【へぇ~、俺と同じ転生者か!!】
「まぁ、私は漫画やアニメとかの知識以外の記憶が全然ないんだけどね。」
【?知識以外の記憶がないだと?】
その後、私が落ち着いて少し話した後、自分と同じ転生者がいることが嬉しかったのか、そう話しかけてくるスライムさんにそう言う私の言葉にドラゴンさんことヴェルドラさんが首を傾げながらそう言う。
「うん。私には知識以外の生前の記憶が全くないの。」
【ということは貴様は自分が元は何処の誰かもわからないということか?】
「うん。」
【そうか……スライムの方もそうだが貴様も実に稀な存在のようだ】
「そうなんですか?」
【あぁ、この世界でも転生する者はおるし、異世界人も時たま訪れるが……異世界から転生してくる者など我の知る限り、貴様らが初めてだ。ましてや我の魔素と闇の精霊が混ざり合って新たな魔人が産まれるなど聞いたことないぞ。】
「へぇ~……」
なんだろう……ヴェルドラさん、見た目が怖いけど、親切な人(?)だ……
【……よしっ。ここで会ったのも何かの『縁』だし。皆で友達にならないか?】
【!?す、スライムの分際で友達だとっ!?】
【い、いや。嫌ならいいけど……】
「皆ってことは私も?」
【もちろん!友達は多い方が良いし。】
(なんかこの
【ヴェルドラさんが嫌なら俺達だけで】
【ば、バカお前!嫌だとは言っておらぬだろうが!!】
【そう?じゃあ、どうする?】
【そうだなぁ……どうしても、と言うなら考えてやっても……】
明らかにソワソワしながらこっちを見てるよ、ヴェルドラさん……ツンデレか……
まぁ……
「どうしても。」
正直こんな頼もしい人(?)と友達になれたら色々と助けてくれそうだし……
【どうしても。これは決定なっ!!】
ほら。スライムさんもこう言ってる(?)し。
【どうしても、か……】
【嫌なら絶交。】
「二度と来ない。」
【ちょっ、ちっ……仕方ないな……】
私達にしてやられたと思っているのか、ヴェルドラは少しだけ悔しそうにしながらも、そう言いながら右手の人差し指の爪をちょこんとこちらに差し出してくる。
【我が友だちになってやるわ。】
【おう。よろしくな。】
「よろしくね。」
そうして私達は互いに握手を交わす。
その後、ヴェルドラさんとスライムさんがなんか恥ずかしそうにしていた。
……青春ってやつ?
「そういえば、ここはヴェルドラさんの巣なんですか?」
【巣ではないわっ!!】
「え?違うの?」
【あぁ~、おまえは知らないんだっけ。ヴェルドラさんな、300年も前からここに封印されているみたいなんだ。】
……はい?