ドルフSide
ズバアアアアアアアアアンッ!!
グルルギョオオオオオオオオオッ!!?
今、何が起こった……?
ルーミア嬢が変わった形の双剣、双銃と形態変化する大鎌を取り出し、凄まじい再生
リムル殿や他の仲間の魔物達、
対する暴風大妖渦は悪足掻きのつもりなのか、それまでの鱗や怪光線の比じゃない極光による攻撃をルーミア嬢に繰り出した。
なのにルーミア嬢が何かを呟き、手にしていた武器が赤黒く輝いたかと思いきや透明な膜のようなものがルーミア嬢を包み込み、迫ってきた暴風大妖渦の極光を打ち消した。
それだけでなくいつの間にか暴風大妖渦には赤黒い光の剣が幾つも串刺しになってその身動きを封じていた。
そんな暴風大妖渦にルーミア嬢がいつの間にか手にしていた赤黒い光の大剣で一閃を浴びせ、暴風大妖渦に決定的ともいえる大ダメージを負わせてみせたのだ。
一体ルーミア嬢は何をしたのだ……っ!?
ルーミアSide
「……あれ?今、私……」
「ルーミア……おまえ、覚えてないのか……?」
首を傾げながらそう言う私に対し、リムルは何処か戦慄した表情でそう尋ねてくる。
え~と、追い詰められた暴風大妖渦が悪足掻きの極光を放ってきてヤバいって思ったところは覚えてるんだけど……
そう思いながら暴風大妖渦の方を見る。
……なんかいつの間にかグライダーのような翼の片方が切り落とされ、ボロボロになっていました……
……ってはいぃっ!?何がどうしてそうなった!!?
「え?リムル。あれ、ミリム辺りがやったの!?」
「いや。ミリムがやって被害があれで済む訳ないだろ。やったのはおまえだ。マジで覚えてないのかよ……」
慌ててそう尋ねる私に対し、リムルは呆れながらそう答える。ってマジで!?
「はぁ~……おまえには後で色々と聞きたいところだが……」
リムルがそう言いながら視線を向ける先には早くも再生を始めてる暴風大妖渦の姿が……
「あれも食らってもまだ生きてるとか……ゲームじゃ即死級の技なんだけどな。シバの『その程度ですか?』は……」
そんな暴風大妖渦を見ながら、リムルがげんなりした表情でそう言う。
って私がその技使ったの!?確かに今、『終の導き』を武器にしてたけどマジで!!?
「っていうか翼を片方切り落とされたのに、なんで落ちてないんだ?彼奴……」
〈解。解析の結果、個体名『
「なるほどな……ルーミア。さっきの技、もう一回できるか?」
「……完全無意識でやったこと、できると思う?」
「……だよなぁ……」
「グ……グエ……グアア……」
「「ん?」」
「オ、オノレ。ル、ルーミア……ミリムメェェ……」
そんななか、暴風大妖渦から今までの唸り声とは違う、私とミリムに対する明らかな呪詛の言葉が聞こえてくる。って!?
「喋った!?」
「ッ!『大賢者』!!解析を!!」
〈解。暴風大妖渦の依代から生体反応を確認。その依代が個体名『ルーミア=テンペスト』並びに魔王ミリムに対する激しい怒りの感情を持っている模様。〉
「?激しい怒り?ルーミアとミリムに?じゃあ、暴風大妖渦は俺の中のヴェルドラを狙って来たんじゃなく、二人が
『大賢者』さんからの解析結果にリムルは首を傾げながらそう言う。
……もしかして、依代になってるのって……
「深読みし過ぎてたのか……あれ?じゃあ、ミリムに頼って良いんじゃね!?」
「私としてもミリムに代わってほしい……」
リムルと私はそう言いながら、丘の上の木陰にいるミリムの方を見る。
「くー……すかー……」
「って寝てるし!?」
「ミリム!ちょっと起きてっ!!」
「うわわっ!?寝てないのだっ!!」
私が
いやいや。どう見ても寝てたでしょ。
「まぁいいや……
「なにっ!?」
『終の導き』で指しながらそう言うと、ミリムはそう言いながら暴風大妖渦の方を凝視する。
「むむっ!どうやら
「………彼奴かぁ………」
「やっぱり………」
どうりで私ばかり殺意マシマシだと思ったよ………
「でな。俺達の客だと思ってたから、おまえに遠慮してもらってたんだが……」
「もしかして、ワタシが相手して良いのか!?」
「寧ろお願い。」
「ぎゅーんっ!ふっふふーんっ!!」
よっぽど我慢していたのか、ミリムが元気よく私達の方へと飛んでくる。
「おまえの客でもあったのに、俺達が邪魔したみたいで悪いな。」
「大丈夫なのだ。気にするななのだ……やるのだっ!!」
「あ。後、ミリム。」
「ん?」
「フォビオは魔王カリオンの配下なんでしょ?出来れば生かして助けたいんだけど……」
「わっはっはっ!!それぐらい雑作でもない!最近、学んだ手加減とやらを見せてやるのだっ!!」
「うっ……手加減……」
「リムル……ミリムを信じよう。とにかく今はミリムがやりやすいように皆を退避させないと……」
「だな……」
そうしてリムルは地上の紅丸達の方に、私はドルフさんの方に向かう。
「ルーミア嬢!!先程のは一体」
「それについては後で説明します。とにかく今はこの場から離れて下さい。先程よりもヤバい攻撃が放たれますので……」
「アレよりもですかっ!?」
「はい。っと言ってもやるのはミリムですか……」
暴風大妖渦の前で仁王立ちするミリムを見ながらそう説明する。
「?ルーミア嬢。あの少女は……?」
「
「なっ……!?」
第三者Side
「グッ!?グル……グルルギョオオオオオオオオオオオオオッ!!!」
「ミ……ミリ……ミリムメエエエエエエエエエッ!!!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!
暴風大妖渦はそう言いながら全身の鱗を砲弾にして放つ技、『
「その技はもう見たのだ……今度はワタシが見せてやろう……」
対するミリムは涼しい顔でそう言いながら右腕を上げた瞬間、周りを囲むように舞っていた鱗が動きを止める。
「フッ……」
ミリムが腕を下ろした瞬間、
「これが!『手加減』というものだぁぁぁっ!!」
カァァァァァッ!!
ミリムがそう言いながら掲げる両手にルーミアの比じゃない、圧倒的な魔力が凝縮されていく。
「『
ズガガガガガガガガガガガガァァァンッ!!
ミリムがそう言いながら突き出した両手からルーミアの『
ズガガガガガガガガガガガガァァァンッ!!
放たれた光線は
ルーミアSide
「……手加減って一体……」
「あはは……っとアレだね。」
ミリムの『
「どうだ?ルーミア。」
「全身焦げてはいるけど、大きな怪我はないみたい。」
後から飛んできたリムルにそう答えながら、フォビオを姫抱きで抱えたまま地上へと下り立つ。
「見事な手加減だったよ。ミリム。」
「ふふん♪当然なのだ♪」
「どうだ?『大賢者』。」
〈解。個体名『フォビオ』と個体名『
『おまけにエフィメラの『闇』の影響で暴風大妖渦として復活するのに三十分もかからないよ。』
後から下り立つミリムにそう言うなか、そう尋ねるリムルに『大賢者』さんと『
「マジかよ……短いな……」
「リムル。手伝うよ。」
「あぁ、頼んだ。ルーミア。」
「?何をするのだ?」
真剣な表情でそう話をするリムルと私に対し、ミリムは首を傾げながらそう尋ねてくる。
「放っておいたらまた復活しちまうからな。」
「私達でフォビオから