「へぇー、あんた達、トレイニーちゃん達三姉妹とも知り合いだったのね。」
私達を上位精霊のいる『精霊の棲家』まで案内しているなか、ラミリスがそう言う。
今までは私達が今いるこのダンジョンが『精霊の棲家』だと思ってたけど、どうやらここはラミリスのユニークスキル『
「トレイニーちゃん達が
ちょっと想像してみる……確かに可愛いかも……あ。リムルがまた失礼なことを考えてる顔をしてる……
「ちょっとあんた……今、失礼なことを考えてなかった?」
「いいや。何も……あれ?でも、トレイニーさんは今の精霊女王とは面識がないって言ってたぞ。」
「あぁ、アタシは
うん?
「今のラミリス様は小さいけれど、本来はもっと威厳のあるお方なのよ。」
ラミリスの言葉に首を傾げる私とリムルに対し、近くにいた配下の妖精さんがそう言って説明を始める。
「んーとね。ラミリス様は前世の記憶を保持したまま、転生と成長を繰り返す魔王でね。十大魔王の中で唯一世襲が許されている魔王なのよ。」
「なるほど……」
つまり今はまだ魔王としても精霊女王としても成長の途中ということか……どうりで精霊の気配が弱いとは思った……
「あの小さなお姿からは計り知れない叡知があのお方の頭の中に収まっているのよ。」
「はぁ……叡知……ねぇ……」
「叡知よ。」キッパリ
「まぁ、叡知じゃなけりゃああれ程の高性能な
何はともあれラミリスが話のわかる魔王で良かった。
「着いたわよ。」
「「「「「わぁ……っ!!」」」」」
「此処が迷宮の最深部……」
「『精霊の棲家』……」
そう言う私達の前には
なんかヴェルドラが封印されていた洞窟と似ていて、自然エネルギーが満ちているのを感じる。
「此処に上位精霊がいるんだね?」
「そっ。でも、上位精霊は自我を持ってるから呼び出しに応じるかどうかはその子達の気分次第。」
岩山を見上げながらそう尋ねるシズさんに対し、ラミリスは両掌を上に向けながらそう答える。
そこら辺もトレイニーさんが言ってた通りだね。
「応じなかったらどうすれば良いんだ?」
「自然エネルギーを切り取って、
「新たに生み出す?」
「つまり、私達の手で新しい上位精霊を創り出せってことだね。」
「そういうこと。」
なるほど……確かに私やリムルならそれが可能だね。今回は先生であるリムルに任せるか。
私がそう思いながらリムルを見ると、リムルもわかったと言わんばかりに頷く。
「皆。」
「う……うん。」
「先生……」
「大丈夫ですっ!!」
「へ、平気に決まってるじゃない。」
「頑張りますっ!!」
【その意気だっ!!】
「ルーミア様とリムル様が付いている……心配することはないわ。」
「リムルさん、皆をお願い。」
「あぁ。ケンヤ!リョウタ!ゲイル!アリス!クロエ!行くぞっ!!」
「「「「「はいっ!!」」」」」
「フフ……」
皆の意思を確認したラミリスは軽く微笑みながら先に頂上へと向かい、私達もその後を追って光の道を登り始めた。