転生したらルーミアだった!?   作:デスゴッド

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獄炎裁断刀(インフェルノスライサー)

その後、リムルが贈った武器、『ドラゴンナックル』でどれぐらい“力”が抑制されているのか確認したいというミリムの意向もあり、リムルと私の二人と交代制の模擬戦という名の戦闘訓練をすることになった。

 

折角だからフォビオも誘ってみたけど、「自分はカリオン様に報告しなければなりませんのでこれで。」と言って転移で帰っていった。ちょっと寂しい。

 

「そういえば藍。貴女、フォビオと面識あったの?」

 

「はい。武者修行の一環でユーラザニアにも立ち寄ったことがありまして……その時に他の三獣士共々、手合わせした間柄です……まさか、私と鈴仙が来る前にルーミア様に迷惑を掛けていたとは思いませんでしたが……」

 

「そうなんだ……もしかしてだけど、他の三獣士も同じ感じだったり?」

 

「まぁ、『白虎爪』のスフィアは獣人(ライカンスローブ)らしく気性の荒い性格ですが、実力があると認めた者にはきちんと敬意を持って接してくれます。彼女とフォビオの二人を束ねる三獣士のリーダー、『黄蛇角』のアルビスもまた獣人(ライカンスローブ)には珍しく清楚かつ落ち着いた物腰を持つ方なので、実力さえ示せば友好な関係を築けるかと……」

 

「なるほど……ユーラザニアから来る使節団にその二人がいたら、『力比べ』を要求される可能性は?」

 

「ほぼ100%されますね。彼ら獣人(ライカンスローブ)は魔物共通の法則(ルール)、『弱肉強食』の考え方が本能に強く根付いた種族ですから……」

 

「『炎化爆獄陣(フレアサークル)』!!」

 

ボオオオオオオオオオオオオオオォッ!!!

 

私と藍がそう話しているなか、ミリムと模擬戦をしていたリムルが『炎化爆獄陣(フレアサークル)』を放つ。

 

が、『炎化爆獄陣(フレアサークル)』はミリムの真横に発生する。

 

「わはははっ!何処を狙っておる!!」

 

そう言って笑うミリムの隙を突き、背後に回ったリムルは刀を振るう。

 

クルッ

 

「!?」

 

「………」ニコー

 

ドゴォォォォォンッ!!

 

「のわぁぁぁぁぁっ!?」

 

が、そんなリムルの動きをあっさりと見破ったミリムに返り討ちにされる。南無。

 

「死んでねぇよっ!!」ガバッ‼

 

「にひひ……なかなか良くなってきたぞ!リムルが魔王になると言ってもワタシは反対しないのだ!!」

 

「だから、ならないって……」

 

「次!ルーミアなのだ!!」

 

「頑張ってください。ルーミア様。」

 

「まぁ、お手柔らかにね……」

 

「頑張れよぉー。」

 

リムルと入れ代わりにミリムと対峙する。

 

「してルーミア。暴風大妖渦(カリュブティス)に大ダメージを与えてみせたあの武器を出すのだ。」

 

「『終の導き』のこと?」

 

「うむ!ワタシもアレを手にしたおまえと戦ってみたいのだ!!」

 

「……わかった……」

 

私はそう言いながら、ファントムロッド形態の『終の導き』を取り出し構える。

 

「おぉ!ルーミアの武器も格好良いのだ!!」

 

シュン

 

「フッ!!」

 

『終の導き』を見てミリムが笑顔でそう言うなか、瞬動法で目の前まで移動した私は『終の導き』を横凪ぎに振るう。

 

ガキィィィンッ!!

 

対するミリムはすぐさま腕でガードしてみせる。

 

「わはははっ!格好良いだけでなく、なかなかに良い武器なのだ!!少しばかしチクッとしたぞっ!!」

 

「ッ!これでも闘気を纏わせてるんだけど……ねっ!!」

 

「むっ!?」

 

笑いながらガードするミリムに対し、私はそう言いながら、バク転しながら蹴りを繰り出す。

 

対するミリムは何かを察知したようで真横に跳ぶ。

 

ズガガガガガガガガガァァァンッ!!

 

次の瞬間、先程までミリムがいた地点の地面に小さな地割れが起きたかのような傷が入る。

 

「はぁっ!?」

 

「おぉ……ビックリしたのだ……」

 

「ッ!!」

 

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

 

リムルがそう困惑の声を上げ、ミリムもそう言うなか、私は『終の導き』をヒーローツインマシンガンに変え、大量のエネルギー弾を放つ。

 

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァァァンッ!!

 

エネルギー弾は全弾命中し、土埃が舞う。

 

ドンッ!!

 

「わはははっ!!」

 

が、その中からほぼ無傷のミリムが笑いながら飛び出し、右ストレートを繰り出してくる。

 

「ッ!!」

 

ガキィィィンッ!!

 

対する私はすぐさまエトワールデュアルソードに変えた『終の導き』をクロスさせて受け止める。

 

「わはははっ!ルーミア!!折角の服が少しばかし汚れたぞっ!!」

 

「っ……払えばすぐに落ちる程度でしょ……っ!!」

 

ガキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキィィィンッ!!

 

ミリムと私はそう言葉を交わしながら、何度も拳とソードをぶつけ合わせる。

 

……この前、思いついた技、使ってみるか……

 

ガキィィィンッ!!

 

……スッ……

 

「むっ?」

 

「………」

 

ミリムから一旦距離を取るや否や、私は右手のソードを高く掲げる。

 

シュルルルルルルル………パキィィィンッ!!

 

直後、私は髪の毛を伸ばしてソードと右手に纏わせていく形で巨大な赤黒いブレードを形成する。

 

「おぉっ!!」

 

「はぁっ!?ルーミア、おまっ、そんなこともできるようになったのかっ!!?」

 

私が形成した赤黒い巨大ブレードにミリムが目を輝かせるなか、リムルがそう困惑の声を上げる。

 

「更にここに……」

 

ズズッ……キィィィィィィィィィィッ!!

 

私はそう言いながら『荒神(アラガミ)』で右肩に出現させた吸血蝙蝠(ジャイアントバット)の頭から『超音波』を巨大ブレードに照射。振動させて切れ味を引き上げる。

 

「お、おいおい……」

 

「で、仕上げに……」

 

ボオオオオオオオオオッ!!

 

『超音波』の応用で切れ味を極限まで引き上げた巨大ブレードに『魄翼』の炎を纏わせる。

 

「リムル。念のため、周囲に結界を展開して。藍も手伝ってあげて。」

 

「っ……承知しました。ルーミア様。」

 

「いやいや!ルーミア!!ミリムを殺す気か!?」

 

「わはははっ!心配するな!!リムル!!ワタシはそう簡単にはやられはしないのだ!!」

 

「ミリム……ああもう!わかった!!その代わり、ルーミアは後で説教だからな!!」

 

パァァァ……

 

リムルはそう言いながら結界を展開。更にその上から重なるように藍の結界も展開される。

 

「一応念のため……」

 

私はそう言いながら二重の結界に内側から重なるように更に結界を展開する。

 

直後、額から汗が流れる。

 

「大丈夫か?結構キツそうに見えるぞ?」

 

「……正直、キツいよ……巨大ブレード(コレ)形成して維持するにも結構神経使うし……」

 

けど……

 

「コレが魔王(ミリム)にどれだけ通用するか……見てみたい……っ!!」

 

「わはははっ!!面白い!来るが良いのだ!!」

 

汗を流しながらも笑顔でそう言う私に対し、ミリムも笑顔でそう言いながら構える。

 

「『獄炎裁断刀(インフェルノスライサー)』。」

 

ズバアアアァァァーーーンッ!!

 

そんなミリムに対し、私はそう言いながら『魄翼』で飛び上がり巨大ブレード…『獄炎裁断刀(インフェルノスライサー)』を振り下ろした。

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