ルーミアSide
カイジンさんと一緒に来てもらったガルムさんとドルドさんのおかげでゴブリン達の服事情が向上し、ゴブリナ達の服のデザインも防御力もあって可愛いものに変わった。
「それじゃあ、まずオイラがやってみるッス。
よく見るッスよ。」
「「「………」」」
「ふんぬぅぅぅ………ほいっ!!」
シュゥゥンッ!!
村に帰ってから二日後、リムルを膝に乗せて、丸株に腰かける私の前でゴブタがそう言いながら、普段から仲が良いホブゴブリン達の前で嵐牙狼族を召喚してみせる。
どうやらドワルゴンに置いてかれそうになったあの時、怖い兵士さん達に取り囲まれたゴブタは『この場から逃げたい』と強く願った結果、『嵐牙狼族の召喚』というスキルを習得したみたい。
【『大賢者』が言うには『思念伝達』と嵐牙狼族の『影移動』が合わさった結果だろうとのことだけど、本人はどうも無自覚でやってるっぽいんだよなぁ……】
【意外と天才肌なのかもね。】
【教える才能はなさそうだけどな。】
【……そうだね……】
ゴブタの説明ってなんていうか……擬音が多い……聞いてる子達がちんぷんかんぷんって感じになってるよ……
「おーい……リムルの旦那にルーミアのお嬢。向こうの伐採が終わったぜ。後は移動してからボチボチ開拓しようや……」
「お。カイジン……」
そんななか、斧を担いだカイジンさんがそう言いながら歩いてくる。
「仕事が早いですね、カイジンさん。」
「俺が打った斧だからな。それに早く
そう。リムルやカイジンさん達と一緒に帰った時、村に新たな問題が起きていた。
住民が500名も増えたのだ。
どうやら近隣の村から私とリムルの
尚、ヴェルドラがいなくなった今、受け入れを拒否すれば森の覇権争いに巻き込まれ、淘汰されるだろうと『
そして、始まった500人の名付けをリムルと手分けして1日係りで行い漸く昨日、終わったのだ。
「っていうかお嬢。俺のことは呼び捨てで良いって言ってるだろ。お嬢の方が立場が上なんだから。」
「あはは……」
【我が主よ!!】
「あ。嵐牙。」
そんななか、ミルドさんを乗せた嵐牙が戻ってくる。
【ミルド殿が測量を終えたので連れて参りました。】
「そうか。」
「……嵐牙。」
【?なんでしょうか?ルーミア様。】
「……リムルに早く会いたかったのはわかるけど、リムルや私以外の人が乗ってる時はスピードを出し過ぎないようにね?」
「あぁ、俺は『粘鋼糸』で、ルーミアは『
【はっ!?】
ミルドさん、吐きそうになっちゃってるよ……
「もう、嵐牙。だから、注意したのに……」
私とリムルに注意されてシュンと落ち込む嵐牙に対し、後から影狼が呆れながらそう言う。
「ただいま戻りました。ルーミア様。」
「お疲れ様。影狼。」
「それじゃあ行こうか、新天地へ。」
そうして私達は移動を始めるのだった。