ルーミアSide
「あ。リグルド。ちょっと良い?」
「ルーミア様!どうなされましたか?」
「リムルを探しているんだけど、知らない?」
「リムル様でしたら、今はカイジン殿の工房に行っておりますよ。なんでも以前、ミリム様とお約束なさっていた、ミリム様専用の武器が今日、仕上がるとか……」
「あぁ、あの時の……」
「あの……魔王ミリム様に必要なのでしょうか?」
リグルドとそう話しているなか、藍と共に隣にいるフォビオがおずおずとそう尋ねてくる。
「……何故、フォビオ殿がここに?」
「改めてユーラザニアからの使者に志願して来たようですよ。」
「もう前みたいなことにはならないから安心して。」
「はぁ……」
「あの時は失礼な態度を取って申し訳なかった。」
首を傾げながらそう尋ねるリグルドに藍と私がそう説明しているなか、フォビオがそう謝罪しながら頭を下げる。
「いえいえ……」
「で、さっきの質問の答えだけど、貴方もその身で体感したようにミリムは手加減できるようになったけど、それでもまだ“力”が強い。そうなると余計な破壊を生んでしまう。」
「はぁ……確かに……」
自分が暴風大妖渦の依代になっていた時に食らった『
「リムル様が今回、お渡しする武器はそういった事態を防ぐための
「因みにミリムはそのことを承知してくれてるよ。」
「なるほど……」
「では、私はこれで……」
「あぁ、ありがとうね。リグルド。」
そうしてリグルドと別れた後、私は藍とフォビオと共にカイジンさんの工房へと赴く。
「リムルゥー。いるぅー?」
「おぉ!ルーミア!!」
私がそう言いながら工房に入ると、ミリムが嬉しそうにそう話しかけてくる。
「見ろ!リムルがワタシの武器を作ってくれたのだ!!」
笑顔でそう言う彼女の両手にはピンクのドラゴンの手を模した、腕枕と手袋が合わさったような形の手甲が装着させられている。
「これでもっと手加減した戦いができるのだ!!」
「おぉ、良かったね。ミリム。」
「あれが魔王ミリム様の武器……」
「フォビオ。余計なことを言うなよ。次は助けないからな。」
「わ、わかってる……」
「む?何故、フォビオがここにいるのだ?」
「おまえ、魔王カリオンから仕置きを受けた後、一緒に帰ってなかったか?」
「その魔王カリオンからの言葉を携えて、改めて使者として来たみたいだよ。」
「……どうぞ。リムル様……」
私がそう説明しているなか、最初の時とは打って変わって
「なになに……『互いに使節団を派遣して、国交が有益かどうか見極めようじゃないか。』……なるほど……」
「いよいよ国らしくなってきたなぁ……」
「因みにこっちはガゼル王からリムルと私に……」
書状を読んだ後、リムルとカイジンさんがそう言うなか、私はそう言いながら取り出した二通の内の一通をリムルに手渡す。
「ッ……」
「……なぁ。ルーミア……これって……」
「正式なドワルゴンへの招待状だね。」
中身を確認して、その場でカイジンさんと共に顔を青ざめながらそう言うリムルに対し、私は冷静にそう言う。
理由は十中八九ミリムと私の『終の導き』についてだろうなぁ……