転生先はエーテリアス   作:YEX

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今回はアリス弟概念だよ

ネタバレ注意だよ


タイムフィールド家の犬

side アリス

 

私は『アリス・タイムフィールド』....タイムフィールド家の()()でセレスティア女学院学生で日々生活を送っているのだわ....

 

私にはがいます。その子は私の後を追い駆ける愛すべき存在....いつかきっと、私よりタイムフィールド家の跡取りに相応しい存在になる...そう、思った...

 

「新エリー都でも有数の名門であり、科学分野にもその名を轟かせていらっしゃる....現在流通している侵蝕緩和剤の精錬に関する特許も、あなたのお祖父さまの手になるものだとか。そんな由緒ある家名が調査監督チームの名簿にあれば、市民たちも心強いことでしょう」

 

「み...身に余る光栄なのだわ。ただ、祖父は重い病で....()()()()()()()()()()()()()....そんな重責にはとても....」

 

ガタッ!

 

「この際、はっきりと申し上げましょう。その『家名』さえ名簿にあれば私としては十分なのですよ――あなた()もその一族でしょう?」

 

「で、でも私はただの学生で、それに弟も....祖父の代わりなんて....」

 

「フッ、ご存じですよね?例の侵蝕事故で問題となった侵蝕緩和剤とあなたの御一族は切っても切り離せない、と。我が社はあなた方に対し、訴訟を起こすこともできるのですよ」

 

「薬剤の精錬過程におけるリスクの隠蔽...そんなシナリオはどうでしょうか」

 

「事実無根なのだわ!だいいちそれは讃頌会が、それにあなたのせいで弟が―――」

 

「ハッハッハ...!貴族の凋落劇というのエンタメを前にして、大衆は気にも留めませんよ。それにあれは上司が勝手にやったこと――ッ!」ゾクッ

 

「っ!」

 

すると、何処からか殺気のような気配が肌にひしひしと伝わってきた....その方へ顔を向けると、そこには犬に近い異形の姿がクッションベットでこれ余がしに見ていた....そう、それは私の弟...『ヴォーパル・タイムフィールド』...エーテリアスのハティの姿になった彼なのだわ。

 

『......』グルルルッ

 

「ヴ....ヴォーパル....」

 

「おお....恐ろしい恐ろしい....そんな殺気で見つめられるとこっちもビビってしまいますよ....ええ、分かってますよあなたを敵に回すという恐ろしさ....何せ、あの虚狩りと同等な力を持っていると聞いてますから....ですが、タイムフィールドの栄誉は今やあなたにかかっています。お祖父様に代わって、よくよくお考えください。」

 

『.......』

 

「ヴォーパル....」

 

....何をしているのアリス!弱気になっては駄目!私は姉....タイムフィールド家の長女よ!今私が立ち上がらないと、一体誰が弟のことを治せるんですか!

 

「....分かりました。その『調査監督チーム』に入るのだわ」

 

「...そうですか、それは心強いですね」

 

「勘違いしないで欲しいだわ。ポーセルメックスをまだ許したわけではないの」

 

それに、もしかしたら....父と弟がこうなった原因が掴めそう―――そんな予感がするのだわ。

 

 

~~~~

 

side ヴォーパル

 

これは、俺がハティになる前の話だ....元々『剣』って名前があったが....それは前世での話だ。今の俺はヴォーパルだ。しかも、由緒正しい貴族だぜ?異世界転生かよ。

 

そんな俺は、アリス姉様とパパと共に、輝磁の生産へ見学していた。

 

「輝磁ってこんな感じなんだ....」

 

「不思議だねヴォーパル!」

 

「それじゃあ、次の実験室も見てみよう」

 

「「はーいっ!」」

 

夕暮れの時、アリス姉がヘアピンを失くしたと泣きはじめ、それを見かねたパパが探しに行くことになった。

 

「パパぁ...セイラープー、見つかる?」

 

「もちろんだアリス。お前のお気に入りのヘアピンをなくしたままにはできないだろう。ちょうどパパもな、研究所の先生たちに難しいことを聞きたかったんだ。アリスはおじいちゃんと先に帰ってくれ、パパはヘアピンをみつけたらすぐ帰る」

 

「ありがとうパパ!約束なのだわ!」

 

「....パパ、ちょっとトイレに行きたい....」

 

「ん?そうかい....じゃあ、ヴォーパルはパパと一緒に帰るか?」

 

「ん、そうする」

 

それが、俺の人生の決定づけた.....

 

「んー....やばい、迷った」

 

トイレに行った後、パパがいる場所に向かったが....道が混雑で迷ってしまった。ヤベェヤベェコリャヤベェ。

 

「どーしよ....研究者に聞けば分かるか?....ん?」

 

探索してると、変な薬が入った注射を見つけた。

 

「なんだこれ....明らかに輝磁に使うもんじゃないだろ?.....ングッ!?」

 

うわっ!なんだ!?い、意識が―――

 

そうして、俺は訳も分からず意識を失う....

 

――

 

 

...

 

 

 

 

――ん?ここは....

 

目が覚めると、そこはどこかの診察台だった。

 

――やっべ...今何時だ?パパも心配してるはずだろうな....あれ?声が出ない?

 

声が出ないと違和感を感じ、鏡のある所へ行ってみると....そこにはハティになった姿の自分が映っていた。

 

――....はぁぁっ!?

 

その姿に俺は驚く。

....いや何で俺ハティになってんだ!!どうなってんだ!寝ている間に何があった俺の体!!

 

「....っ!目覚めたぞこいつ!」

 

――あっ

 

すると、研究者じゃなくてボディーガードみたいな服装をした人物が現れた...なんか闇が見えてきたな....

 

「は、早くこのことを知らせ―――『ドコッ!』オブッ?」

 

――させる訳ねえじゃん

 

と、俺は瞬時に黒服を倒し、パパの所へ逃げて行った。

...なんか獣になったか知らんが、パパの匂いが遠くまで感じ取れるな....いやっ!これは血?――嫌な予感がする!

 

「ハァハァ.....」タッタッ

 

「おじさん...私のことはほっといていいよ」

 

「バカなことを言うんじゃない!」

 

「いたぞ!!」

 

「くっ....」

 

パパが腹に血を出しながらも子供を抱えて逃げていた。すると、黒服の悲鳴が響き渡った。

 

『ぎゃぁぁぁぁぁっ!?』

 

「?」タッタッ

 

「おいどうした!」

 

「え、エーテリアスが暴動を―――アベシッ!?」

 

「なんだこのエーテリアス....は、速すぎ――ブペラッ!?」

 

――邪魔....

 

俺は後を追っていた黒服をボコボコにしながら、パパの匂いの元まで駆け走った。

 

「ここが奴らに見つからないように....できるだけ遠くへ....っ!」

 

――見つけた!

 

子供を逃がすことに成功したパパはこの場から離れようとした時、俺が追い付いた。

 

「え、エーテリアス!」

 

――あっ落ち着いてパパ!俺だよ!

 

と、バウバウとしか話せてない声でパパを宥める。こんな所に血が....

 

「...ぐふっ」ガクッ

 

――っ!パパ!

 

恐らく腹にダメージがいきわたり、その場で膝をつくパパに俺は駆け寄り、見つめる。

 

「?...なんだこのエーテリアス、人を襲わない...というより、心配してるのか....っ!」

 

すると、パパが俺の体を見た時、一瞬固まった。

 

「このピンバッチ...間違いない、『スターナイト』のピンバッチ....まさか、ヴォーパルなのか?」

 

――....うん

 

俺はこくりと、頷いた。

 

「ああ....そんな....ヴォーパル、こんな姿に....」ダキッ

 

――パパ....

 

と、パパは泣きながら抱き着いた。

...そんなことしていると、黒服がわらわらと現れる。

 

「いたぞ!」

 

「あのエーテリアスも一緒だぞ!」

 

――来たか...

 

「ヴ、ヴォーパル...」

 

――大丈夫、パパ....こいつらを生きて帰さんから

 

すると、俺は全身に殺気を放ち、黒服たちにぶつける。

 

「ひっ...な、なんだあの殺気は...」

 

「び、ビビるな!たったの一人だ!数なら有利だ」

 

――舐めるなよ....青二才がっ!!

 

 

ドガシャァァァァァァンッ!!

 

 

「....なんて力だ」

 

『グォォォォォォォッ!!!』

 

数分後、たった一人で黒服をボコボコにし、この場を去ったのだった。




ヴォーパル・タイムフィールド
転生したらアリスの弟になってた人
なんかの薬を発見して研究者にとらわれ、口封じのため薬を注入したら奇跡的に理性のあるエーテリアスになった。
本気出せば虚狩りに匹敵するとかなんとか...

アリス・タイムフィールド
ヴォーパルの弟、
後日、ボロボロの父とエーテリアスになった弟が現れ、泣き喚いた。
姉だからしっかりしないとという気持ちが高くなり、メンタルは少々マシになった。

パパ
命からがら何とか無事たった人、あの後ヘアピンは見つからないとアリスに言ったが『そんなのよりパパがぶじでよかった』とアリスが泣きじゃくっていた。
今は怪我からのリハビリを頑張っている。

のちにポーセルメックスの隠れやは死んだ慈悲はない。

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