「まったく……貴様も突拍子もないことを頼むな……いきなり連れてきた
「………」
封印の洞窟内のベスターさんの研究所にて、ディアーチェはため息交じりにそう言いながら、寝台の上に横たわらせた元々の女魔導士のような姿に戻したインカローズを見下ろす。
鬼鮫に手配して貰った運搬班に運んでもらった後、ディアーチェに協力してもらって早速修復してみた。
それも無謀な強化で取り付けたダブルセラフのパーツを取り除き、不足していた元のインカローズのパーツは『
結果、インカローズを元々の形で修復することに成功した。
「ディアーチェが協力してくれたから出来たんだよ……ありがとう。ディアーチェ。」
(よく言うわ。その気になれば、貴様一人でも出来たであろうに……)
「意識データの修復も出来ている。後は貴様が魔力を更に分け与えば、此奴の眼は覚ますだろう。」
「わかった。」
ディアーチェに言われた通り、私は眠るインカローズに魔力を流し始める。
「……んっ……ここは……?」
すると、インカローズがそう言いながら目を覚ます。
因みに元々の瞳として使われていたゼロムストーンは両目ともダメになっていたので、ガビル達が洞窟内で偶々見つけた紅い魔昌石で代用している。
「無事に再起動したようだな。」
「気分はどう?インカローズ。」
「!?何者だ!?」
ディアーチェと私の存在に気付いたインカローズはすぐさま寝台から起き上がりながら、警戒態勢を取る。
「『チェーンバインド』。」
「!?」
が、ディアーチェの『チェーンバインド』により、拘束される。
第三者side
「拾ったり修復してやったりした者達に随分な態度を取る人形だな……今一度、解体してやるか?」
「!?」
『チェーンバインド』で拘束した後、そう言いながら解放されるディアーチェの魔力にインカローズは気圧される。
(なんだ?この威圧感は……っ!?)
「ディアーチェ。あまり威圧しない。」
「……ふん。少しだけ身の程を分からせてやっただけだ。」
インカローズがそう困惑しているなか、呆れ顔でそう言うルーミアにディアーチェはそう言いながら魔力を抑える。
同時に拘束していた『チェーンバインド』も解除し、インカローズを解放する。
「!?」
(
「あぁ、貴女の
「不足していた元のパーツは
「具合はどう?」
「………」
ディアーチェとルーミアにそう言われた後、インカローズは戸惑いながらもその場で『
「……問題はない。それ処か
(それに先程から体内の動力炉から感じる『思念力』に似たこの“力”は……)
「……この“力”はおまえの“力”か?」
「魔力のこと?貴女の白化の解除と再起動させるのに確かに魔力を幾分か流したけど……」
「?魔力……だと?」
「あぁ~、今この場には私達三人しかいないし。私のことも含めて説明するね。」
首を傾げながらそう尋ねるインカローズに対し、ルーミアはそう言いながら今いる世界はインカローズが元いた『