「―――っていう訳でイジスさんにも鏡の中から『精霊の棲家』の情報を集めてもらう見返りとして、イジスさんが
「私もルーミアさんのお手伝いをするために昨日からお世話になってます!!」
「な、なるほど……」
時を戻して現在、そう説明する私とシンシヤの言葉にリムルは何とも言えない表情になりながらもそう言って納得し、シズさんや紅丸達も同じような表情を浮かべながらも納得する。
「折角だからリムル、これを機にちゃんと『父親』として接してあげたら?」
「いや、急にそんなことを言われてもな……」
「良いではありませんか。リムル様!!」
「うん。少なくとも、シンシヤちゃんは本当にリムルさんのことを父親だと想っているみたいだし……」
「紫苑にシズさんまで……」
「私からもお願いします。リムル様……」
「パパ……」
私と紫苑、シズさんの三人がそう言うなか、朱菜とシンシヤの二人は上目遣いでリムルを見ながらそう言う。
「はぁ……わかったよ……」
「やったぁーっ!!ありがとう!パパ!!」
二人の上目遣いに折れたリムルがそう言って承諾すると、シンシヤは嬉しそうにそう言いながら抱きつく。
『………』
「……後でシュークリーム、お土産に持ってきますよ。」
『……シンシヤの分も入れて六つくらい持って来なさい。』
「了解しました。」
「ん?ルーミア。この子、正式に名付けはされてないのか?」
イジスさんとそんな話をしているなか、シンシヤを受け止めていたリムルがふとそう尋ねてくる。
『あぁ、『シンシヤ』っていう名前は現実世界じゃなく鏡面世界でイジスに付けられた
「折角だから、リムルが名付け親になったら?名付けの上書きが出来るのはガビルの一件ではっきりしているし。」
「う~ん……だったら、ルーミアが名付け親になっても良くないか?」
「はいっ!!パパに娘だって認めてもらえたのはルーミアさんのおかげですから、是非とも名付け親になってほしいですっ!!」
「……貴女の夫(仮)と娘さんはこう言ってますが、良いんでしょうか?」
『夫(仮)なんて言わないでくれるかしら?……好きにしたら?』
はい。シンシヤ親子三人からの許可が出たので、私がシンシヤの正式な名付けをすることに……
「じゃあ、名前はそのまま『シンシヤ』で良いんだよね?」
「はいっ!!この名前は母様から貰った大事な名前ですから、これでお願いします!!」
「じゃあ、改めてよろしくね。『シンシヤ』。」
改めてシンシヤにそう名付けた瞬間、私の魔素がシンシヤに流れ込むのを感じ取る。
「ッ……」
結構ごそっと持ってかれたな……流石はリムルの娘……こりゃあ下手したらリムルより魔素を上回るかもね……
第三者Side
翌日、そんなルーミアの予想通りにシンシヤの魔素量が私と同じくらいまで増え、スキルもリムルと同じ『
尚、リムルとシンシヤは前日の間にできるだけ『親子』としての時間を過ごし、リムルがイングラシアへと戻る際はリムルの教え子…シズの元教え子達と会わせてもらう約束をしてからリムルを見送った。
「良かったね。シンシヤ。」
「はい!ルーミアさんが鏡の世界に来るまではパパが近くにいなくて寂しい気持ちがありましたが、今では安心して待つことができます……」
リムルを見送った後、そう言うルーミアに対し、シンシヤは笑顔でそう言う。
「これからもよろしくね。シンシヤ。」
「こちらこそ母様共々、よろしくお願いします!!」
『ふんっ……』
改めてそう言うルーミアに対し、シンシヤは笑顔でそう言い、イジスは神無の鏡の中でそっぽを向きながらそう言う。
こうして鏡の魔女イジスとその娘シンシヤがルーミアの仲間に加わったのだった。