転生したらルーミアだった!?   作:デスゴッド

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闇の分身達(マテリアルズ)

第三者Side

 

ボォォォ……ッ!!

 

「……効いたか?」

 

いつもなら白老やブラッドレイ、ピッコロやシズ達がゴブタやリーニエ達を鍛えている訓練所にて、自身が放った『黒炎獄(ヘルフレア)』によって燃え上がる黒炎を見ながら、紅丸はそう呟く。

 

ザッ……ザッ……

 

「なるほど……半球形の結界内に放った黒炎で敵を焼き尽くす魔法ですか……なかなか良い魔法です……」

 

「ッ……」

 

が、黒炎の中からそう言いながら五体満足で現れた茶髪の短髪に黒いドレスのような格好をした少女を目の当たりにし、紅丸の頬に軽く冷や汗が流れる。

 

(効いてないか……っ!!)

 

「上質な魔力もさることながら黒炎を操るその“力”……是非とも欲しいですね。」

 

そう思いながら愛刀『紅蓮』を構える紅丸に対し、少女はそう言いながら一見槍にも見える杖を構える。

 

ボボボボボボボォッ!!

 

直後、少女の周りに朱色の炎弾が複数展開される。

 

「『パイロシューター』、弾幕集中……シュート。」

 

ズドドドドドドドォォォンッ!!

 

次の瞬間、少女が展開した炎弾が紅丸に襲いかかってくる。

 

「ッ!はあああぁぁぁーーーっ!!」

 

対する紅丸は少女の炎弾『パイロシューター』をかわしながら、少女に肉薄し紅蓮で斬りかかる。

 

ガキィィィンッ!!

 

が、少女は慌てることもなく杖で紅丸の紅蓮を受け止める。

 

「ッ……」ガキキ……ッ!!

 

後ろに注意(チェックシックス)ですよ。」ガキキ……ッ!!

 

ズドドドドドドドォォォンッ!!

 

「!?」

 

鍔競り合いをしているなか、少女がそう言った瞬間、先程、紅丸が回避した筈のパイロシューターが再び襲いかかってくる。

 

(追尾型かっ!?)

 

「くっ……」

 

ガキィィィンッ!!

 

パイロシューターの特性に気付いた紅丸はすぐさま鍔競り合いを止め、

 

「はぁっ!!」

 

ボオオオオオオオッ!!

 

黒炎を放ってパイロシューターを撃ち落としていく。

 

「……『ルシフェリオン』。」

 

そんななか、少女はそう言いながら杖を構える。

 

『委細承知。』

 

すると、杖からそう言う『声』が聞こえてくる。

 

「!?」

 

(杖が喋っただと!?)

 

(ほふ)れ。灼熱の尖角……」

 

ゴォォォ……ッ!!

 

そのことに紅丸が困惑しているなか、少女が構えた杖の先に朱い炎が集約していく。

 

「『ブラストファイア』。」

 

ズガアアアァァァンッ!!

 

「!?」

 

次の瞬間、朱い炎の砲撃が紅丸に襲いかかる。

 

「くっ……!!」

 

ボォォォォォッ!!

 

対する紅丸はすぐさま紅蓮に黒炎を纏わせ、

 

「はぁぁぁぁぁっ!!」

 

ズバアアアァァァンッ!!

 

少女の『ブラストファイア』を一刀両断する。

 

「……やりますね。その“力”、『闇の書』の復活のためにも益々欲しくなりました……」

 

「くっ……生憎だが、俺のこの“力”はあの方達のために振るうと決めているっ!!」

 

涼しい表情でそう言う少女に対し、紅丸はそう言いながら向かっていく。

 

ギィンッ!ギィンッ!!

 

「くっそぉ~!!なんでボクの攻撃、全部受け止められるのさっ!?鬼のお爺ちゃん!!」

 

「ほっほっほっ……なにお主の太刀筋が単純過ぎるだけじゃよ。」

 

若干苛立ちを顕にしながら、そう言いながら振り下ろしてくる、水色のツインテールの少女の水色の雷で刃を形成した黒い鎌による攻撃を白老はそう言いながら幾度となく受け流していく。

 

(とはいえ、その単純な太刀筋を補って余りある速さ(スピード)はちと厄介じゃの……なかなかクリーンヒットが取れん……)

 

が、ツインテールの少女の方が速いからか、白老もまた決め手に欠けている状態だった。

 

「うぅ~!だったら!……『バルフィニカス』!!『スプライト』!!」

 

『了解。』

 

パキィィィンッ!!

 

そんななか、ツインテールの少女がそう言った瞬間、それまで身に付けていたマントが無くなり、黒いレオタード姿へと変わる。

 

「むっ……マントを無くしよったか……」

 

「行っくよぉぉぉっ!!」

 

ドンッ!!

 

スパァ……ッ!!

 

「!?」

 

ツインテールの少女がそう言った次の瞬間、先程よりもツインテールの少女の速度(スピード)が上がり、それまで無傷だった白老の左袖に切り込みを入れる。

 

「むぅ……」

 

(マントを無くしただけで速さ(スピード)が上がるとは……っ!!)

 

「まだまだ行っくよぉぉぉぉぉっ!!」

 

その切り込みを見て、そう思いながら気を引き締める白老に対し、ツインテールの少女はそう言いながら向かっていく。

 

ズガガガガガガガガガガガガガガガァァァンッ!!

 

「「「「うわああああああああっ!?」」」」

 

「あっはははははっ!どうした!?塵芥共!!

逃げ回るしか出来ぬか!?」

 

降り注いでくる紫の魔力で作られた剣から死に物狂いで逃げ回るゴブタ率いる狼鬼兵部隊(ゴブリンライダー)に対し、短い銀髪の少女は嘲笑いながらそう言う。

 

「ッ……」

 

「む?」

 

そんななか、剣の雨を掻い潜っていったリーニエが接近しながら、バトルアックスを銀髪の少女目掛けて振り下ろそうとする。

 

ガキィィィンッ!!

 

「!?」

 

「惜しかったな……」

 

が、手前でバトルアックスが魔法陣に阻まれ、そのことに驚愕しているリーニエに対し、銀髪の少女は不敵な笑みを浮かべながらそう。

 

ズリュンッ!!

 

「やあああああっ!!」

 

そんななか、銀髪の少女の影から飛び出してきたゴブタが背後から小刀で斬りかかろうとする。

 

「王たる我に触れるでないわ!!」

 

ズガアアアァァァンッ!!

 

「うわああああああああっ!?」

 

「くっ……!?」

 

が、銀髪の少女がそう言いながら放出した魔力にリーニエ共々吹き飛ばされる。

 

「「「ゴブタ!リーニエ!!」」」

 

吹き飛ばされた二人に対し、ゴブゾウ達狼鬼兵部隊(ゴブリンライダー)はそう言いながら駆け寄る。

 

「くっ……なんスか!?あの魔力!!」

 

「ッ……強い……!!」

 

「我の魔力から飛び出してくるとはな……魔法なのかレアスキルなのかは知らぬがその“力”は興味深い……塵芥には勿体ないくらいだ……」

 

吹き飛ばされたゴブタとリーニエがそう言うなか、銀髪の少女はゴブタを嘲笑いながらそう言った。

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