当な道を歩まない?なんでギャングの仲間なんかやっているんだ?」
「ふうん?アタイをまるっきり知らないってわけでもないのね?」
「当然だ!オマエのファイルにはすべて目を通した!ジェーン・ドゥ、最近山獅子組に加入し、優れた手腕と頭脳で組織内での地位を高めてる...今では親衛隊クラスの中心的メンバーだ!」
「それから?」
「ファイルを見る限り、お前の典型的なギャングだ。狡猾で残忍、その上で卑劣で手段を選ばない!....けど、それだけじゃないことも知ってる」
「...!」
「お前には、いいところも沢山あるはずだ!...だよな?」
と、予想の斜め上の言葉にジェーンはあっけにとられる。
「...アタイに聞いてどうするの?」
「とりあえず、そう仮定する!俺はそう信じてる!それに、山獅子組の他の奴らと違って、お前にはまだ、善良なところが残っている!....残ってる、よな?」
「....」
ジェーンが呆れた目で見つめる。
「とにかく!ジェーン、お前はまだ選べる!真っ当な道に戻るチャンスがあるんだ!まだ遅くない!協力してくれるなら、俺の個人的な信用を担保に治安局には酌量の余地を認めさせる!そのうえで、公平な裁判を行うと約束しよう!これでどうだ?」
「...あんた、セスよね?」
「ん...?そうだ、それが俺の名前だ。それが何か関係があるのか....?」
「....セス治安官、優れたエーテル適性と身体的素質あり、腕も立つ。正直で善良で、忍耐に秀でる」
「...何が言いたいんだ?俺のことを知っているのか?」
「ちっとも知らないわ。けど、だからこそ分からないのよ....
「っ!」
「あれって何なの?アタイだけでも教えてほしいかな~?」
「お前に...そう簡単に教えるとでも?」
「...なら、この人質を一本、一本切り落とすってのは?」
「ヒュッ――」
「なっ...!やめろっ!」
ジェーンはナイフを取り出し、工事の人の一人を近づけさせる。
その様子にセスは思わず力を籠めるが、まったく力が張らなく、じたばたするだけだった。
「別に交渉の価値がある人質は治安官だけ。アンタたちがちょっとお手々や足をなくしたところで、誰も心が痛まないんだから」
「分かった、やめろ!話すから....話すから人質に手を出すな!」
「ふふっ...やっと話す気になった?」
と、ジェーンはナイフをしまう。
「...で、何が聞きたいんだ」
「そうね...度々口に出してた『ブレイド』って....あれって?」
「.....俺の家族は三人兄弟で、俺には兄と弟がいた....その俺の弟こそが、ブレイド...『ブレイド・ローウェル』だ」
「ブレイド...へぇ、その弟さんがあなたとどう関係が?」
「.....っ」
セスは何かを思うと、口を開く。
「...弟は、『エーテリアス』になった」
「っ!....そう」
「弟は俺と兄貴よりエーテル適性が低かった...そんな弟でも兄貴みたいに治安官になるって息込んでて....俺も治安官になるって一緒に頑張ろうとした.....したんだが....」
「?」
「...あの日、二人で出かけた時、ブレイドがバッチを落としてな....だだのバッチじゃないぞ。ブレイドの誕生日にプレゼントしたキラキラ輝くバッチだ」
「その大切なバッチを探すために、俺はブレイドをここにおいて必死に探した....やっとの思いで見つけた時、警報がなったんだ......『ホロウ災害が発生した』時の警報だ。その時に共生ホロウが発生したのは―――弟を待てと置いて行った場所だ」
「っ!」
セスは目をしかめ、言い続ける。
「俺は必死になってホロウに入って探した。『キャロット』もなく、エーテリアスという化け物のがいるという危険もお構いなく....必死に探した。見つけた時にはもう....弟はエーテル結晶まみれだった....」
「あの時、神の奇跡かいたずらか分からないが、ブレイドがエーテリアスになった時、俺になんて言ったと思う?」
「....さあ?そもそもエーテリアスが喋るなんて思わないから」
「...そうだな。俺も幻聴かと思っていたが違った...ちゃんと聞こえたんだ『お兄ちゃんは俺が守る』って....ブツブツ呟いた声で、そう言ったんだ」
「....嘘っ」
「そう思うだろ?けど、本当だ。ブレイドは突然出てきたエーテリアスを俺を守るかのように戦ったんだ。そして、あのホロウを脱出できたんだ」
「....その弟は今どこに?」
「――今もここにいる」
セスがそう言うと、セスの影が動き出し、エーテリアスの形に変化し、ジェーンの壁付近に寄った。
「っ!?」
「....今は人質がいるからおいそれたマネはできない。ブレイドは大きいからな」
「....一応聞くけど、あのエーテリアスってどんな姿なの?」
「....あんまりおっびろげに言えないが....」
「?」
そう言い、セスはジェーンの耳に近づく。
「ホワイトスター認定の図鑑で似たようなものを見つけたが....アレは『ニネヴェ』だ。色と体の構造は違うが....」
「 」
その言葉にジェーンは目を開く。
そして、セスは定位置に戻る。
「...もしそれが本当なら、今頃あんたは治安局のエリート、いや対ホロウ六課に入れることだってできたはずよ?なぜそこに留まっているの?」
「俺はそんなことで鼻にかけたりしない...家族とは関係ない一人の警官として精進したいんだよ」
「...そう、でも流石に『警部補』かそこらへんじゃない?」
「......だ」
「ん?」
「まだ新米で『巡査』だ....」
「.....」
ジェーンはセスの階級に『えぇ....』と呆れる目で見ていた。
「何だよ!悪いか!?まだ『特務捜査班』の新米だから、仕方ないことだろう!?」
「はぁ....そんな兄を持っているなんて弟さんが可哀想だわ....なんか冷めちゃったし戻るわ――あっそれと」
「?...な、何だよ」
「弟さんに伝えてくれない?....『あんたのお兄ちゃんを蹴り飛ばしてゴメン』...って?流石に弟から呪い殺されるのは勘弁だからね」
「...は、はぁ?」
そう言い、ジェーンは戻って行き、その姿を見つめるしかなかったセスだった。
『.....』
その姿を一つの影がジェーンを見つめる。
ブレイド・ローウェル
転生したらセスの弟になってた人。
その後エーテリアスに変化した人、なんか『ニネヴェ』になってた。見た目は一緒だけど、色と胸の肉ツキが違う。ヒスイカズラと大体一緒。
イメージ的には『呪術廻戦』の『特級過呪怨霊・祈本里香』
セス・ローウェル
ブレイドの兄。
小さい頃ブレイドがエーテリアスなってしまったが、ブレイドの励ましとかもあってなんとかメンタルは丈夫になった。いつか元の人間に戻すことを決意してる。
弟が入っているので元々あるエーテル適性が無期限になり、弟が持つエーテルエネルギーを媒体に、装備が持つ属性に変換し、様々な形で発動することが出来る。(例えば電気に変換する武器だったら、電気属性の攻撃ができるみたいな)
ちなみに魔法陣は弟の趣味
ジェーン・ドゥ
こう見えてもスパイ警察。
なんか魔法陣やらなんやら驚いてたけど、セスの弟が『ニネヴェ』だった件で内心驚愕してる。
予想外すぎてこれからどうしようと頭を悩ませている
コラボへんの続きって見たい?
-
見たい!
-
別にいい