「なるほどね。今週末までにロングソードを20本納品しなきゃならないのに、素材が足りない。と……」
「国が各職人に割り当てた仕事だ。引き受けた以上、出来ないじゃ済まされねぇ……」
「……これは違うの?」
リムルとカイジンさんがそう話をするなか、そこら辺に乱雑に放置されていた剣を手に取りながらそう尋ねる。
「先程、店の前で見たものと比べると光ってませんね。」
「あぁ、そいつはただの鋼の剣さ。今回の依頼は『魔鋼』を使ったロングソードだ。」
「普通の剣とどう違うんだ?」
影狼がそう言うなか、そう説明してくれるカイジンさんに対し、リムルがそう尋ねる。
「ウチにあった在庫でできたのはこの一本だけだ……見てみるか?」
対するカイジンさんはそう言いながら一本のロングソードを手渡してくる。
【この剣も光ってるね。】
【だな。】
「魔力に馴染みやすい魔鋼を芯に使っている……簡単に言えば、使用者のイメージに沿って『成長する剣』なのさ。」
【なにソレ欲しい!!】
「まず引き受けなきゃ良かったのに……」
カイジンさんの説明にリムルが思わずそう思っているなか、カイドウさんがそう言う。
「俺だって最初は断ったさ……そしたら、あのクソ大臣のベスタ―の野郎が『あのカイジンともあろうお方が、この程度の仕事もできないのですかな?(笑)』とかこともあろうに王の前でほざきやがって……!!」
「お、落ち着けよ。兄貴……
「やれることはやったさ……それこそ昨日、そこの三人に鉱山に潜ってもらったりもしてな……でも、絶望的だ……」
確かに……三人が潜った鉱山からは
【ルーミア。ちょっとその剣をよく見せてくれない?】
【え?うん………】
「なぁ。親父さん。俺達の村に技術指導として来る気はないか?」
「は?いや、俺は……」
「いやー、親父さんが打つ剣を気に入っちゃってさぁ……」ズモモモ
「リムル!?」
「あっ、コラッ!そいつは唯一の完成品だぞっ!?」
リムルが突然、そう言いながら私から受け取った魔鋼のロングソードを補食する。
更にリムルは乱雑に放置されていた鋼の剣も補食する。
いやいや!マジでいきなりなにしてるの!?
「りむっ!?」
ブワァァァァ……ッ!!
一言文句を言おうとした瞬間、リムルを中心に魔力の風が吹き荒れる。
「無理強いはしないさ。でも、検討してみてくれ。」
次の瞬間、そう言うリムルの前には最初に補食した剣と同じように光るロングソードが量産されて、並べられていた。
「魔鋼のロングソード20本。完成だ……っ!!」