ルーミアside
「―――っていう訳なんですが……」
「元人間のスライムと魔人が興した魔物の国に、そのスライムと魔人の前世の世界では私はゲームのキャラクター……架空の存在だと……!?」
私がそう事情を説明すると、インカローズは驚愕した表情でそう言う。
「まぁ、貴様がそう言いたくなるのも無理はない。我も似たようなものだしな。」
ディアーチェも私から事情を聞いた時、シュテル達共々同じ反応してたもんね。
「貴女がダブルセラフを解体し、無茶な改造を自身にしていたことやその“力”を以てしてもシング=メテオライト達に敗北し白化していたことから察するにシング=メテオライト達も貴女の主であるクリード=グラファイトもゲームと同じ結末を辿ったとみていいだろうね。」
「ゲームと同じ結末……
『
『了解。わかりやすいようにアニメーションにして見せるよ。』
「!?」
『
『黒い月』…惑星クラスまで成長した女王ゼロム『ガルデニア』での決戦。
インカローズの主であるクリード=グラファイトの想い人、フローラの復活。
ガルデニアのスピルメイズ内に遠い昔に吸収された
クリードとガルデニアの敗北。それに伴い自壊を始めたガルデニア。
寿命が限界を迎えたクリードと彼と共に逝くことを選択したフローラの最期。
ガルデニアの消滅後、解放されたスピリアの還元と
「ッ……そうか……
「実際にその場に居合わせてない私が言うのは筋違いだと思うけど……クリードもフローラも穏やかな最期を迎えることができたと思う……」
全てを理解した後、何処か切なげな表情でそう言うインカローズに対し、私は真剣な表情でそう言う。
あくまでゲームの知識がある者としての視点でしかないけど、クリードとフローラの最期はそれまで囚われていた何かから解放された瞬間だったように思える。
「……そうだな……おまえが、いや、貴女が見せてくれた景色にいたクリード様はフローラ様と再会できただけでなく、愛への渇望と憎しみに支配されていたスピリアも救われたように見えた……それを為し遂げたのがシング=メテオライトというのは皮肉としか言えないが……」
対するインカローズはそう言いながら、私とディアーチェの方をジッと見る。
「先程の態度を謝罪する。どういう因果かこの世界に転移した私を貴女達が拾い、修復と再起動をしてくれたお陰で私はクリード様の最期と
「いえいえ……」
「それでこれからどうするのだ?貴様は。」
「……シング=メテオライト達に敗北し白化するまでの私の目的はクリード様の『悲願』を叶えることだった……」
「……フローラと
「あぁ。結果的にはその二つの悲願は果たされ、クリード様は穏やかな
インカローズはそう言いながら、私とディアーチェの前に跪く。
「今の私は主無き守護騎士……貴女達には再起動してくれたことと真実を伝えてくれた恩もある……赦されるなら、これからは貴女達の守護騎士としてお仕えしたい……」
「どうする?ディアーチェ。」
「ふんっ。好きにするといい。名付けも貴様がしろ。」
「では、これからはディアーチェの守護騎士兼助手として働いてもらうということで……これからよろしくね。『インカローズ』。」
私がそう名付けた瞬間、二割の魔力がインカローズに流れ込む。
「!?“力”が漲る……今なら
「改めてよろしくね。インカローズ。」
「はい。ルーミア様。ディアーチェ様もよろしくお願いします。」
「ふんっ……」
こうしてテイルズの世界から転移してきたインカローズが仲間になった。
その後、ディアーチェの同僚であるベスターさんやカイジンさん達にインカローズを紹介したら、機械人であるインカローズの存在にかなり興味を惹かれたのか、ベスターさんが興奮した様子でインカローズに色々と聞いたりしたのはここだけの話。
インカローズ
種族:
ユニークスキル『
ユニークスキル『
詳細
テイルズオブハーツで主人公達に敗北し白化した後に転移してきたインカローズ本人。転移後、神楽に偶然発見された後、ディアーチェとルーミアの手によって元の形に修復され、再起動した。その後、ルーミアから自身が白化した後のこと……