転生したらルーミアだった!?   作:デスゴッド

113 / 152
白衣の天使

第三者Side

 

「また筋肉が()ってる……ゲルド殿、また無茶したわね……?」

 

「う、うむ……ここのところ、暴風大妖渦(カリュブティス)との戦闘でぼろぼろになった街道の修繕やここ(・・)の建設と立て込んでいたからな……」

 

リムルが旅立ってから一週間後、新たに建設された病院にて、整体マッサージで治療しながらそう言う淡桃色の三つ編みにした長い髪に赤い軍服を着た女性に対し、ゲルドは若干冷や汗を流しながらそう言う。

 

「まぁ、新入りである私の職場を作ってくれたことは感謝しているけど……日頃から無茶するなとマスターから厳命されてるでしょ。」

 

「むぅ……」

 

「『ナイチンゲール』。調子はどう?」

 

「!?マスター!!」

 

「ルーミア様!!」

 

そんななか、ルーミアがそう言いながらその場に現れる。

 

「召喚してからもう一週間は経ったからちょっと様子を見に来たんだけど……」

 

「はい。特に問題はありません。ゲルド殿や乙事主殿達が建てて下さった病院(ここ)の内装の良さは勿論、カイジン殿達が作って下さった道具もとても扱いやすいです。」

 

首を傾げながらそう尋ねるルーミアに対し、淡桃色の髪の女性……一週間前、『人造全智存在(マザー)』が作成したスキル『英霊召喚(サモンサーヴァント)』で召喚したクラス『バーサーカー』の英霊(サーヴァント)、ナイチンゲールは笑顔でそう答える。

 

ルーミアSide

 

「そう……身体(・・)の方はどう?」

 

「そちらも問題ありません。マスターが用意して下さった暴風大妖渦の複製魔核とやらの“力”も大分馴染んできました。」

 

真剣な表情でそう尋ねる私に対し、ナイチンゲールは胸元に手を当てながらそう答える。

 

まさか、『人造全智存在(マザー)』が前に『荒神(アラガミ)』で暴風大妖渦から吸収した『闇』から得たスキル『サモンモンスター』を、サーヴァントを召喚できるスキルに改造してしまうとは思わなかった……

 

一週間前、『人造全智存在(マザー)』からそのことを聞かされた私は物は試しということで使ってみたら、クラスバーサーカーのナイチンゲールが召喚された。

 

どうやら私の知識にあるサーヴァントなら任意的に召喚できるように『人造全知存在(マザー)』は調整したらしい。

 

いや、凄すぎるでしょ。『人造全智存在(マザー)』……

 

因みに召喚された彼女達サーヴァントはこの世界では所謂(いわゆる)精神生命体のような存在になるようなので暴風大妖渦の複製魔核を依代として与えた。

 

結果、ナイチンゲールは無事に受肉を果たし、現在(いま)は新しく建設したこの病院の責任者として働いてくれている。

 

「ゲルドもありがとうね。急だったのに病院を建ててくれて。」

 

「いえ。ルーミア様とリムル様のお役に立てるならこれくらいどうってことありません。それにナイチンゲール殿の医療技術のお陰で皆の負担が減り、前より更に活気に満ちております。」

 

「それはよかった……」

 

「でも、だからといって無茶をするのは感心しないわね。そのワーカホリックはある種の病気じゃないかしら。一回、検査を……」

 

「それは勘弁してくれ。」

 

「あはは……あ。医療スタッフとしてナイチンゲールの下に付けたホブゴブリンやゴブリナ達とは上手くやってる?」

 

「はい。皆、熱心に学んで仕事してくれるのでとても助かっています。」

 

「そう。何か困ったことがあれば何時(いつ)でも言って。すぐに対処するから。」

 

「ありがとうございます。」

 

「ゲルドもあまり無茶しないように。乙事主にも言っといてね。」

 

「ハッ。」

 

そうして私はその場を後にするのだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。