ドワルゴンの入り口付近まで辿り着くと、商人や他の人々が列を作っていた。
が、何やら話し合っている人達や倒れている人達もいる。
マジでなにやらかした、リムル………
「すいません。何かあったんですか?」
私がそう思っているなか、門の前の手荷物検査で影狼がそう門番のドワーフに尋ねてくれる。
「あぁ、あれか。実は少し前にならず者の冒険者がゴブリンとスライムにちょっかいかけてな。そしたら突然、そのスライムが巨大な狼になって咆哮して追っ払おうとしたら……この有り様だ……」
「あらあら……」
「まぁ、ゴブリンとスライムに非はないのはわかってるんだが、やっちまったことには変わりないからな……とりあえず今は警備兵の駐屯所で軽く取り調べを受けているところだ。」
「そうですか……」
「元凶の冒険者はどうしたの?」
「帰ってもらったよ。あんな騒ぎを起こしたんだ。入れる訳がない。」
「なるほど……」
「よしっ。とりあえず問題はないな。ようこそ。『武装国家 ドワルゴン』へ!!」
そうして私と影狼はドワルゴンへと入国を果たす。
「凄いな……」
「ですね……私もこのような光景は初めて見ます……」
入国を果たした後、私と影狼はドワルゴンの街並みを見渡しながらそう声を漏らす。
洞窟内とは思えないくらい明るい上に蒸気機関で国全体を動かしているのか、至る所に鉄パイプが張り巡らされている。
多分、空気の入れ替えもあのパイプで行なっているんだろうな……
「ルーミア様、ルーミア様。」
「ん?」
「このアクセサリー、とても綺麗です。」
影狼が目を輝かせながら、そう言いながら指差す先には銀で作られた装飾品が並んでいた。
「流石はドワーフだね。こんなものまで作れるなんて……でも、これらを物々交換できる余裕はないよ……」
「あ……そう、ですね……」
わかりやすく落ち込んでいる……
「………」
改めて、
……流石にこの国までとはいかずとも、
「ルーミア様?」
「あぁ、ごめん。とりあえずリムルとゴブタがいる駐屯所を探して行こうか」
「どいてどいてぇ~っ!!」
「隊長!!待って下さぁ~いっ!!」
「「ん?」」
そんななか、並々たっぷりの樽を抱えた一人の警備兵ドワーフが横を駆け抜け、恐らく部下なのだろう、同じ格好をした警備兵ドワーフがそう言いながら、息を切らしながら後を追っていく。
……なんだ?今の……
「ルーミア様。」
「ん?」
「先程のドワーフが抱えていた樽の中身、リムル様がお作りになる
「え?そうなの!?」
「はい。前にリムル様に嗅がせて頂いた匂いと同じ匂いがしました。」
それってつまりリムルが樽一杯分の完全回復薬を譲る程の何かが起きたってこと?
「影狼。さっきのドワーフ達の匂い追える?」
「はい。
「じゃあ、行こうか。」
「はっ!!」
そうして私と影狼はさっきのドワーフ達を追ってみることにした。