転生したらルーミアだった!?   作:デスゴッド

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鏡の魔女との契約

第三者Side

 

「鏡の中に誰かいる?」

 

「あぁ、神無。」

 

「『てすかとりぽか』から『自分以外に鏡の中に別の存在が二つある』って。」

 

遡ることリムルが一時帰還してくる日の前日、執務室にてルーミアは神楽と神無からそう報告を受ける。

 

尚、『テスカトリポカ』とは神無が元の世界にいた時から使役していた鏡の(あやかし)のことであり、神無と共に転移し更には独立した意思を持っていることがわかったため、ルーミアが名付けを行い結果、『鏡魔鎧人形(ミラーゴーレム)』という新たな種族に進化している。

 

「ふぅーん……」

 

(『人造全智存在(マザー)』。何か分かる?)

 

『あぁ~、こりゃあ前々からルーミアとリムルを付け狙っていた魔女とその娘だね。』

 

報告を受けた後、頭の中でそう尋ねるルーミアに対し、『人造全智存在(マザー)』はそう答える。

 

(は?付け狙っていた?私とリムル、会ったこともないその親子にストーキングされてたの……?)

 

『って言ってもルーミアに関してはボクが完全ガードしていたから、ストーキングの被害はリムルだけだけどね。実際鏡の中に意識を引きずり込まれたのだってリムルと朱菜、紫苑の三人だけだし。』

 

(ちょっと待って、『人造全智存在(マザー)』。私、今出てきた三人から何も聞いてないんだけど……)

 

『そりゃあ意識を引きずり込まれても、現実世界(こっち)に戻れば鏡の世界(むこう)での記憶が消える仕様のスキルみたいだしね。因みにルーミアだけなら鏡の世界に入れるけどどうする?』

 

(……マジで?)

 

『マジで。』

 

(じゃあお願い。

ちょっとその二人に会ってみたくなってきた。)

 

『了解。』

 

ルーミアSide

 

鏡面世界・・・

 

「という訳ではじめまして。

リムルの相方のルーミア=テンペストです。」

 

「『はじめまして』じゃないわよ!

なにしれっと鏡の世界(こっち)に入ってきているのよ!?」

 

「母様が引き込んだ訳でもなく鏡の世界(こっち)に来れる人がいるなんてびっくりです……」

 

人造全智存在(マザー)』の協力で鏡の世界に入ってきた私に眼鏡を掛けた女性は憤慨しながらそう言うなか、リムルと同じ蒼銀の髪に朱色の瞳、二本の触覚のようなアホ毛が特徴的な朱菜に似た顔立ちの少女が目を丸くしながらそう言う。

 

『一応説明すると、眼鏡の女性がこの『鏡面世界』に囚われた『鏡の魔女』イジス。少女の方は彼女のユニークスキル『妄想鏡(メガロマニア)』と朱菜の『理想』から生まれた『リムルの娘』とも言える存在、シンシヤだよ。』

 

「まったく……一体何なのよ?あんた。あの憎たらしいスライムと同じように『理想』を反映させた複製体をけしかけようにも鏡の世界(こっち)に引き込むこともできなければ、『妄想鏡(メガロマニア)』で『理想』を映し出すこともできなかったのに……なんであんたはこうして普通に入ってこれてんのよっ!?」

 

人造全智存在(マザー)』からそう説明を受けているなか、イジスさんが軽く憤慨しながらそう言ってくる。

 

っていうか『人造全智存在(マザー)』さん。リムルの娘ってどういうことぞ?

 

『んーとね。彼女のユニークスキル『妄想鏡(メガロマニア)』は現実世界で鏡や反射する物体を覗き込んだ個人の『理想』を叶えるスキルでね。この鏡面世界内限定だけど。彼女はこのスキルを用いて色々な複製体を生み出してはその都度、この世界に引き込んだリムルにけしかけてたの。』

 

……『闇魔創造(ダークネスクリエイト)』を持つ私が言うのもなんだけど、なにそのトンデモスキル……

 

『で、シンシヤは鏡を覗き込んだ朱菜の『可愛いリムルが見たい』という『理想』から生まれた存在なんだよねぇ~。』

 

「うわぁお……」

 

どうりで顔立ちが朱菜に似ていると思った……

 

「はぁ……で、あんた、一体何の目的でこんな所にまで来た訳?」

 

人造全智存在(マザー)』からの説明に私がそう思っているなか、一先ずは落ち着いたイジスさんがそう尋ねてくる。

 

「ん~とですね……単刀直入に聞きますけど、イジスさんがリムルを狙うのは鏡面世界(ここ)から脱出するためなんですよね?」

 

そんなイジスさんに対し、私はそう尋ねる。

 

因みにこの情報は『人造全智存在(マザー)』が事前に調べ、教えてくれた。

 

なんでも彼女は生まれた時からこの鏡面世界に閉じ込められていた存在で脱出するための糸口を見つけるために鏡越しにヴェルドラを封印していた『無限牢獄』を観察し研究していた。

 

そんな貴重な研究対象(サンプル)であるヴェルドラを食べちゃったことでリムルと、ついでに食べられる直前にヴェルドラから名付けを受けた私が狙われることになったのだ。

 

「……だったら、何だって言うのよ?」

 

対するイジスは若干不機嫌になりながらそう答える。

 

……うん……気持ちはわかる(´・ω・`; )

 

だって間接的に私達が原因でイジスさんの脱出するための研究が頓挫しちゃったようなものだし……(´・ω・`; )

 

まぁ、私は『人造全智存在(マザー)』のおかげで実害がなかったけど。

 

それでもリムルの相方としての責任はある訳なんで……

 

「よろしければ、私がお手伝いしましょうか?」

 

「……なに?」

 

私がそう提案すると、イジスさんが怪訝な表情でそう言う。

 

「……何が目的?」

 

「うーん……私としては半分はお詫びでもう半分は『お願いしたいこと』の対価としてご提案しているんですが……」

 

「お願いしたいこと?」

 

「?」

 

私の言葉にイジスさんとシンシヤの二人は首を傾げる。

 

「その鏡で現実世界(向こう)を観察するスキルを見込んで、ちょっと『探し物』を手伝ってもらいたいんですが……」

 

そんな二人に対し、私はそう言いながら言葉を続けた。

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