翌日、あたしらはるーみあにこの町、中央都市りむるとやらを案内されていた。
「なんか凄いね。ここは……」
「色んな妖怪……魔物だっけ?がたくさん……」
「おまけにどいつも格が高そうだ……」
町を行き交う住民達を見渡しながら、あたしと神無はそう言う。
人間に近い見た目だけど肌が緑なほぶごぶりん、ごぶりな。頭が猪の
「……皆、良い笑顔……」
「……あぁ……」
相手を欺くための作り笑いじゃねぇ、ここの住民達は心から笑って助け合って生活している。
あたしらがいた
ここの住民達のように格に関係なく心から信頼し合ってるような関係は見たことがねぇ……
少なくとも
「この世界では弱肉強食が絶対の真理。それは貴女達がいた
「その結果、この町が出来たって訳かい……」
「凄い……」
「そこのお姉さんとお嬢さん、ルーミア様のお客様でしょ?良かったらうちの串焼きどーぞ♪」
そんななか、一人のごぶりなが笑顔でそう言いながら、あたしと神無に串焼きを手渡してくる。
「
「(パクッ)!美味い……っ!!」
「(パクッ)!美味しい……っ!!」
なんだこの串焼き、こんな美味いもん、食べたことがねぇ……っ!!
「でしょ?私もリムルも好きなんだよねぇ~♪」
「良かったら、うちのリムルさ饅頭もどうぞ♪」
「うちの香ばしいリムル様煎餅も!!」
「うちの三色リムル様も是非食べてくれ!!」
るーみあがそう言いながら串焼きを頬張るなか、町の住民達が色々な食い物をあたしらにくれた。
どういう訳か顔が付いた丸っこいのが殆んどだったが……まさか、るーみあの相方のりむるって奴はこんな感じの見た目してやがるのか……?
ルーミアSide
「……良い所だね。
「うん……ここの魔物達は人間みたいに温かい……下手したら、人間以上かも……」
「気に入ってくれた?」
中央都市リムルの町並みがよく見下ろせる丘の上にて、皆から貰った食べ物を食べながらそう言う神楽と神無に対し、私はそう尋ねる。
「あぁ……許されるならここで暮らしていきたいもんだ……」
「同感……」
「じゃあ、ここの住人になる?」
「良いのかい?」
「面倒事さえ起こさなきゃ
神楽は飛べるから空からの警備、神無は鏡を使った情報収集とやれる仕事はあるしね。
「あ。先に言っとくけど、私は奈落みたいに心臓を奪って無理やり従わせるとかしないから安心してね。」
「そうか……」
私がそう言うと、神楽はそう言いながら何か意思を確認するかのように神無と一瞬だけ目線を合わせる。
「だったら……」
次の瞬間、神楽はそう言いながら神無と共に私の前で片膝を着く。
「あたしと神無、これからはあんたの下に就かせてもらうことにするよ。」
「不束者ですが、よろしくお願いします……るーみあ様……」
「それって……二人とも、私の配下になるってこと?」
「あぁ。この町の奴らを見てたら、柄にもなく仕えたくなった。」
「同じく……」
「神無はともかく神楽は良いの?確か『自由な風』になりたかったんだよね?」
「あぁ。だから
「そっか……じゃあ、二人には私の配下になった証として元の名前で名付けをするけど良い?」
「あぁ……」
「願ってもない。」
「じゃあ、これからよろしくね。『神楽』。『神無』。」
私がそう名付けた瞬間、私の魔素の2/3近くが神楽と神無に流れ込んでいく。
「!?妖力が増していく……」
「これがるーみあ様の“力”……」
「くっ……」
流石はあの奈落が最初に生み出した二人……かなりの魔力を喰うね……
「!?るーみあ!?」
「大丈夫!?」
「大丈夫……ちょっと疲れただけ……改めてこれからよろしくね。二人とも。」
「……あぁ!!」
「よろしくお願いします。」
こうして奈落の元分身体である神楽と神無が私の配下に加わるのだった。