厄災
こちらの戦力は紅丸達にブラッドレイ達、ゴブタ達
決戦の地はドワルゴンまでの街道で迎え討つことにした。折角整備してくれた乙事主とゲルド達には悪いけど、町に比べれば修復は早く済むし、私達も周りを気にせずに戦える。
「あれが
朱菜と共に辺りを見渡せる丘の上まで移動した後、私より先に暴風大妖渦を目視で確認したリムルがそう言う。
「うわぁ……マジの怪獣じゃん……」
全長50mは超えている巨体にサイクロプスのような単眼、魚と龍が合わさったかのような身体に不釣り合いな人間のような細い手足、グライダーのような翼を広げてこちらに向かってくる異形を見て、思わずそう言う。
「で、周りのあれが
「先ずは彼奴らから片付けないとな……」
そんな異形、暴風大妖渦に付き従って、泳ぐように飛行している25匹巨大な鮫、メガロドンの群れを見ながら私とリムルはそう話をする。
「食らえっ!『
ボオオオオオオオオォッ!!
そんななか、森の中から紅丸が一匹のメガロドンに『
ズズゥ……ゥゥン……ッ!!
結果、メガロドンは黒焦げになりながら森の中へと落ちていく。
「流石だな。紅丸……でも……」
「うん……」
「お兄様の『
『魔力妨害』………思ってたより厄介そうだね………
第三者Side
メガロドン:残り24匹
「はああぁっ!!」
ドカァァァンッ!!
「むんっ!!」
ガキィィィンッ!!
自分達に向かってくる二匹のメガロドンに対し、乙事主は拳を、ゲルドは巨大出刃包丁を振るう。
が、どちらもメガロドンの硬い鱗に弾かれてしまう。
「くぅ……っ!!」
「なんと硬い鱗か……っ!!」
苦い表情でそう言う二人に対し、二匹のメガロドンが再度向かってくる。
「我らが動きを止める!!」
「その隙におまえ達が攻撃しろっ!!」
「乙事主様!!ゲルド様!!」
「「ぬおおおおおおおっ!!」」
ズガガガガガガガガガァァァ………ンッ!!
次の瞬間、乙事主とゲルドの二人は正面から向かってくる二匹のメガロドンの頭を受け止め、押さえつける形でその動きを止める。
「今だぁっ!!」
「やれぇっ!!」
「「「「うおおおおおおおっ!!」」」」
二人の指示に従い、ハイオーク達が武器を手に二匹のメガロドンに飛びかかる。
ドカァァァンッ!!
「「「「うわあああああああっ!?」」」」
が、動けないながらも激しく暴れるメガロドン二匹に逆に吹き飛ばされる。
「おまえ達……っ!!」
「くぅ……っ!!」
二匹のメガロドンは乙事主とゲルドが押さえつけることでその場からは動けない。
が、押さえつけている二人もまた同様に動けない。
(どうする?仲間達は先程の抵抗で動けない。
こいつらを攻撃する手段は……)
「……ゲルド!手を離せっ!こいつらは俺の『
「父王……っ!!」
「助太刀致しますぞっ!!」
「「!?」」
「『
ズドォォォンッ!!
飛び上がったガビルがそう言いながら、ゲルドが押さえつけている方のメガロドンの脳天に
ズズゥ……ゥゥン……ッ!!
直後、水渦槍に纏わせていた水流がメガロドンの体内を駆け巡り、メガロドンは吐血し絶命する。
「『
ズドォォォンッ!!
同じように持ち前の跳躍力で跳び上がっていた鈴仙はピストルの形にして突き出した右手から『
ズズゥ……ゥゥン……ッ!!
次の瞬間、メガロドンは目から黄色い炎を噴き出しながら体内から焼かれ絶命する。
「ッ……ゲルド!!」
「ハッ!!」
二匹のメガロドンが息絶えたのを確認した後、乙事主とゲルドはすぐさま仲間達の回復を始める。
そんななか、鈴仙とガビルが二匹のメガロドンの亡骸の上に降り立つ。
「ガビル様、カッコいいぃーっ!!」
「然り。鈴仙も見事。」
「おまえ達も怪我人の手当てを!!」
「任せろ!!」
ガビルからの指示を受けたスケロウ、カクシン、ヤシチ(ルーミア命名)の三人を始めとする部下のドラゴニュート達もハイオーク達の救護に動く。
「ゲルド殿と乙事主殿のお陰で楽に倒せましたぞ。」
「二人は大丈夫ですか?」
「ガビル殿……助力に感謝する。」
「鈴仙も。お陰でこちらも助かった。」
「フッ……仲間を助けるのは当然である。」
「お役に立てたなら良かったです。」
四人がそう話しているなか、新たに二匹のメガロドンが向かってくる。
「今度は我輩達が落とす!!」
「そしたら、乙事主さんとゲルドさんが!!」
「あぁっ!!」
「仕留めてみせる!!」
そうしてガビルは翼で飛び上がり、鈴仙も跳躍して二匹のメガロドンへと向かっていく。
「ゲルドと乙事主達はこのままガビルと鈴仙達と共闘するみたいだな。」
「鈴仙はともかく、乙事主とゲルド達とガビル達は元は敵同士だったのを考えるとなんか熱いね。」
リムルとルーミアがそう言うなか、ガビルに
メガロドン:残り20匹
「我らが
「「「「うおおおおおおおっ!!」」」」
ドルフ率いる
「ほっほっほっ。」
「囮役と攻撃役……自分達の役割を確りと見極めると良いぞ。」
「……死ぬ気でな。」
「白老とブラッドレイの采配……」
「見事なものだね。」
「ブラッドレイ殿がとても有能な軍人なのはわかっていたが、白老の奴も進化で若返って鬼教官振りに磨きがかかってるな。」
「はあああぁぁぁっ!!」
ドカァァァンッ!!
リムルとルーミア、紅丸の三人がそう言うなか、
「今だっ!萃香!!」
「はぁっ!!」
ズドォォォンッ!!
ピッコロの言葉を合図に同じく『舞空術』で跳び上がっていた萃香は蹴り飛ばされたメガロドンに手刀を突き刺し、
「『魔光砲』!!」
ズガァァァンッ!!
そのままピッコロから教わった掌から魔素をエネルギー波にして放つ技、『魔光砲』を放ち、メガロドンを体内から爆散させる。
「「えげつない……」」
「!?師匠!後ろっ!!」
その光景にリムルとルーミアがそう言うなか、ピッコロの背後から別のメガロドンが襲ってくる。
「カァッ!!」
ズガアアアァァァンッ!!
が、ピッコロは慌てずに口からエネルギー波を放つ『爆裂魔口砲』をメガロドンの口内へと繰り出す。
バカァァァンッ!!
直後、メガロドンは体内から爆散する。
「「うわぁお……」」
「はぁっ!!」
ズドドドドドドドドドオオオォォォンッ!!
リムルとルーミアがその光景に若干引いているなか、藍は蒼炎…『狐火』を纏わせた九本の尾でメガロドンに刺突を食らわせ撃破する。
メガロドン:残り17匹
「なぁなぁ。やはり、ワタシもワタシもぉ~。」
「ミリム?なんでここにいるの?」
「町に残っててって言ったよね?」
「うっ……け、見学くらい良いであろう?」
怪訝な表情でそう尋ねるルーミアとリムルに対し、ミリムは若干目を反らしながらそう言う。
「まぁ、別に良いけど……」
「手出しはするなよ?」
「わ、わかったのだ……」
ルーミアとリムルから許可を貰った後、ミリムは改めて
「……なぁ。やはり、ワタシが」
「「ダメ。」」
「蒼影様!今ですっ!!」
「………」
蒼華がメガロドンを翻弄しながらその背に作った影を利用して、蒼影が『影移動』でその背に乗る。
「『
「!?」ピクッ!!
バクゥゥゥンッ!!
次の瞬間、蒼影は神経に自身の糸を繋げることでメガロドンを操り、他のメガロドンを襲わせる。
「うわぁ……」
「おぉっ!メガロドンを操って同士討ちさせたぞっ!!」
「もうなんでもありだな。あのイケメン……」
ルーミアとミリム、リムルの三人がそう言うなか、襲われたメガロドンは弱りながらも逃亡を始める。
「頃合いを見て始末しろ。」
「承知しました。後はお任せを。」
「なかなかエグいことをしますねぇ……蒼影さん……」
「鬼鮫様!!こちらも連れてきましたっ!!」
操ったメガロドンに乗って暴風大妖渦へと向かっていく蒼影を見ながら鬼鮫がそう言うなか、海華がそう言いながら二匹のメガロドンを引き連れてくる。
「二匹ですか……鮫を相手にするのは少しばかし気が引けますが……イケますか?鮫肌。」
「ギギギィィッ!!」
そう尋ねる
「……はぁっ!!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドオオオォォォンッ!!
次の瞬間、鬼鮫は肥大化させた鮫肌の
メガロドン:残り15匹
そんななか、紫苑が嵐牙に、シズが大狼形態の影狼に乗って残りのメガロドン達へと向かう。
魔鎧を纏った絶狼もまた
「空を……?嵐牙と影狼のやつ、空を駆けているんだけど……?」
「というか何時から紫苑とコンビに?シズ殿もいつの間にか影狼と組んでますが……?」
「絶狼もいつの間にそんな馬、召喚できるようになったの……?」
「今回、なにがなんでも活躍せねばなりません!!」
【うむ!その意見には我も賛成だっ!!】
「私達も頑張ろうね。影狼。」
【はいっ!シズ殿!!】
リムルと紅丸、ルーミアの三人が首を傾げながらそう言うなか、紫苑と嵐牙、シズと影狼の四人はそう言いながらメガロドン達へと向かっていく。
「はあああぁぁぁっ!!『断頭鬼刃』!!」
ズバアアアァァァンッ!!
次の瞬間、嵐牙の上から飛び出した紫苑は自身の魔素を纏わせて刀身を伸ばした剛力丸を振り下ろし、一匹のメガロドンの首を両断する。
「ウォォォォォンッ!!」
バチチチチチチチイイイィィィンッ!!
同時に嵐牙も黒雷を放ち、一匹のメガロドンを撃破する。
「いくよ!アギト!!」
『はい!シズさん!!』
「『『火竜一閃』!!』」
ゴオオオォォォーーーッ!!
紫苑と同じように影狼から飛び出したシズは自身に宿る精霊アギトと息を合わせながら豪炎の一閃を放ち、二匹のメガロドンを焼き尽くす。
「ガアアアァァァッ!!」
ゴオオオォォォーーーッ!!
影狼もまた猛毒の
「我も負けてられん!はあああぁぁぁっ!!」
ズババアアアァァァンッ!!
絶狼もそう言いながら、銀牙で空を駆けながら蒼炎を纏わせた銀牙銀狼剣で二匹のメガロドンを二枚に下ろして始末する。
その間にドルフ率いる
メガロドン:残り5匹