「ちょーっと待った!!あんた達、大事なことを忘れてないっ!?」
「?何を?」
その後、子ども達を連れて帰路に着いている最中、そう言って呼び止めるラミリスに対し、リムルは首を傾げながらそう言う。
「ってリムル。もしかして、忘れた?リムルとシズさんが壊した分の新しい
「あ。」
「『あ。』ってあんた!!」
「い、いやぁ、忘れてはいないぞ!ラミリス君!ちょっと待ってろよ……」
リムルはそう言いながら掌の上で魔素を練り、
いや、今の反応は絶対忘れてたでしょ……
そんなリムルに呆れながらも私も同じように掌の上で模型を創り始める。
「えーと……こんな感じかな……」
「こういうのでも良いんじゃない?」
リムルと私はそう言いながら、リムルはマクロスFのバルキリーの、私はダイナの劇場版で大暴れしたデスフェイサーの模型を見せる。
「すっげぇっ!!」
「カッコいい!!」
「どちらも良いですね!!」
男子達には好評。
「違ぁーうっ!!こんなんじゃなぁーいっ!!!」
「なんでだ?」
「一応
何故か不服を訴えるラミリスに首を傾げながら、リムルと私は模型を子ども達に手渡す。
「確かにこれらも十分カッコいいけど、アタシは確実にアタシを護ってくれる
確かに……今後も私達みたいに“力”のある者達が『
「新しい強力な
「あ。俺、さっき、『空間移動』を覚えたから
『ついでにルーミアもさっき、ボクがリムルを解析して
「待って!?本当に待って!!お願いだからぁっ!!」
「あはは……」
リムルのその非情な言葉にガチで泣きつくラミリスにシズさんは苦笑いを浮かべる。
「まぁ、冗談はさておき……アレを使うか。」
「じゃあ、私はアレかな……」
リムルと私はそう言いながら、リムルは自身の魔素と魔鋼を使ったパーツを、私は『
因みに私は掌から放出した『闇』から生み出しているのに対し、リムルはスライムの姿で口から吐き出すように製作している。
「あ、あんた達、一体何処から出して……いや、もういいわ……」
「リムル先生!ルーミアちゃん!僕達も研究したいですっ!!」
「私もっ!!」
「こういうのが出来るのかな……?」
「先生!ルーミア!俺を最初に乗せてくれよっ!!」
「僕も乗りたいっ!!」
「ダメェーッ!!アタシの
「「「「「えぇ~っ!?」」」」」
「あはは……」
その後、シズさんが子ども達を宥め、落ち着いた子ども達は嵐牙をベッド代わりにして眠りに就く。
その間にリムルと私は
「おしっ!出来たぞっ!!」
「私も出来たよ。」
そうしてリムルはマネキンのような
「ってルーミアのそれは牙狼の阿号じゃないかっ!?」
「うん。なんとなくこれが良いんじゃないかと思って……」
「凄いな……かなり細かく創られている……」
さて、それじゃあこの
「ラミリスとシズさんは念のため、離れてて。」
私がそう言って二人を下がらせた後、リムルとほぼ同時に魔法陣を展開する。
「来い!
「来なさい!
リムルと私がそう言った瞬間、リムルの方は黒い光の、私の方からは紫の光の柱が魔法陣から出現する。
次の瞬間、リムルの魔法陣からは黒い衣服に黒い翼、黒目に金色の瞳、瞳孔は赤く輝く黒い悪魔が、私の魔法陣からは紫の衣服に紫の翼、黒目に金色の瞳、瞳孔は紫に輝いている紫の悪魔が出現する。
「おぉ……っ!!」
「!?リムルさんが召喚した悪魔……」
「どうかした?シズさん?」
「あ、うん。リムルさんが召喚した悪魔の眼が昔、何度か会ったことのある悪魔のと似ている気がして……」
首を傾げながらそう尋ねる私にシズさんがそう答えるなか、リムルはスライム形態から再び人間形態に変わる。
「……お呼びでございますか?
「何なりと申し付け下さい。」
次の瞬間、二体の上位悪魔は丁寧にそう言いながら、リムルと私の前に跪く。
「君達にはこの妖精の『守護者』をして貰いたい。」
「今はこのような姿だけど、最古の魔王の一柱である『
「契約期間は100年。対価は俺の魔素と、魔鋼で創った依代の
「私も契約期間は同じく100年。対価は私の魔素と、私のスキルで生み出した新物質、『
「……素晴らしい!!」
「願ってもない!!」
「なら、君には『ベレッタ』と名付ける。」
「貴方の名前は『
カカッ!!
リムルと私がそう名付けた瞬間、二体の上位悪魔は私達が提示した依代の魔人形二体を巻き込みながら光に包まれる。
「ッ……」
その瞬間、少し前にシュテルや妖忌さんに名付けした時と同じ量の魔力が阿号に流れ込む。
流石は上位悪魔だね。
シュウウウ……
私がそう思いながら片膝を着かないように踏ん張っているなか、光が収まっていく。
「「………」」
光が完全に収まると、そこには依代と完全に融合した二人が立っていた。
「我は『
ベレッタはそう言いながら、元の依代の魔人形の顔を模した仮面を被る。
「『
続けて阿号もそう挨拶しながら、護衛対象であるラミリスを見据える。
その姿は劇場版牙狼の阿号の人間態の髪に紫のメッシュが入り、上位悪魔の時と同じ黒目に金色の瞳、紫に輝く瞳孔、鎧にも紫のラインが入った姿をしている。
「ラミリス様の守護者として……」
「頂戴した命を遂行する者達でございます……」
「お、おうっ。よ、よろしく頼んだわね!!」
頑張って威厳保ってね。
???①side
「一生の不覚……折角呼んで頂いたのに、自分の眷属に先を越されるとは………っ!!」
何処かの空間にて、水晶に映るリムルを見ながら、黒髪の青年が悔しそうにそう言う。
その青年はベレッタと同じ眼をしている。
「次こそ………次こそはっ!貴方様なら私を世界の真理に導いてくれる筈……っ!!クフフフ………クフフフフフフフ…………ッ!!」
???②side
「………」
また別の空間では肩までの紫の髪をサイドポニーテールにした金色の瞳の少女が面白くなさそうな表情で水晶に映る、阿号を召喚したルーミアを見ていた。
「邪魔するよ。」
「失礼するわね。」
そこに黄色い髪に青い瞳の女性と白髪の長髪に赤い瞳の女性がそう言いながら訪れる。
「珍しいね。二人がそうやって肩を並べて来るなんて……何の用?」
「何の用、じゃないわよっ!!」
「そうね。
「ボクだってちょっと留守にしている間に眷属に先を越されるなんて思ってなかったよ……まっ。あの妖精のお
「次は私だっ!!」
「いいえ。私よ。」
「何言ってるの?ボクに決まってんじゃん。」
ルーミアside
「!?」
なんか悪寒がするんだけど……夜風に当たり過ぎたかな……