ルーミアSide
「(カサカサ)あのねぇ。あんた達……ミリムは十大魔王の中でも特に理不尽な存在な訳。」
リムルに一回潰されたあの後、少しして目を覚ましたラミリスはリムルがイングラシアで購入したチョコボール擬きの包み紙を開けながらそう説明する。
因みに私とリムルは他の妖精達にお菓子や紅茶を振る舞っている。
なんか餌付けしている気もしなくはないけど……気にしないことにしよう。
【なんで俺達がおやつを用意しなきゃならないんだ……】
【まぁまぁ、リムル。子ども達も妖精さん達と仲良くなれてるみたいだし。結果オーライじゃない?】
因みに子ども達は一緒にお菓子を食べたりした妖精さん達と追いかけっこしたりしていて、その様子をシズさんは微笑ましく見ている。
「力の権化みたいな彼奴と可憐なアタシじゃそもそもジャンルが違うの、比べる対象じゃない訳!!」
「でも、同じ『魔王』なんだろ?」
「違うの!全然違うの!!ドラゴンとスライムくらい違う!!!」
なんだろう。リムルのせいでそんな大差ない気がしてしまう……いや、それは他のスライムが可哀想か。
「……なんだよ?ルーミア……」
「……別に。それでラミリスが言いたいのは十大魔王全員が力自慢ならキャラが立たないってことで合ってる?」
「そう!そうなのよ!そんなのは一人で十分じゃない!!」
確かに。
「じゃあ、君は何に特化した魔王なんだ?」
「(ドヤァ)知恵と美貌!!(バシィンッ!!)おわっ!?」
ラミリスがどや顔でそう言った瞬間、真顔のリムルが
「何するのさ!?」
「いやぁ、なんかどや顔がイラッときて……っていうかさっきから妙にイライラしてるんだよなぁ……」
あぁ、そういえば、
「ラミリス。リムルに『精神支配』は効かないよ。見ての通り、
「は?『精神支配』?」
〈是。個体名『ルーミア=テンペスト』の言う通り、マスターは現在、『精神支配』を
『因みにルーミアは最初から『精神支配』を無効化してるよ。』
首を傾げながらそう言うリムルに対し、『大賢者』さんと『
「「………」」
「……や、やめまーす……」
「!おぉ……イライラが無くなった……けど、そもそもおまえ、
ラミリスが目を反らしながら『精神支配』を解除するも、それとは別で怒ってはいたリムルはそう言いながら『粘鋼糸』で締め上げる。
「ちょっとちょっと!なんでまだ怒ってるの!?ちょっと驚かせようとしただけだって!妖精の可愛い悪戯だってぇーーーっ!!」
「『『精霊の棲家』を目指して生きて帰ってきた者はいない』って聞いてるんだけど?」
「迷子にでもなってるんじゃない?遠い異国の出口に放り出してるから。」
それはそれでヒドイ(汗)
「だいたいアタシばっかり責めるのは可笑しくない?あんた達が壊した
「そーよ。」
「そーよ。」
「あのなぁ……そもそもそっちが『試練』だとか言ってけしかけてきたんだろ……」
「壊すことはないじゃん!あんた達の方が強いのにさぁっ!!」
「それは……仕方ないんじゃないかな……」
「だよな。やらなきゃやられると思ったし。」
「まぁ、あれ程高性能な
憤慨しながらそう言うラミリスに途中から話に参加してきたシズさんとリムルがそう言うなか、私は相対した
「おまえはどっちの味方だよ?」
「………」
ズオオオオオオオッ!!
「「「「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」」」」
リムルが呆れながらそう言うなか、私は右掌から『闇』を放出。
「あ!アタシの
「はぁっ!?」
その中から
「私が相手した
『因みに作業はボクがやりました。』
「おまえ……本当になんでもありだな……」
リムルにだけは言われたくない。
「ところでラミリス。もしかして、精霊の守護巨像の外殻ってドワルゴンから持ち出した?」
「そうだよー。よくわかったわね。」
やっぱり。
「!それってもしかして昔、ベスターがポシャったっていう『魔装兵』か?」
「うん。解析してみたら、聞いてた特徴と似通ってたからもしかしたらと思ったんだけど……」
「そもそもドワーフのあの計画は心臓部に当たる『精霊魔導核』に普通の鋼材を使ってたから失敗したのよ。」
「あぁ、なるほど。それじゃ動力を生み出す火の精霊の“力”には耐えられないね。」
「その通り!いくら胴体が良くても一番大事なその部分がそれじゃ失敗するのは当然って訳よ!!」
精霊の守護巨像を見ながらそう言う私の言葉にラミリスは満足そうに頷きながらそう言う。
「アタシが手を加えてやっとこさ完成させたこの精霊の守護巨像は火の精霊で動力を生み出すだけでなく!地の精霊で重力を操作し、水の精霊で関節を動かし、風の精霊で熱を調整してるんだよ!!」
「なるほど……まさに精霊工学の集大成だね。」
「ドワーフの技師達でも完成できなかったそれを、自己流で為し遂げたのか……」
「ふふん!アタシってやっぱり天才!?」
「なるほど……君が凄いのはよくわかった。そんな君に頼みがあるんだが……」
「はぁ?なんでアタシがあんたの頼みなんか」
「………」ボゥッ!!
「聞いてあげたくなってきたでありますっ!!」ビシィッ!!
「いやぁ、助かるよ……」
「いや、なに脅迫してんの。」パコンッ!!
「あ痛っ!?」
「ごめんね。ラミリス。お詫びに私の手作りマフィンをどうぞ。」
掌に小さな『
「やっぱり、あんたは良い奴よね!!」
「……言っとくけど、俺も別に
ラミリスが笑顔でそう言いながら受け取ったマフィンを食べるなか、リムルは叩かれた頭を擦りながらそう持ちかける。
「……詳しい話を聞かせなさいよ。」
「実はね―――」
そうして私達はラミリスに子ども達の抱える問題と『