転生先はエーテリアス   作:YEX

7 / 330
今回はIFストーリー編です
もしも初めて出会ったのが『ヴィクトリア家政』だったらの話です
基本的にIF系は短編です


IFゼロ もしも●●な話
執事騎士 タンザナイト


ルミナススクエアの繁華街に位置する一般の店のひとつ……そこでとある人物が料理をしていた。

 

『………』ジュウジュウ

 

その人物は背丈が高く、約二メートル以上で顔が仮面で隠れている。

 

すると、とあるメイドが厨房に来る。

 

「タンザナイト……ちょっといい?」

 

そのメイドは黒髪ショートでスカート後ろから伸びる巨大な鮫の尾ビレが特徴的なシリオン、『エレン・ジョー』であった。

 

『なんだ?あともうちょいでオムライスセット完成するんだが………』

 

真剣な顔をしたエレンが言う。

 

「「仕事」よ……準備して」

 

『!………了解、すみません店長後の仕上げを頼みます』

 

そう言い、厨房からでる。

 

「私が目標を連れ出すからあんたはそいつらの足止め……いい?」

 

『了解』

 

完成されたオムライスセットを運び、目標のとこまで持っていく……

前方の席に帽子を目深に被ったスーツ姿の初老の男が座っていた。

テーブルに到着すると、今まで男性が眺めていた窓のカーテンを閉める。

 

「ん?君達は?……」

 

「ご主人様ー、お待たせしましたー。ご注文のオムライスでーす。」*1

 

感情の一切こもってない棒読みで言い、仮面の人物は料理を置く。

エレンは棒読みを続けながらケチャップを手に取る。

 

「美味しくなるおまじないは要りますかー?」

 

「いや、いい。人を待っていて……っ!?」

 

その時、男の目が見開かれる。

 

そして今しがた閉じられたばかりのカーテンの隙間から外を覗いた。

 

オムライスに描かれていたのはたったひとつの矢印………。

 

彼に倣って他の窓に目を向けると、沢山の人影を視界に捉える。

 

「もえもえきゅん、おまじなーい。」

 

続けてエレンは棒読みでおまじないを唱え、クリームで『EXIT』と記されたカプチーノを置く。

 

男は小さく頷くと席から立ち上がった。

 

「後は任せた」

 

『任された』

 

そう言い、エレンと目標は厨房に向かった。

 

数秒でドタドタと音をたてながら、大勢の人が武器を持ってやって来た……

その際でお客とスタッフ達は一目散に逃げ、仮面の人物と大勢の人だけになる。

 

「な、何だテメェ……!」 「どけっ!死にてぇのか!」

 

『お客様……当店の暴力行為はご遠慮ください……他のお客様に迷惑なのでそのまま回れ右してご退場をしていただくと助かりますが………』

 

物腰を柔らかく言うが……

 

「うるせぇ!なんだこいつ!」

 

「相手はたったの一人!やっちまえ!」

 

『そうですか………なら仕方ありません』バッ

 

言っても止まらないと分かると、仮面の人物は服を脱ぎ捨てた。

 

『最後の警告も無視し、私を倒すという浅はかな考え……その後悔を見に染み込ませましょう』

 

「なっなんだ?」

 

「にっ人間じゃねぇ……なんだこいつ……」

 

その姿は灰色のごつごつした体に所々青い蛍光灯のようなひかりを、発してる。

そして仮面を外すと()()()()()()のような顔が出てくる。

 

「なっ!?えっ………『エーテリアス』!?」

 

「まっまさか………『青く光る姿』『人語を話すエーテリアス』………ということはこいつ!」

 

執事騎士(セバスナイト)だぁ!?」

 

彼の正体を聞くと、ビビり散らかしていた。

だが正体を知ったところで今さら遅い………

 

『さぁチンピラども……その命……神に返しなさい』*2

 

『執事騎士』と呼ばれることとなったのは………一ヶ月前の出来事である。

 

~~~~

 

とあるホロウ内部で四人のメイド、執事が来ていた。

 

「ファー……眠っ」

 

「エレン……仕事中ですよ油断しない」

 

「はーい……」ブスッ

 

眠そうなエレンに渇を入れたのは、執事服を着た白い狼のシリオン、『フォン・ライカン』であった。

 

「はわわ……」

 

気の弱そうな女はくすんだ緑色の長髪をプラスネジを模した髪留めでツインテールにしており、房にはそれぞれ黒いリボンをバツ印に巻き付けている、『カリン・ウィクス』である。

 

「うふふ……」

 

いかにもお姉さんのようなメイドは金髪ぱっつんボブでお喋りな「ドリシラ」と、茶髪おさげで幼げな「アナステラ」という2体のボンプを従えている人物、『アレクサンドリナ・セバスチャン』長いので『リナ』と呼ばれている。

 

彼ら4人は『ヴィクトリア家政』という組織で「家事代行」を行う家事代行派遣会社である。

名前通りの掃除・洗濯・炊事といった雑用や、従者としての身の回りの世話を行うこともあれば、ホロウ含む私有地内での個人的なトラブルをクライアントに代わって対応・処理することもある。

その筋では真っ当な仕事から人には言えないようなものまで、どんな依頼にも対応し優れた成果を挙げるプロ集団である。

 

そんなプロ集団がこのホロウに入った理由は……とある物品を回収するとのことらしい……

そうしているうちにライカンが何かを察知する。

 

「っ!……全員準備をしてください……一人だけですが近くにいます」

 

「「「!」」」

 

壁の右に一人だけだが何かいる……恐らくエーテリアスだろう。

 

「少し近くで観察します……っ!?」

 

すると何を見たのかライカンがあり得ない表情をする。

 

「?どうしたのボス?」ヒョコ

「うぅ……」ヒョコ

「あなた方そんな顔になるなんて……いったい何を見たのかしら………」ヒョコ

 

何を見たのか気になった三人は隠れながら見てみる………そこで見たのは…………

 

『~♪そろそろかな?』肉の塊を焼いていた。*3

 

 

(えっ?なにあれ?)

(うっ……うそ……)

(エーテリアスが……)

 

((((お料理しとるぅぅ!?))))

 

エーテリアスがお肉を焼いているという

あまりにあり得ない光景に全員が驚く。

 

『『ガブッ』………うん、いいね~こういうワイルドな食べ方は人間の本心を擽るよ………

 

(何だこのエーテリアス………)

(食べた!?えっ?エーテリアスってごはん食べるの!?)

(しかも何か哲学っぽいこと言ってる!?)

(つかあんたは人間じゃないだろ!?)

 

っと内心突っ込んではいられない状況であった。

そんな中、ふとそのエーテリアスのとなりに何かある……

 

(っ!……あれはお客様の物品!……あなたが持っていたのか)

 

そうそれは金でできた細工物だった。

どうにか回収しようと考えていたら……

 

グゥゥゥ………

 

っと何処からか腹がなる音が聞こえた。

 

(エレンっ!!)

(ごめんボス………)

 

当然そんな大きな音がなったので………

 

『っ!誰だ出てこい!!』スチャリ

 

ごはんを食べるのを止めると、戦闘体勢の構えをとる。 

 

(はわわ……どうしましょう)

 

(………仕方ありません、私がでます)

 

(えっ?大丈夫なの?)

 

っと心配するエレンに対し、ライカンは小声で言う。

 

(恐らくあのエーテリアスは知能があります………もしかしたら交渉ができるかもしれません……危険かもですが行くしかありません)

 

そう言い、姿を現す。

 

『っ!………お前は確か……』

 

「御初に御目にかかり光栄です……私は『ヴィクトリア家政』の『フォン・ライカン』と申します……以後お見知りおきを……」

 

ライカンがお辞儀をする、それに対しタンザナイトも名前を言う。

 

『ご丁寧どうも……俺は『タンザナイト』だ、よろしく』

 

(めっちゃ社交的!?このエーテリアス!?)

 

それに驚く、エレンだった。

 

『それで……何でここに?』

 

「実はあなた様が置いてあるその物品は、依頼した人の物でして……出来ればそれを私に返していただきたいと思ってるのですが………よろしいですか?」

『あぁ、良いよ』

 

「「「軽っ!?」」」

 

『おっ!?』

「………ハァー」

 

あまりにも軽々しく言うので思わず突っ込んでしまった三人、そのせいでタンザナイトに知られる。

 

『何だ……お前たちもいたのか』

 

「いや……何て言うか……いいのそれ?金で出来たものだよ?普通に売ればなん十万もするよ?」

 

『いや、人のもん勝手に売ったらダメだろ……それにお前達はこれを探すために来たんだろ?だったら俺よりお前達が持っていた方がいいだろ?』

 

((何このエーテリアス……めっちゃ当たり前のこと言ってる……))

 

っと内心思っていた。

 

「……私たちが騙している……っという考えは無かったんですか?」

 

『えっ?全然?』

 

「………」

 

その回答に思わず黙ってしまうライカン………

 

『それよりさっ!……目的の物を取り戻したんならそろそろ脱出した方が良いだろう?お前達にとって、時間は有限だぜ?』

 

「時間は……有限………これはいいかもしれません」

 

ふとその言葉にライカンは思い付く。

 

「タンザナイト様……でしたよね?貴方にぜひ聞いてほしいことがあります」

 

『?…何だ、藪から棒に?』

 

「貴方様のその力……『ヴィクトリア家政』に使わせてもよろしいでしょうか?」

 

「「「!?」」」

 

『………えっ?それって………俺が『ヴィクトリア家政』に入社するってこと?

 

「はい……もし良かったらの話ですが……」

 

こうしてタンザナイトは『ヴィクトリア家政』の執事として迎えることとなる。

*1
愛想ないって?バッカお前……そこがいいんだろ

*2
●●「名護さんは最高です!」

*3
イメージ的にモンハンの肉焼き機




タンザナイト
転生した矢先がまさかのエーテリアス(デュラハン)だった。
原作知っていたので『ヴィクトリア家政』はそんなに悪いやつとは思っていないので疑わなかった。
金の奴は偶々部屋にあったので何となく拝借した。
料理がいい感じなのでエレンのバイト先のコックとして雇うこととなる

ライカン
タンザナイトを『ヴィクトリア家政』に直接スカウトにいった人。
はじめは特殊すぎるエーテリアスを見て、困惑したがホロウ任務に貢献できそうとしてスカウトする。
後にホロウ外部でも活動できることを知ったときは初めて腰を抜かした。

リナ
お姉さん感が強い人
はじめは驚いたけど、話しているうちについついからかいたくなる感じに絡むこととなる。
後にホロウ外部でも活動できることを知ったときは目玉が飛び出るぐらい驚く。

エレン
タンザナイトが焼いていた肉に吊られ腹がなった子
最初は「なんだこいつ……」っと思っていたけど徐々に人間性が出てきて、内心満更でもない感じになってくる。
しっぽは触らせない。

カリン
得体のしれないエーテリアスにびびってはいたがタンザナイトの必死の誉め言葉により少しずつ自信がついた。
そのせいか段々ヤバそうな雰囲気になってるような……

後に出てきそうな話は………
・タンザナイト、カリンちゃん誉め千切ろう作戦!!
・からかい上手のリナさん
・暴走、タンザナイト!
などなど

この話はどれが聞きたい?

  • アキラ&リン、ターコイズの世話
  • アンビーとぶらり飯
  • ビリーとお散歩
  • その他のお話
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。