転生したらルーミアだった!?   作:デスゴッド

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風と無②

なんだ?この女……鬼……なのは間違いなさそうだけど、あたしが知ってるのとは少し違うような……

 

「朱菜。どうかしたか?」

 

あたしがそう思いながら警戒しているなか、鬼の少女の後ろから紅い髪の鬼がそう言いながら、蒼い髪の鬼と共に現れる。

 

よく見ると、三匹の後ろは道のようになっていることがわかり、先程まで木の板で塞がれていたのはこの石でできた空間、いや、部屋の中と外を行き来するための出入口なのだと理解した。

 

「あ!お兄様!!お二人が目を覚ましたのです!!」

 

「おぉ!そうか。それはよかった……蒼影。ルーミア様に知らせてくれ。」

 

「わかった。」

 

シュン

 

「「!?」」

 

鬼の少女に『兄』と呼ばれた紅い髪の鬼に『蒼影』と呼ばれた蒼い髪の鬼がそう言いながら、その場から消える。

 

妖術の類いか……?

 

「さて、ルーミア様が来られる前に少しだけ話を聞きたいんだが……」

 

「……なんだい?」

 

「………」

 

「……ルーミア様の話では、おまえ達は異世界人ということだが、その妖気(オーラ)……普通の人間ではないな?」

 

「おーら?妖気(ようき)のことを言ってるのかい?鬼じゃないとはいえ、同じ妖怪なんだ………聞かなくてもわかるだろ?」

 

「?ようかい?そちらでは魔物のことをそう呼んでいるのか?」

 

「ということはお二人は異世界の魔物……ということでしょうか?」

 

「はぁ……?」

 

なんだ?こいつらと話が何処か噛み合わないような……

 

ガチャッ!!

 

「ごめん。待った?」

 

あたしがそう思いながら首を傾げるなか、今度は金の髪の少女がそう言いながら入ってくる。

 

「「!?」」

 

直後、少女が発する異様な気配にあたしと神無は思わず戦慄する。

 

なんだ!?この餓鬼………『奈落』以上にヤバい!!?

 

「いえ。それ程でもないですよ。ルーミア様。」

 

「そう……悪いけど、二人には私が直接聞きたいことがあるから……紅丸、朱菜。一旦部屋の前で待機してもらって良いかな?」

 

「ハッ!!」

 

「畏まりました。」

 

あたしがそう思っているなか、そう言う少女の指示に従って二匹の鬼は出ていく。

 

ルーミアSide

 

「さてと……貴女達は神楽(かぐら)神無(かんな)……で合ってる?」

 

「!?」

 

「!?あんた……なんであたしらの名前を知っている!?」

 

紅丸と朱菜を退室させた後、そう尋ねる私の言葉に白装束の少女…神無が驚愕の表情を浮かべるなか、芸者風の少女…神楽が警戒心を露にしながらそう聞き返してくる。

 

まぁ、そういう反応になるのも無理ないか。

 

「それについて、説明する前に……これを読んで。」

 

そんな二人に対し、私はそう言いながら二冊の本…前にリムルがやってたのを真似して紙に転写した『犬夜叉』を手渡す。

 

因みに内容は神楽と神無、各々(それぞれ)の最期が描かれたものにしてある。

 

「あ?この本が何だって……なっ!?」

 

「!?犬……夜叉……?」

 

二人は本を見て、益々驚愕の表情を浮かべる。

 

まぁ、そりゃそうなるよね。表紙に自分達や自分達と戦った犬夜叉とかごめが描かれ、題名(タイトル)も『犬夜叉』なんだから。

 

「なんだ?この本……あたしが死ぬ、あの時のことを細かく描かれてやがる……っ!?」

 

「こっちも……私が最期に日暮かごめに言葉を遺すところまで描かれてる……」

 

「おい!この本は一体」

 

「それを今から説明するから落ち着いて。」

 

私はそう言いながらこの世界(ここ)は神楽達がいた戦国時代の日本(日ノ本)とは違う異世界であること、自分は神楽達とは別の世界にある日本からきた転生者であること、私がいた日本(せかい)では神楽と神無は『犬夜叉』という空想上の物語の登場人物として知られていること等を説明した。

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