さてさて……どうなることやら。
ここは、遥か西方のミネルヴァ暴風帯内に浮かぶ浮遊島。
名は『空域機密特区・ロスカリファ』
そして、ここホロウ――『スカモールホロウ』に二人の人物が現れる。
「ここに噂の『エーテル・ボンプ』が出現するエリアね……本当にいるのかしら?」
シルバーホワイトのロングヘアに大きな白いリボンを着けている、ブルーのドレスを着用した気品のある出で立ちをしているのが特徴の人物が扇子らしきもので口を隠しながら『エーテル・ボンプ』の存在を訝しむ。
「ここで間違いないのだ!あのボンプ共から、ここで希少な鉱物を交換してもらったと聞いてきたのだ!」
金髪ロングヘアで縦長な帽子や胸当てにデカデカと「A」の文字が大きく入っていたものを装着した幼い少女らしき人物が自信満々に口を開いていた。
彼女らは『外務計策局』というロスカリファ外部(新エリー都等)との交渉・流通・調停を管理する組織だ。
扇子をもった人物は『ヴェリナ・エガード』、小柄の人物は『ノルムー・ホローウェル』。
なぜ、この二人が来ているのかと言うと、『エーテル・ボンプ』という物を捜索していたのだ。
そのボンプは、どうやら言語モジュールが故障しているのか、怪しい人語で喋り、寄ってきたボンプや人物に取引を持ち掛ける。
取引する品物はエーテル鉱物で造られたものだが、どれも売られているものよりも高性能で、ロスカリファの住民たちは危険の承知の上でスカモールホロウへ出向くのが後を絶たないらしい。
そんな噂を嗅ぎつけ、真相を確かめるため、出向いたということだ。
「私も、その商品を押収した時、一回使ってみましたが……今まで散々悩んでた肌の質感が嘘のようにすべすべになりましたわ……これは、危険を冒して行くのも納得です」
「ノルムーも、あんなオイル見たことが無いのだ……それにどれもこれも共通して未確認の『エーテル結晶』が入ってのだ!すべての謎はそこにあるはずなのだ!」
ヴェリナは化粧品の仕様によってもちすべな肌を実感して、頬を軽くこすり、ノルムーはどの品物も見たことないエーテル結晶が含まれていると知り、興味津々の様子。
すると――ポテポテと柔らかい足音が聞こえた。
「むっ!誰なのだ!!」
[……どうも、こんちはです]
現われたのは、白い体に所々、薄い青色の結晶が体中に生えたボンプがヴェリナ達の目の前に現れる。
「まさか……あなたが色んな人と取引している『エーテル・ボンプ』?」
[はい。どんなことを言われているかわかりませんが、そうですだ]
「な、なんか、言葉があやふやなのだ……」
エーテル・ボンプは二人に丁寧にペコリとうなずく。
[申し訳ないです。この体は侵蝕で動けないボンプを結晶でリンクして動いていますので、言葉に違和感がでていだます]
「なんと!これ、エーテル結晶で動いているのだ!?」
[はいだです。私は、この結晶で品を交換しているのだす]
「……そうですか」パチンッ
ヴェリナは扇子を閉じ、ボンプに近づき、持ち上げる。
「私は、『外務計策局』の『ヴェリナ・エガード』と申しますわ。あなたのエーテル結晶には、とてつもない価値があります。ですから、私たちと有効な関係を取りたいのですが……?」
[有効な、関係……ですだ?]
「ええ、あなたから取引した結晶や品物は大変すばらしいものばかり……ですが、それが原因で住民たちがホロウに入るのが後を絶ちません……ですから、私達と取引をすれば、安全に皆様に提供できるのでは?」
[……]
ボンプは少し、考えた後、ヴェリナの手から離れ、壊れた雑音の言葉で話す。
[わかりますだ。では、ついて来てくださです]
「ついてこいって……どこへ連れて行くのだ?」
[結晶の在り処と、これを操作している人物でだす]
そう言い、ボンプ歩き出し、二人をとある場所へ連れて行く。
着いた先は、開けた場所だった。
よく見ると、パンやら菓子の空の袋がちらほら見える。
「これは……パンの袋?しかもこれは……最近のようね?」
[はい。一昨日ぐらいに結晶と交換してくれますだ]
「パンで!?いくら物々交換と言えど、価値が場違いすぎるのだ!?」
[私にとっては、金より食料が大事ですます]
「……なるほど、ということはここに住んでいる……と?」
[はいだです]
「す、住んでるって……ここはホロウなのだぞ?人が住めるようなところじゃ……」
――ズンッ
すると、何処からか後々が聞こえた。
「な、なんなのだ!?」
「どうやら……あなたの主人が来たようね」
[はい。紹介します]
――バッ……ドスンッ!
「っ!!」
「な、なんだぁ!?」
そこに現れたのは……
[この方が、私であり、本体―――『グランディ』だです]
『……』
「まぁ……」
「あ、あわわわ……」
二人は主がまさかのエーテリアスだったことに息を呑んだ……
グランディ
転生したらムシュフシュだった人。
言葉は喋れないが、代わりに『ディエライト』という自身のエーテル結晶を纏わせたボンプで通訳する。
結晶はディエライトがせっせと削ってる。
ディエライト
皆から『エーテル・ボンプ』と呼ばれている。
グランディが結晶を纏わせ、それをエネルギーにして動いている。
おもに通訳や販売を担当。ただ、言語モジュールが壊れているので言葉があやふやになっている。
ヴェリナ
試しに使ってみたら、予想以上の効力で驚いてる。あわよくば、私のものに……と魔が差していた。
主がエーテリアスで驚いていた。
ノルムー
エーテルでできた油がボンプ修理にかなり貢献して、感激した人。
ヴェリナの怪しい笑顔をみて、引いた。
タンザナイトにヒロインはいる?
-
いる
-
いらない
-
ハーレム一丁!!