第三者Side
「素晴らしい……」
ルーミアの配下に神楽と神無が加わった頃、クレイマンの協力者である奇術師、エルミルは自身の隠れ家にてそう感嘆の声を上げる。
彼の眼前には今、無数のエフィメラが咲き誇っている。
「この世界に来て手に入れたスキルのおかげで『ダーカー因子』を無限に生み出せるようになったが、エフィメラという形に定着させ量産に漕ぎ着けるのに随分時間が掛かった……」
エルミルはそう言いながら、一輪のエフィメラを手に取る。
「この花が世界に満ちれば、その時僕は……」
「随分と楽しそうだな……エルミル……」
振り返ると、黒髪の美男子がつまらなそうな目をエルミルに向けていた。
「これはこれは、『奈落』さん……そりゃあ楽しいですヨ。これで僕の『目的』に一歩近付けたのですから……そして、それは貴方にとっても同じでしょう?」
「……貴様の言うことが本当なのならな……」
「嘘は吐いてませんヨ。現に僕から受け取ったダーカー因子が貴方の“力”は間違いなく増幅させ、貴方を『完全な
「………」
「……見たところ、
「悪くない……だが、儂の求める『完全』には程遠い……」
「まぁ、お互いに気長にやりましょう……既にクレイマン以外の魔王達に存在が認識されつつあるあのスライムと魔人と違い、『数多の魔物を取り込める』貴方の存在は知られるにはまだ早いですからネ……」
「魔王、か……その“力”を取り込めれば、『あの時』より更に上の存在に至れそうだな……」
この世界の『魔王』という存在に奈落は獰猛な笑みを浮かべながらそう言う。
「それはそうとエルミル。儂と交わした契約は覚えているか?」
「勿論ですヨォ……僕に協力してくれる見返りに貴方の『望み』を叶える……」
エルミルはそう言いながらある方を見る。
ゴポポ……
そこにはバイオカプセルが設置され、中では黒髪の少女が培養されていた。
「貴方から得られた
「………」
エルミルに言われ、奈落はバイオカプセル内で眠る少女を見据える。
「……
「そんな怖い顔しないで下さいヨォ……コレはあくまで『器』として培養したのですから……彼らからあの技術が手に入れば、問題ありません。」
「……
「その技術と貴方の中にある『魂』の記録さえあれば、貴方が恋い焦がれる『彼女』をデスマンとしてこの世界に喚ぶことができるでしょう。」
「………」
エルミルが不敵な笑みを浮かべながらそう言うなか、奈落はバイオカプセルに触れる。
「……桔梗……」
はい。という訳でエルミルSideには桔梗への想いを自覚した奈落が加入しました。
あくまで二人の関係は互いに利用し合う関係ですね。
しかし、転生して尚、桔梗の『心』を求める奈落の『願い』をエルミルが叶える気があるかどうか微妙なところです(^∀^;)
無理やり感があったら本当にすいませんm(__;)m