「リムルはそろそろイングラシアに着いた頃かな……」
ブルムンドとの同盟が締結されてから二日後、私はそう呟きながら、かつてヴェルドラが封印されていた洞窟内を探索しながら散歩する。
というのも洞窟内は未だにヴェルドラの魔素で満たされていてヒポクテ草が育つのも勿論、魔物も未だに生まれ続けている。
そんな環境でまた
私やリムルのように魔人や魔物として転生してくる異世界人が出てくる可能性もあるしね。
『……ルーミア。』
「わかってる……」
『
一つは強い魔力と生命反応だったからすぐにわかった。けど、もう一つは……
「?魔力も生命反応も弱い……?」
そう。
一瞬、負傷しているのかとも思ったが、そんな感じでもない。
まるで
「これ……私じゃなかったら気付けなかったね……」
私はそう呟きながら、二つの生命反応の元へと歩いていく。
「マジか……」
そこには黒髪に羽根の髪飾りをした芸者のような格好の十七歳くらいの少女と白髪に白装束のような格好の十歳くらいの少女の二人が倒れていた。
『うわぁお……これはびっくりだね……』
「………」
『
……うん……間違いなくあの二人だね……なんでここにいるかは……
『十中八九ルーミア達と同じように転生してきた……ってところだろうね。』
「とにかくここから運ばないと……影狼。」
シュン
「お呼びですか?ルーミア様。」
「この人を町まで運んで。私はこの子を運ぶから。」
「
そうして影狼は芸者の少女…
神楽Side
『……逝くのか……?』
『あぁ……もういい……』
綺麗な花畑でそう尋ねる銀の髪の『彼』の言葉にあたしは自分の『死』がすぐそこまで来ていることを感じながらそう答える。
もういい……その言葉に嘘はない……ほんの僅かな時でもあたしは『自由な風』になれた……最期にあの『クソ野郎』じゃなく、心から憧れた『彼』に逢えた……誰にも縛られず、何処までも気高く、自由な『彼』に……
『確認しました。ユニークスキル『
まったく……あの『クソ野郎』に心の臓を奪われてなきゃ、あたしも完全な
『確認しました。ユニークスキル『
いや……取り返した直後に心の臓を貫かれたんじゃ意味ないか……まったく……奴に心臓を握られてる間はどんなに貫かれようが、切り刻まれようが再生して死なないとは皮肉だねぇ……
『確認しました。エクストラスキル『完全記憶』並びにエクストラスキル『超速再生』を獲得……成功しました。』
せめて……あの『クソ野郎』の瘴気に耐えきることができれば……
『確認しました。エクストラスキル『瘴気耐性』を獲得……成功しました。』
あぁ……願わくは次はもっと『自由な風』に……
『確認しました。エクストラスキル『風操作』を獲得……成功しました。』
ってさっきから五月蝿いけど、誰なんだい?『すきる』とか意味がわからな
「神楽……神楽……」
「んっ……その、声は……」
「神楽……気が付いた?」
「……神無……?」
目を覚ますと、あの『クソ野郎』が最初に生み出した『分身』であたしの『姉』である神無があたしの顔を覗き込んでいた。
「っ!!」
神無の姿を認識した後、あたしはすぐさま飛び起きて周りを確認する。
が、目に入るのは『クソ野郎』の城にはなかった、石でできた空間に見たことのないものばかりだった。
少なくとも、城ではなさそうだけど……
「!?心の臓は戻っている……」
そう思いながら胸に手を当てると、確かに心の鼓動を感じる。
だけど、あの『クソ野郎』に貫かれた傷痕もなければ、瘴気の気配もない。
……あの出来事は夢だったのか……?
「ッ……悪い、神無……ここは何処なんだい?ちと記憶が混乱しちまっているみたいだ……」
「………」
「?神無?」
「……わからない……私も気が付いたら、此処にいた……」
神無も?
「後、記憶が混乱しているのは私も同じ……私の記憶じゃ貴女は死んだ……私も、後から犬夜叉達との戦いで自爆して死んだ筈……」
「!?」
神無もあたしの後に死んだ!?
「一体何がどうなって」
ガチャッ!!
「「!?」」
あたしらが混乱しているなか、石の壁に取り付けられていた木の板がこっちに向かって押されていく。
「まぁ!目を覚ましたのですね!!」
次の瞬間、板の裏から桃色の髪の鬼の少女が笑顔でそう言いながら現れた。
という訳で『犬夜叉』から神楽と神無が転生してきました。
二人とも、割と好きなキャラなので(。-∀-)